いつも関ヶ原へ行くたびに気になっていた場所 青墓 墓だよ 墓
そりゃ気味の悪い名前と思って気になるでしょ。 ジオンさんに聞くと 源朝長のお墓があるのだそうだけれど 青墓は東山道の宿の一つだそうで壬申の乱の頃からその名前があるので朝長のお墓とあおはかは関係は無い。 ちょっと見渡すだけで素人目にも 古墳と思われるこんもりがあちこちにあるので 緑の古墳がいっぱいあると言うことなんだろうか?
国分寺跡を一周して 円興寺へ向かう。 篠尾山円興寺と書かれたお寺は源朝長のお墓があるお寺である。
ジオンさんの案内に「あぁ 牛若丸のおとっつあんね。」とか言ったけれどジオンさん 訝っている。 「若くして無くなったはずだけれど。。。」
はは 私は大間違いをしていた。 牛若丸のお父さんは源義朝だった。 思い出すに 子供の頃 義朝が平治の乱で逃げ帰ってくるときに垂井の農家に身を寄せていた。 ところが密告されて捉まり殺された。記憶は曖昧だけれど 垂井の農民が密告したばかりに牛若丸達は 母と引き裂かれた・・・とそんな事だけを覚えている物だから 子供としては垂井の人は 憎むべき人だった。
今調べてみるとかなり違う話しになっている事に気付いて苦笑いするしか無い。
牛若 今若 乙若 三兄弟と思っていたら あれれ何人兄弟がいるんだい。亡くなったのが16歳と言うから 牛若達と違ってもう戦にでていた。 お母さんも常磐御前じゃ無かったし。。。 複雑な登場人物だな
義朝達と逃げてくる途中で矢が当り 傷が悪化して 足手まといになるのを避けて自害したとも 父義朝に殺されたとも書かれていた。 ひどい世界だ。
で ここに弔われている。 実は平家にしれるところとなって 墓の中の朝長を引っ張り出して首をはねたと言うから その執念はすごい物だね。 従って胴体は青墓にあるけれど 首は袋井のお墓に埋められているらしい。 そして私は間違って恨んでいたけれど 義家が殺されたのは尾張へ来てから 部下の裏切りにあったらしい。 私もいい加減に覚えた物だわ。
と言ういわれのある円興寺の裏手から まず円興寺ルートなるものを 登ってみる。 「展望無いし 暗いだけであんまり・・・」と言われたけれど 日差しがきつくて そんな感じはしなかった。すぐに周回コースを取り セリバオウレンのセリバオウレンの群生地を歩く。
はなは もちろん終わっているけれど いや~ これは すごい。 足の踏み場も無い。
前は中を剥いて何が書いてあるかみたけれど 今回はパス。
本当はゾウムシが入っているんだよ。
降りてから ジオンさんの秘密基地を訪問。 ごめんください。 はいはい
両方に部屋がある立派なもの。 ツリーハウスともちょっと違う。 この時期ここでお昼寝したいとは思わないけれど 秋から冬は良いかもしれない。 お弁当食べて お昼寝して・・・ 今は蛭君の洗礼受けそうだし 蛇君も仲間に入ってくるかもしれない。
ジオンさん なかなか楽しそうな事やっているじゃん。 そして一番羨ましかったのは ハウスの周りに茗荷がびっしり群生していたこと。 べきっって手折ってみたらさわやかに良い匂いだったよ。
さ 朝長ルート行かないと。 朝長ルートは 反対側の山。標高176メートルの山友言えないような山だけれど 自然がいっぱい 時には蛭もいっぱい 蛇もいっぱい。。。。らしい。
こんな道なら いざとなっても避けられるから大丈夫。 と余裕で。。。
ジオンさん蛭が嫌で 止らないようにさっさと行ってしまう。 私蛇が嫌で 確認しながらのろのろ 歩く。 「まって~」
まだ新しそう。 いつまで使っていたのだろうか。 お茶碗さえやけそうに立派な釜
山に入って見るのはいつも残っている石積みだけだから ちょっと嬉しい。
湿原を登り切ると向こうから三人の男の人が・・・
「この山で人に出会うのは初めての経験かもしれない。」とジオンさん。 見ると学者風のおひげのおじさんと 地元の土木課とか社会教育課にいらっしゃるような人が二人 お供のように説明をしてまわっている。
「学術調査にいらしたのかしら?」 と私たちの想像は止ることを知らず そのうちに決定。
学者先生にさようならして 分岐を左に・・・ ここに昔は円興寺があった。 七堂伽藍の大きなお寺で 麓は信者さんが行き交いおおにぎわいだったらしい。 この山全部が円興寺だった。
もう見る影もないけれど 残っている礎石で想像。 湿原と言う条件の悪さに 反対側の山に移したらしいけれど どのくらいの規模だったかはあちこちに切り開いた跡があることから想像出来る。
来た道を戻って朝長さんのお墓にお詣り。 私無粋だから知らないけれど 謡曲にも朝長の事を謡ったものがあるらしい。
苔埋む 蔦のうつつの 念仏なり
これは松尾芭蕉が円興寺に来て朝長の墓に詣ったときに詠った俳句。
そのまま 展望台まで登ってしばし休憩。 ブルマンのパンを持って来れば良かった 珈琲を持ってくれば良かったと悔いながらも 名古屋まで見通せる展望に心なごむ。
ここには蛭や蛇はいないかも。。。と思いながらも パンツの裾をひっくり返して蛭チェック OK
帰りは表参道で降りたので少し幅広い道をるんるん気分で降りる。 冬虫夏草があると言う場所を通って目を凝らしたけれど 発見できず。 どんな様子で地にあるのかも知らないし。
里山と言うよりは 里散策 少し冒険もあってなかなか楽しい一日でした。