年々増加し続けるスギ花粉症。
とうとう日本国民の半分以上が発症したようです。
以前アレルギー学会で耳にした試算では、「最高8割がスギ花粉症になる」と記憶しています。
それが現実になってしまうのでしょうか。
▢ 花粉症調査 2人に1人以上が花粉症、20代までの発症が最多
(2025/03/12:ウェザーニュース)より一部抜粋(下線は私が引きました);
春の花粉シーズン真っ最中、つらい日々を過ごしている方も多い時期です。ウェザーニュースは花粉症の発症率や対策の実態を調査し、その結果を発表しました。
▶ 発症率が最も高いのは山梨県
「あなたは花粉症ですか?」と質問したところ、11,779人からの回答がありました。「花粉症です」と回答したのは58%で、2人に1人以上が花粉症ということがわかりました。まさに「国民病」と言っても過言ではありません。
都道府県別にみると、最も花粉症の方の割合が高かったのは山梨県で72%、2位は三重県で69%、3位は静岡県で68%と続きます。東京都は7位、大阪府は18位、愛知県は7位でした。

全国平均の58%を超える県は本州の太平洋側に集中しており、特に関東甲信と東海で60%を超える県が多くなりました。

▶ 発症率の上位は飛散量も多い傾向
ウェザーニュースが全国に設置している独自の花粉観測機「ポールンロボ」による観測に基づいて解析された、2017〜2024年の花粉飛散の平均値を見てみると、東北北部の一部や福島県、関東甲信、東海などで特に飛散量が多いことがわかります。

東北北部では花粉症の発症率が30〜40%台で都道府県ランキングも40位以下のため、発症率と飛散量が完全に一致しているとはいえませんが、上位にランクインしている山梨県や静岡県、関東などでは飛散量も多い傾向にあります。
▶ 20代までの発症が最多、50代以降の発症も1割で油断禁物
「花粉症になったのは何歳ごろ?」と質問したところ、10,349人からの回答がありました。「花粉症ではない」を除くと、「~20代」の回答が48%と最も多く、花粉症の方の約半数が10歳未満や10代、20代で発症したことがわかりました。
また、『年をとると花粉症が軽くなる』と言われることもありますが、「50代以降」の発症も12%おり、まだ症状が出ていない方も油断できないことが伺えます。
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<参考>
・花粉症解説(当院公式ブログ)