今朝の奈良市の最低気温はー2.3℃、昼の最高気温は7.8℃、五條市の朝の最低気温はー5℃、昼の最高気温は10.7℃でした。今朝の冷え込みはこの冬でも一番並みにきつかったですが、数字で見ても確かに今冬最低を記録していました。今日は朝からずっと曇っていて稀に日差しが届く程度だったのにこの冷え方とは、もし快晴無風な状態だったらどこまで下がっていたことか、想像するだけで空恐ろしいです。ただ、今日の午後に予想されていた雨は結局ずいぶん遅くなってから降ってきました。ちょうど台湾・沖縄から北海道にかけて列島を縦断する形で雨雲の細い列ができており、徐々に西に移動しながら雨雲が次々頭上に飛来してきています。雨は今夜半まで続く見込みですが、昨日とは打って変わってさほど強い冷え込みにはならないようなので、雪になるようなことは無いでしょう。
さて、昨年来の米不足と価格高騰は、今年度産の米が出てきたら落ち着いてくるという農水省の見立てを大きく裏切り、未だに品薄で高止まりしたままの状況が続いています。対策としての政府備蓄米放出は未だ動き出していないですから、まだしばらくは現状のままで行くことでしょう。今年度産の米は、不作だった昨年より18万トン多いまずまずの出来だったのに何故価格が収まってこないのかというと、集荷業者が集められた量は、前年より21万トンも減っていたとのこと。去年より断然増産しているのにそれが流通に全く反映していないというのはどういうことなのか。政府・農水省がその実態を把握しきれていないことが甘い見通しの原因になっているようですが、ネットニュースのコメント欄などを観ていると、どうやら原因は流通段階での抱え込み、売り渋りにあるようで、しかも従来の米取り扱い業者以外の、これまで関係者が聞いたことのないような業者が米を買い付けていくケースが多くみられるのだとのこと。この高騰に乗じた投機狙いの動きではないかとのことですが、結局のところ、そんな投機を許した政府・農水省の無策が原因だと思われます。総理は昨日全ての人が「安全と安心を感じ」とメッセージを出されていましたが、主食の安定供給でさえ全く守られなかった今日の状況において一体どう安心を感じればよいのか、甚だ疑問に感じます。農水省も、食管制度を止めて随分になりますが、だからと言って主食たる米の安定供給を保証する必要が無くなったわけではないでしょう。農水省の無為無策は今に始まったことではないですが、せめて米の安定流通くらいできるようにしてもらわないと、こども家庭庁並の贅肉官庁に堕してしまうんじゃないでしょうか。