かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

連載小説を終えて、感想など。

2008-11-24 22:28:31 | ドリームハンター麗夢
 連載終了一夜あけて、一種達成感というか、虚脱感というか、とにかくぼうっと3連休最後の1日を、取りだめしてあった録画の消化等に費やしました。今回の連載小説は、これまでと違い完成原稿を切り分けするのではなくて、その場その場で続きを書いていく、という、文字通りの連載でしたので、週1でそれを続けるのはなかなかに骨が折れました。毎日少しずつ書いていればまた展開も違ったかもしれませんし、あるいは興の乗ったときに一気に2,3週分書き溜めておけば楽に違いなかったのですが、どうも生来の怠けくせが出て、書くのは大抵掲載日である日曜日の午後、早くて3時過ぎ、遅いと6時ごろから、なんていう日もあって、我ながら、よくほとんど休載無しでやれたものだ、と、それだけは少し自分に感心しています。もっとも、そんな書き方をしていたための問題もあって、後々のことをよく考えてから書けばいいのに、その場の思いつきで書いてしまったりしたものが翌週以降の展開に響いてきたりして、「なんでこの間あんなこと書いたんだろう?」と、つじつま合わせに頭を悩ます展開もままありました。これは、我が怠惰なる性状にたいする罰というべきものでしょうね。次に連載する時は、もう少しそのあたり考えて取り組みたいと思います。
 さて、今回はさる方々からいただいたお題を基に肉付けしてみたのですが、恐らく最初ご提案いただいた内容とはずいぶん違った話になってしまったのではないか、と思います。まあこれは作者としてのわがままということでご了解いただくとして、展開としては他にも色々ありえたかも? と自分でも思うところは多々あります。実際、もう少し引っ張るつもりで、麗夢救出に向かう榊、円光、鬼童を襲う罠! みたいな話も考えていたのですが、それを入れだすと多分年内完了は不可能に思えましたもので、今回は割愛しました。また機会があれば、そんな展開も試してみたいです。
 あと、御題となった八甲田山雪中行軍隊のお話。主人公の倉田大尉は史実では倉石一大尉なのですが、あくまでもこちらはエンターテイメントの同人小説ですし、艱難辛苦の末生還し、その後日露戦役で護国の一柱となられた故人をそのまま使うことにははばかりを覚え、新田次郎「八甲田山死の彷徨」の登場人物を使うことにしました。前にも書きましたが、新田次郎氏がどうして自著で登場人物を創作したのか、その趣旨が理解できないのですが、私の同人小説のためには役に立ってくれたのはありがたいと思いました。それはともかく、機会があれば、何とか幸畑、そして八甲田山にお参りに行きたいと思います。来年学会が秋田であるそうなのですが、青森はまだその先なのですよね。時間と旅費が都合つけばいいんですが。
 もう一つ、今回のお話は雪女を一つのテーマとして考えてみました。私は柳田国男とか小泉八雲とか、あるいは剪燈新話(中国明代の怪談説話集。牡丹灯篭が有名)とかが好きで、常々そういう要素を自分の作品に取り入れてみたいと思ってます。なかなかその機会がなくて、過去、牡丹灯篭を「悪夢の純情」でやってみたくらいだったのですが、今回雪女ができて、そういう点では大変満足しています。

 さて、とりあえず一段落つきましたので、少し休憩して、また怠け癖が本流にならない前に、次の作品に取り掛かれたらいいな、と考えています。できれば年内、遅くとも年明けには筆を起こして、暖かくなるまでを一つのめどにできたらいいですね。 これまでご愛読いただいた皆様に感謝申し上げるとともに、また何かいい御題があったらご紹介いただければ幸いです。


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