8月最初の週末は群馬から信州をかすめて新潟と山の中を散策していました。
アルプスや谷川岳などの万年雪は良く知っていますが、そんなに高度は無い山懐にも雪を抱く山、鳥甲山が
とても気になっての旅でした。
長野県栄村に位置する鳥甲山は2,037mの山で日本二百名山に数えられる山だとか。
奥志賀から雑魚川沿いに秋山郷に向かう途中左側に姿を見せる山です。
その秋山郷へ入るか入らないかの山道の脇にいきなり現れる残雪。
高さこそさほどではないけれど、山肌には幾筋もの典型的な氷食地形を持つ鳥甲山の沢には
真夏にもどっさりと雪が残っていました。
その中でも圧巻は、この水の沢大水の残雪で天然の雪室になっており冷気が漂っています。
元火山で安山岩から成る山肌には、熊が引っ掻いたようなU字谷が幾筋もあり遠目にも残雪が散見されるダイナミックな山容。
初めて出会った山ですが、一目で好きになりました。
2012年8月3日撮影
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今を遡ること6年前の夏、まだ健在だった母と妹家族とで秋山郷から奥志賀へ抜けた時、ここで立ち止まりしばしの涼をとった私にとっては思い出の地です。
まさか真夏に、しかもそれほど高くないところで雪を見、しかも触ることができるなんて、思ってもいなかっただけに嬉しさ、ひとしお、母も喜んでくれました。
さすがは豪雪地帯ですよね。
水の沢大水にそんな大切な思い出があったのですね!
私にとっても、この夏の貴重な想い出になりました。