これってやはり化石? 私のライフスタイル!

ひともすなるブログなるものを、われもしてみむとてするなり

小千谷紬の袷 … 裾とじまで

2010-11-26 | 着物
日本の着物って ほんとに世界に類を見ないものだと 仕立てをしているとつくづく思います。

ほかの民族衣装との一番の違いは 何と言っても 裏が凝っているということでしょうか。

今の標準的な女物の袷は 八掛けと呼ばれる裏地で 袖口、裾 衿先の裏を色物を使ったり 柄物をつかったりして変えます。

着物に袖を通す時は 『女物の着物ってそんなものよ』というぐあいに 特に感動したり 意識したりすることはありません。

ところが 自分で縫ってみると 表に比べて何倍も仕立ての労力を使うところです。

私の今現在の力量では 表の素縫いに比べ 裏を縫うのは3倍以上の時間がかかります。

これは 袷の場合ですが、 単衣でも 折りくけというとても神経を使って縫い代を始末しなければなりません。

表より裏の仕立てに時間がかかる民族衣装が ほかにあるのだろうか? と そんなことを思いながら 針を持っていました。

そして 裏が出来上がり 表・裏の裾をとじました。

なんと 一発でつり合いがとれて 感激です。

裾部分です。 中とじはまだしていない状態です。

今日は 裾芯も入れて 褄から裾のとじも完了しました。

今回は この小千谷紬はちょっと厚めで固めの生地なので 衿も表・裏を別々につけて、後から中とじする仕立てにしようかと考えています。

以前 手持ちの着物を解いたり オークションで買った着物を解いて そういう仕立てがあるということを知ったのです。

ここまで 出来上がると 残りも一気に進めたいのですが、土曜日・日曜日は針休めです。 (ちょっと 残念)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする