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写実主義

2018-01-20 | Weblog

紅葉しめい照葉じゃ。

写実)(尾崎紅葉)(二葉亭四迷)(坪内逍遙


[句意]社寺2つを紅葉のシメ(見納め)に逍遙した、という句。「逍遙」はぶらぶら歩くこと。


[point]

1.明治文学で写実主義の代表は、尾崎紅葉坪内逍遙二葉亭四迷の3人である。

[解説]

1.坪内逍遙(1859~1935)は、戯作文学の勧善懲悪主義や政治小説の政治至上主義に対し、1885(明治18)年に評論『小説神髄』を発表して、西洋の文芸理論をもとに、人間の内面や世相を客観的・写実的に描くことを提唱した。

2.二葉亭四迷(1864~1909)は、東京外語学校露語科中退。坪内逍遙の指導で創作を始める。


3.尾崎紅葉(1867~1903)は、二葉亭と同じく写実主義をかかげながらも文芸小説の大衆化を進めた。


2015関西大・法

 小説の主脳は人情なり。世態風俗これに次ぐ。人情とはいかなるものをいふや。曰く、人情とは人間の情欲にて、所謂(いわゆる)百八煩悩(ぼんのう)是れなり。(中略)此人情の奥を穿(うが)ちて、賢人、君子はさらなり。老若男女、善悪正邪の心の中の内幕(うちまく)をば洩(もら)す所なく描きいだして周密(しゆうみつ)精到(せいとう)、人情を灼然(しやくぜん)として見えしむるを、我が小説家の務めとはするなり。よしや人情を写せばとて、其皮相のみを写したるものは、未だ之れを真の小説とはいふべからず。其(その)骨髄(こつずい)を穿つに及び、はじめて小説の小説たるを見るなり。

問14 この文の著者は江戸時代の勧善懲悪的文学を批判して、写実主義を提唱した。その著者とは誰か。


(ア)仮名垣魯文(イ)山田美妙

(ウ)坪内逍遥

問15 写実的な描写をするため、言文―致体を最初に用いて書かれた小説はどれか。


(ア)『破戒』(イ)『浮雲』

(ウ)『にごりえ』」

(答:問14ウ※文は『小説神髄』、問15イ※二葉亭四迷作)


2012明大・文

 文学界では、明治期に入ってからも江戸時代以来の大衆文芸である戯作文学の人気は衰えなかったが、1885~86年(明治18~19)に坪内逍遙は[ i ]を発表して、人間の心の動きや世相をありのままに描く写実主義を提唱し、日本の近代文学の先駆者となった。」

(答:i小説神髄)〉

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