近年、乳児期前半に接種すべきワクチンの数が増えて、こなしきれない混乱状態が問題になっていました。
一つの要因として、BCGの存在があります。
BCGは生ワクチンのため、接種後次のワクチンまで4週間開ける必要があります。ですから、現場としては他のワクチンとの同時接種をしたいところです。
しかし、集団接種で行っている自治体がまだ多く、同時接種が行えない状況です。
集団接種会場でBCGを受け、その足で病院・医院へ行き他のワクチンを受ける・・・この方法は「同時接種」とはみなされず「同日接種」という表現になり、厚生労働省は同日接種を認めていないのです。
事なかれ主義の腰の引けた予防接種行政がまだ残っていて、予防接種スケジュールの交通整理の足かせとなっているのが現状です。
そこに件名のニュースが入ってきました;
■ BCG、生後1歳までに…予防接種ラッシュ緩和
(2012年8月1日 読売新聞)
厚生労働省の厚生科学審議会結核部会は1日、結核予防のために「原則、生後6か月未満までに受ける」とされているBCGの接種について、期間を「1歳まで」に拡大する案を了承した。
今後、同審議会の予防接種部会での検討を踏まえ、予防接種法に基づく政令を改める。
乳児に求められる予防接種は、BCGのほか、DPT(ジフテリア・百日せき・破傷風混合ワクチン)やポリオ、ヒブ(インフルエンザ菌b型)、小児用肺炎球菌など多数ある。接種後、別のワクチン接種までには1~4週間空けるのが一般的で、乳児の過密な予防接種スケジュールの緩和が求められていた。
BCGの接種では、早いほど髄膜炎など重い症状のリスクが減らせる一方、早すぎると結核菌が原因の骨髄炎などが増える可能性が指摘されている。同省は接種年齢を1歳までとした上で、望ましい時期を別に定める方針で、1日の部会では、「5か月以上8か月未満とすべき」との意見が多く出た。
これが実現すればBCGを乳児期後半にも行えるようになるようなので、前半のワクチンラッシュが少し緩和されることになります。以前から挙がっていた小児科医の声を反映したものと推察されます。
最近「アメリカにおける予防接種の予診表」を世界の予防接種事情に詳しい小児科医から教えていただきました。
その解説部分を読むと、日本と大きく考え方が異なることがわかります。
軽度の感染症(中耳炎、上気道炎、下痢)は予防接種を中止する理由にならないとか、妊娠中の不活化ワクチン接種は問題ないとか、不活化ワクチンの接種時期には制限がないとか、明記されているのです。
某国の役人に読んでいただきたい内容ですね。
<参考HP>「KNOW★VPD」
一つの要因として、BCGの存在があります。
BCGは生ワクチンのため、接種後次のワクチンまで4週間開ける必要があります。ですから、現場としては他のワクチンとの同時接種をしたいところです。
しかし、集団接種で行っている自治体がまだ多く、同時接種が行えない状況です。
集団接種会場でBCGを受け、その足で病院・医院へ行き他のワクチンを受ける・・・この方法は「同時接種」とはみなされず「同日接種」という表現になり、厚生労働省は同日接種を認めていないのです。
事なかれ主義の腰の引けた予防接種行政がまだ残っていて、予防接種スケジュールの交通整理の足かせとなっているのが現状です。
そこに件名のニュースが入ってきました;
■ BCG、生後1歳までに…予防接種ラッシュ緩和
(2012年8月1日 読売新聞)
厚生労働省の厚生科学審議会結核部会は1日、結核予防のために「原則、生後6か月未満までに受ける」とされているBCGの接種について、期間を「1歳まで」に拡大する案を了承した。
今後、同審議会の予防接種部会での検討を踏まえ、予防接種法に基づく政令を改める。
乳児に求められる予防接種は、BCGのほか、DPT(ジフテリア・百日せき・破傷風混合ワクチン)やポリオ、ヒブ(インフルエンザ菌b型)、小児用肺炎球菌など多数ある。接種後、別のワクチン接種までには1~4週間空けるのが一般的で、乳児の過密な予防接種スケジュールの緩和が求められていた。
BCGの接種では、早いほど髄膜炎など重い症状のリスクが減らせる一方、早すぎると結核菌が原因の骨髄炎などが増える可能性が指摘されている。同省は接種年齢を1歳までとした上で、望ましい時期を別に定める方針で、1日の部会では、「5か月以上8か月未満とすべき」との意見が多く出た。
これが実現すればBCGを乳児期後半にも行えるようになるようなので、前半のワクチンラッシュが少し緩和されることになります。以前から挙がっていた小児科医の声を反映したものと推察されます。
最近「アメリカにおける予防接種の予診表」を世界の予防接種事情に詳しい小児科医から教えていただきました。
その解説部分を読むと、日本と大きく考え方が異なることがわかります。
軽度の感染症(中耳炎、上気道炎、下痢)は予防接種を中止する理由にならないとか、妊娠中の不活化ワクチン接種は問題ないとか、不活化ワクチンの接種時期には制限がないとか、明記されているのです。
某国の役人に読んでいただきたい内容ですね。
<参考HP>「KNOW★VPD」
4か月の娘をもつ母親です。
予防接種のスケジュールに大変苦労し、失敗してしまいました。無知な自分を責め、勉強のために、色々見ていたら、こちらのブログたどり着きました。
7/17に、三種混合、ビブ、肺炎球菌、ロタを同時接種しました。次は、4週後に同じものを受けたいと言うと、「次は、BCGです。6か月までに打たなくちゃいけないから、間に挟むのがここのやり方です」と言われてしまいました。ところが、お盆休み明け8/16に病院へ行くと、看護師さんに、「三種混合をやりなさい。(1か月ほど里帰りすることを伝えると、医師に確認した上で)今日はBCGでいいって。本当は、8週越えると自費になるけど、先生に一筆書いてもらえば大丈夫。じゃ、今日はBCG、ロタね」と言われ、BCGとロタを接種。帰る時には、先生に「9/11が三種混合のリミットだから、受けてね。」と言われました。しかし、9/11には、受けられません。9/13に接種する時に、自己負担しなくてはいけないのか、先生と話し合うつもりです。
病院の対応の適当さにも腹が立 ちますがU+A0、知識不足な自分が情けなくて仕方ありません。
こちらのブログなどで、しっかり勉強しておけば、こんなことにならなかったのでは、と思います。
長々と愚痴をすみませんでした。
予防接種スケジュール作成は医療者も苦労していますので、一般の方が完璧にこなすのは大変です。ご苦労様でした。
さて、世界標準のワクチン接種を目指す小児科医達が立ち上げた「KNOW*VPD」のHPをご覧ください。
あなたの知りたいことが、全てそこに書いてあるあるはずです。
また、会員名簿もありますので、近隣の病院・医院で予防接種に熱心な小児科医を探すことも可能です。