学問空間

「『増鏡』を読む会」、第9回は2月22日(土)、テーマは「上西門院とその周辺」です。

玄象

2010-03-03 | 妙音天・弁才天
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2010年 3月 3日(水)08時07分7秒

>筆綾丸さん
豊永氏は「帝徳の存立基盤の欠如」を補うべき別の「神的権威」として玄象を必要とした、と言われていますね。
後で該当部分を引用します。
なお、豊永氏が「実兼は関東申次として権勢を誇った人物として有名」と言われている部分は、本郷和人氏の所謂「西園寺家中心史観」の残響ですね。
私は、権勢を誇れない西園寺家が新しい権威を創造して権勢に結び付けたいなと希望した、というのが実際のところだと思います。
清水真澄氏の『音声表現思想史の基礎的研究』の場合、「西園寺家中心史観」を独自に編曲されていて、そこまで言うと学問と呼べるのかどうか微妙だな、と感じさせるような領域に入ってしまっていますね。
兵藤裕己氏の『 琵琶法師―〈異界〉を語る人びと』は未読なので、購入してみます。
コメント
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