友人の長襦袢を仕立てました
仕立てあがって 渡したのは 11月20日あたり
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/00/5f51581d8f69e0803624eb3333081416.jpg)
懸案事項が片付いたと ほっとしていたのは それから二日間だけでした
二日後にメールで言われた通りの寸法で仕立てたはずの着丈が短いみたいときたのです
友人からもらっていたのは 長襦袢の反物と長着(着物)の寸法表だけでした
反物を預かる前に 長襦袢の着丈の決め方は難しいから 手持ちの襦袢を参考に預かりたいと言っていたのですが、反物を預かったあとで メールで着丈の寸法が届いただけでした
もちろん反物を預かるときに 着丈は手持ちの長襦袢の肩から裾までを計って それをもとに 仕立てる長襦袢の好みの寸法を決めればいいと話していました
そして残念ながら ここで私と友人の寸法の計り方の違いが生じてしまったようです
電話で話すと 友人は手持ちの長襦袢を背中心の衿付け位置から裾までを計っていたのです
私がプロの和裁士で師範の資格を持っている先生に和裁を習ったとき
着丈は肩から計る でした
理由は二つあり
一つは 繰り越し寸法と衿の付けこみ寸法は 細かい指示(仕立てを頼んだ人)がなければ仕立てる人によって変わるから 背中心からの計り方だと 寸法が変わってくるというもの
もう一つは 太ったり 肩の厚みのある人の着丈は 身長よりも長めにしなければならないが、背中心から計ると 肩の厚みを考慮してないので 実際に着ると丈が不足するというもの
繰り越し寸法と付け込み寸法が 仕立てによって変わるといっても せいぜい2㎝前後だろうという考え方もあると思いますが、この友人は手持ちの長襦袢があと2㎝長ければと思い 2㎝足した寸法をメールしてきたとのことです
長襦袢の着丈の2㎝というのは 着心地とか 見た目のエレガンスといった点でも こだわりたい寸法なのです
この二つは とても納得できるものだったので 以後自分の寸法は すべて肩から計っています
長襦袢を仕立てたいという知り合いにも 同じ理由で同じ計り方を話してきました
でも世の中には 同じ着物でも寸法の取り方が 二通り存在すると 今回ネットで検索してみてわかりました
送り返してもらった長襦袢は 1寸6分の丈を出して 仕立て直したのですが 私にとっても 友人にとっても大変残念な結果になりました
私がした作業は まず半襟を外す
そして 衿を三つ衿のあたりを除いてすべて解いて 竪衿も半分ほど解き、居敷き当てをはずし 脇縫いを途中まで解き、後ろ身頃 前身頃の揚げを解く
そして ここからやっと丈だしが始まります
一度ついた筋(折りの跡)はアイロンでも消えないし 外してない袖があるのも作業がしずらく 新反から仕立てるのと同じぐらいの時間を費やしてしまいました
友人は せっかくの仕立て上がりの長襦袢なのに 丈だしした跡の筋が残ってしまいました
師走に入って忙しくなり出した頃の つらいお直しでした
仕立てあがって 渡したのは 11月20日あたり
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/00/5f51581d8f69e0803624eb3333081416.jpg)
懸案事項が片付いたと ほっとしていたのは それから二日間だけでした
二日後にメールで言われた通りの寸法で仕立てたはずの着丈が短いみたいときたのです
友人からもらっていたのは 長襦袢の反物と長着(着物)の寸法表だけでした
反物を預かる前に 長襦袢の着丈の決め方は難しいから 手持ちの襦袢を参考に預かりたいと言っていたのですが、反物を預かったあとで メールで着丈の寸法が届いただけでした
もちろん反物を預かるときに 着丈は手持ちの長襦袢の肩から裾までを計って それをもとに 仕立てる長襦袢の好みの寸法を決めればいいと話していました
そして残念ながら ここで私と友人の寸法の計り方の違いが生じてしまったようです
電話で話すと 友人は手持ちの長襦袢を背中心の衿付け位置から裾までを計っていたのです
私がプロの和裁士で師範の資格を持っている先生に和裁を習ったとき
着丈は肩から計る でした
理由は二つあり
一つは 繰り越し寸法と衿の付けこみ寸法は 細かい指示(仕立てを頼んだ人)がなければ仕立てる人によって変わるから 背中心からの計り方だと 寸法が変わってくるというもの
もう一つは 太ったり 肩の厚みのある人の着丈は 身長よりも長めにしなければならないが、背中心から計ると 肩の厚みを考慮してないので 実際に着ると丈が不足するというもの
繰り越し寸法と付け込み寸法が 仕立てによって変わるといっても せいぜい2㎝前後だろうという考え方もあると思いますが、この友人は手持ちの長襦袢があと2㎝長ければと思い 2㎝足した寸法をメールしてきたとのことです
長襦袢の着丈の2㎝というのは 着心地とか 見た目のエレガンスといった点でも こだわりたい寸法なのです
この二つは とても納得できるものだったので 以後自分の寸法は すべて肩から計っています
長襦袢を仕立てたいという知り合いにも 同じ理由で同じ計り方を話してきました
でも世の中には 同じ着物でも寸法の取り方が 二通り存在すると 今回ネットで検索してみてわかりました
送り返してもらった長襦袢は 1寸6分の丈を出して 仕立て直したのですが 私にとっても 友人にとっても大変残念な結果になりました
私がした作業は まず半襟を外す
そして 衿を三つ衿のあたりを除いてすべて解いて 竪衿も半分ほど解き、居敷き当てをはずし 脇縫いを途中まで解き、後ろ身頃 前身頃の揚げを解く
そして ここからやっと丈だしが始まります
一度ついた筋(折りの跡)はアイロンでも消えないし 外してない袖があるのも作業がしずらく 新反から仕立てるのと同じぐらいの時間を費やしてしまいました
友人は せっかくの仕立て上がりの長襦袢なのに 丈だしした跡の筋が残ってしまいました
師走に入って忙しくなり出した頃の つらいお直しでした