1887(明治20)年7月 二葉亭四迷、言文一致体で書かれた『浮雲』を発表。
いややな指名 憂き元気。
1887年 二葉亭四迷 『浮雲』 言文一致体
[句意]臀部(おしり)が痛いイヤな苦しみよ、くたばってしまえ、という句。筆名は「くたばって仕舞(しめ)え」と自分自身を罵ったことでつけたといわれる。その筆名の由来をそのまま使いました。
[point]
1.二葉亭四迷の代表作は、初の言文一致体小説『浮雲』である。
[解説]
1.二葉亭四迷(1864~1909)は、坪内逍遙の指導で創作を始める。言文一致体で小説『浮雲』を書き、坪内逍遙の提唱を文学作品として結実させた。
2.また東京外語学校露語科中退で、ツルゲーネフを翻訳『あひびき』『めぐりあい』などでロシア文学を紹介した。
〈2004センター試験・日本史B追試:「
1887年に発表された『浮雲』は、【ア】という新たな形式で書かれた小説であった。この形式は、20世紀初頭に普及し、このころから、小説や雑誌の読者も急速に増加した。1920年代の半ばになると【イ】にみられるように大量出版の時代が到来した。
その一方で、政府は、明治初年の出版条例やその後の出版法によって、出版を取締りの対象としてきた。出版物に対する統制は、特に満州事変以降の時代に厳しさを増した。
問3 空欄【ア】【イ】に入る語句の組合せとして正しいものを、次の(1)~(4)のうちから一つ選べ。
(1) ア 戯作 イ 『日本人』の創刊
(2) ア 戯作 イ 円本の誕生
(3) ア 言文一致体 イ 『日本人』の創刊
(4) ア 言文一致体 イ 円本の誕生」
(答:4)〉