幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

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旧統一教会と安倍元首相銃撃問題…見ている事実を積み重ねれば、事の真相は明らかだ(ラサール石井) ”太田光よりラサール石井の方がまとも”

2022-08-11 12:48:00 | 旧統一教会
https://news.yahoo.co.jp/articles/65094dda379f13ec13f3af7f2b96c8b4fd07c767 8/11(木) 9:06 日刊ゲンダイDIGITAL

 今回はあえて断定的に書く。もう「もしそうなら」とか保険をかけるのは面倒なのだ。見えている事実を積み重ねれば、事の真相は明白ではないか。

 統一教会報道が続く中で、案の定それを抑制する動きが出てきた。テレビお得意の「バランスを取りましょう」しぐさだ。古市憲寿や爆笑問題太田が「報道がヒートアップすると犯人のもくろみ通りになってしまう」「テロによって社会が動けば次のテロが起こる」などと言い出した。

 いや、犯人のもくろみなどまだ誰にもわからない。事件がきっかけで長年忘れられてきた統一教会の悪行、政治家との関係が明るみに出たのなら、その闇は解明されなければならないはずだ。自党の総理が殺されたら徹底的に追及するのが当たり前だが、政府はいやに及び腰だ。追及すれば自分の首を絞めることになるからだろう。


 御用司会者やコメンテーターは統一教会の肩を持つわけにもいかず、テロの誘発になるという論理で報道の過熱を抑制する。がそれは詭弁だ。太田は「言葉でしか闘えない」と熱く語ってみせるが、テロをきっかけにして、今や問題は統一教会と政治の闇だ。その追及はすべて「言葉」によって行われているではないか。テロによって明るみに出た問題の解決は、テロを誘発することとは別問題だ。太田はなぜここまで変節したのか、昔はこんなじゃなかった。誰か身内を人質に取られているのか、大きなスキャンダルを揉み消してもらったのか、などとあらぬことを考えてしまう。

 ああ、もうこれも何度も言うことだが、山上容疑者の肩を持つわけでも、安倍氏の死を因果応報などと言う気持ちもさらさらない。しかし、統一教会の名称変更から明らかに教会への捜査が緩くなったのは事実だ。警察人事や司法人事に官邸が介入した。そして、伊藤詩織さんのレイプ犯逮捕の揉み消しなどの権力の私的乱用が続いた。そのことが警察の力を劣化させていき、要人警護のレベルも低下させた。

 しかも1週間前に野党議員が同じ交差点での演説を申請したら警備上の理由で許可は下りなかった。そこに長野の候補者のスキャンダルを嫌った安倍氏が急きょゴリ押しで奈良にやってきた。これらの事実の積み重ねがなかったら。いや、そもそもあらゆることのゴリ押しを通してきた「言い出したら聞かない」子だった安倍氏の横暴を全て通してこなかったら。

 そして何よりも安倍氏が、関連団体のビデオレターで代表に敬意を示すという一線を越えていなければ。

 いやいや、それらの傲慢の一つ一つを、諭し、やめさせるイエスマンではない存在がそばに居さえすれば。

 どれか一つでも違っていれば、あの凶行は起きなかったのではないか。いや、今日は断言するのだった。あの事件は決して起きなかったのだ。
(ラサール石井/タレント)

感想
太田光はラサール石井から見ると”変質した”と映っているのでしょう。
故大橋巨泉から太田光はたしなめられたそうです。

政権に苦言を呈しているふりをして政権に尻尾を振っているように、大橋巨泉さんには太田が映ったからでした。
でもそのアドバイスを受け容れるだけの教養はなかったようです。

見ている国民が賢くならないといけないようです。
誰の意見がまともか。
政権に忖度して、仕事を貰っているのは誰か。

国の借金、6月末で1255兆円 1人あたり初の1千万円超 ”税金を無駄遣い&バラマキしてきた安倍元首相の借金増額に多大な貢献”

2022-08-11 12:22:08 | 社会
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA104MB0Q2A810C2000000/ 2022年8月10日 18:06 (2022年8月11日 5:24更新)

財務省は10日、国債と借入金、政府短期証券を合計したいわゆる「国の借金」が6月末時点で1255兆1932億円だったと発表した。3月末から13.9兆円増え、過去最多を更新した。国民1人あたりで単純計算すると、初めて1000万円を超えた。債務の膨張に歯止めがかからず、金利上昇に弱い財政構造になっている。

企業の業績回復に伴い、2021年度の税収は67兆円と過去最高を更新した。一方、新型コロナウイルス対策や物価高対策などの歳出は増え続けている。低金利が続き利払いは抑えられているが、歳出の増加が税収の伸びを上回り、債務が膨らむ構図になっている。

7月1日時点の総務省の人口推計(1億2484万人、概算値)で単純計算すると、国民1人あたりで約1005万円の借金になった。およそ20年前の03年度は550万円で、1人あたりでみると2倍弱に増えた。


税収で返済しなければならない国の長期債務残高は6月末時点で1010兆4246億円と、3月末から6.7兆円減った。過去に発行した国債の償還があったためで、普通国債の発行残高は984兆3353億円と3月末から7兆円減った。

物価高対策を盛り込んだ2.7兆円規模の22年度補正予算は財源の全額を赤字国債でまかなった。財務省は22年度末に普通国債の残高が1029兆円、国の長期債務残高は1058兆円に膨らむと試算する。借入金や政府短期証券を含めると国の借金は1411兆円まで増える。

新型コロナの感染拡大やインフレ対応で米欧の主要国は相次ぎ財政出動に動いた。日本の債務残高は国内総生産(GDP)の2倍を超え、先進国の中で最悪の水準にある。成長力を底上げして税収増につなげる「賢い支出」を徹底する必要がある。

感想
この借金は、子孫への負担です。
本来、子孫の責任でないお金です。
親が借金して遊んで、その借金を子孫に払わすようなものです。

安倍首相はアベノマスク(1割しか使っていない)に400億円。
プーチンに3,000億円、
ほかにも海外にお金のバラマキを数千億円して来られました。
税金を無駄遣いして来られました。
そんな方を国葬です。
その費用が37億円。
そんなお金があるなら、借金を負担させる若者支援を少しでもするのが罪滅ぼしだと思います。

金利を上げると借金返済が増えるので、金利を上げられない構造に安倍元首相がしてしまったのです。
その結果が今の円安になっています。
過去20年で韓国は収入が3倍になっているのに、日本は5%減です。

詩織さんの準強姦犯(民事)山口敬之氏に逮捕状がでているのに握りつぶさせました。
握りつぶした中村氏は警察庁長官です。
安倍元首相からの指示と言われています。

森友学園問題では、「妻が関わっていたら首相も国会議員も辞める」とうっかり発言したため、議事録に妻が関わっていた証拠があることに気付き、慌てて改竄させました。
改竄を指示した佐川氏は国税庁長官に出世させ退職金が増えて退職。
きっとフォローもあるので、佐川氏は沈黙を守っているのでしょう。

おかしいなと思いますが、約40%の人が国葬賛成ですから。
きっとこの借金以上の貯金があるのでしょうね。

統一教会に日本から600億円/毎年。
40年とすると、約2.4兆円が日本から韓国へ。
統一教会はそのお金で韓国でビジネスを行ったり資産拡大。
また統一教会の海外進出の資金として。
それに先頭に立って協力された安倍元首相。
その私怨が山上徹也容疑者のターゲットに結果としてなりました。

借金どうするのでしょう?
それでなくても、日本はOECD国内では貧困国です。
自分の生活もままならない人が、1,000万円の借金背負っているのですから。

紀藤正樹弁護士 旧統一教会・田中会長の会見に猛ツッコミ「家庭被害の数字入っていない」 ”親族、知り合いが統一教会に入れば、その怖さを伝えてあげる”

2022-08-11 10:30:10 | 旧統一教会
https://news.yahoo.co.jp/articles/48f6ba52f5cffeda6f87d122ba2a0219fbd396eb 8/10(水) 16:34東スポWeb

 10日放送の読売テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」では世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の田中富広会長の会見を生中継した。

 この中で田中会長は2009年以降、コンプライアンスにそった活動をしており「高額な献金をしないよう制限している」と主張。さらに、以降は訴訟継続案件は大幅に減少していることを強調。「メディアに出ている弁護士が発表している数字をそのまま報道している」と批判した上で「2022年の訴訟継続案件は5件」であるとした。

 この数字について旧統一教会問題に詳しい紀藤正樹弁護士は「われわれは家庭被害の問題の相談も受けている。離婚などにかかわる家庭被害の問題は訴訟にしたがらないので、この数字に入っていない」と反論した。

感想
約50年前に同級生から弟の話を聞きました。
「大学でなかなか友だち出来ない時に、声かけてくれる親切な学生がいて友だちができてほっとしている。そして最近誘われて寮に入った」とのことでした。
寮の名前を聞いたら、統一教会が使う名前でした。
統一教会については50年前から記事など注目して見ていました。
当時朝日新聞が取りあげていました。
また「原理研究会」が統一教会の学生団体だということも知っていました。
最初はキリスト教と言って誘い、ある程度親しくなったり、洗脳されると、「もっとよい教えがある」と言って統一教会のことを話し出すことも知っていました。
同じ研究室の後輩が面白半分で、誘いについて行って、実態を報告してくれました。
まさに新聞に紹介されていた通りでした。

そこで友だちの弟が入った寮に電話して、友だちの弟に電話口に出してくれるようにお願いしました。
ところが本人を出してくれません。
まさにこれが新聞に書いてあった統一教会のやり方でした。
すぐに友だちに電話して、「弟さんは統一教会の寮に入っている。このままだと親を棄て、韓国で合同結婚式を挙げる。今ならまだ大丈夫だから、すぐに寮をださないと大変なことになる」と伝えました。

友だちはすぐに両親に伝え、両親は寮に行き子どもを寮から出しました。
さすが、親だと拒否できなかったようです。
上手く行ったようで、その後は幸せな結婚をしたと言っていました。

当時、子どもが洗脳されると、子どもが戻って来ない。
その時は自民党の代議士にお願いすれば、勝共連合(統一教会の別の団体)で自民党とつながっているので、子どもを帰らせてくれるとの記事もありました。
ただ子どもはいったん家に帰っても洗脳されているので直ぐに家を出たとありました。

会社で、桜田淳子さんと山崎浩子さんの統一教会での集団結婚式の話が出た時、会社の上司(部長)は、「統一教会はキリスト教の一派だろう?」と言っていました。
部長クラスの人でも知らないんだなと思ったのを覚えています。

そういうこともあり、山崎浩子さんの統一教会を脱退した本など読みました。
集団結婚式に関する記者会見では、統一教会の幹部が控えてアドバイスしてくれたとありました。
そして、「決して壺を買ったことは離さないように」と口止めされたそうです。
彼女は家族に不幸があり、そこにつけこまれて何十万円の壺を買ったそうです。
それから、勉強会に誘われたと書かれていました。

知らないと騙す人がたくさんいるので、人生を台無しにしてしまいます。
そして山上徹也容疑者のように、自分だけでなく家族まで不幸にしてしまいます。
さらに勧誘して不幸な人を増やすという、自分が加害者になってしまいます。
怖い世の中です。
怖いカルト宗教です。
それを放置するだけでなく、協力してきた自民党特に安倍元首相トップに清話会の代議士が協力してきたようです。
そして多くの日本人を不幸にしてきました。

旧統一教会の人が「霊感商法はない」と言っていました。
おいおい違うだろう。
人の弱みにつけこんで、あるいは脅して価値のない壺や多宝塔を何十万円で買わせてきた、統一教会のそのやり方を「霊感商法」というのだろう。
霊感商法=統一教会のやり方 です。
だから霊感商法がないということは自分たちを否定することです。

寮に入った学生は、洗脳が進むと、個別訪問販売にでかけて壺や多宝塔を売る行脚に出ていました。
そして神の名の下、不幸な人を増やし続けることに時間とエネルギーを費やしていくようです。
信じるに値する宗教を信じて、社会に悪をなすのではなく社会に善をなしたいです。

「オープンダイアローグが開く医療」斎藤 環著 ”本人の選択するスペースを確保する”

2022-08-11 05:06:36 | 本の紹介
・ケロブダス病院では、スタッフが一人当たりのケースロードが増えすぎてバーンアウトが起こったり、ミーティングの予約システムがパンクしたりということがなぜ起きないのか?
ところがミアさんはこともなげ答えたのである。
「(統合失調症が)発症したら、すぐに治療チームが介入してミーティングを開くからですよ」と。
この病院のスタッフは、オープンダイアローグ(OD)による早期介入によって、ほとんどの精神疾患の慢性化は防げると確信している。

・ODの優れている点はいくつもあるが、あまたある精神療法の中で、もっとも「相互性」に開かれているという点がまず挙げられる。ここで相互性というのは、「変化の双方向性」を意味している。
このほかにも、私の知人である精神科医のうち少なくとも二人が、ODを知ることで人生の選択を大きく変えたという事実もある。一度でもこの手法を経験した治療者は、その効果はもとより、その「まっとうさ」にまず感銘を受けるようだ。
医師としての私自身は、けっして薬物を否定する立場ではない。しかし30年近く薬物治療を続けて思うことは、薬物には精神疾患の本質的部分を変える力はほぼない、ということだ。
精神科における薬物治療は、最上のものであっても対症療法止まりであり、薬をやめるためには生活習慣や家族との関係を変えることで、再発のリスクを減らす必要がある。
しかし、対話で寛解した場合は、寛解の時点で治療は終結できる。再発を予防するために、もっとODを続けましょう、ということにはならない。万が一再発したら、また介入すればいいのである。

・リフレクティング
しかしなんと言っても、チームであることの最大のメリットは、「リフレクティング」の活用をおいてはかになり。
これは1980年代に家族療法家のトム・アンデルセンによって開発すされた技法である。要するに患者や家族の前で、専門家がミーティングを開き、カンファレンスをやってみせるのことだ。
リフレクティングを通じて私が理解したことは、「患者の目の前で話し合えないような情報にはろくなものがない」ということだ。診断も見通しも治療方針も患者の前で開示してよい。それどころか、治療者間で異論をぶつけあっても構わない。患者も家族も食い入るように聞いてくれる。そればかりか「こんなに自分たちのことを考えてくれるなんて」と感激してくれさえする。
もうひとつ興味深いのは、「入院したほうがよい」と面と向かって言われるよりも、「この患者は入院が必要ではないかと僕は思う」「いや、もう少しこのまま様子を見てもよいのではないか」といったやり取りをするほうが、患者は意思決定をしやすくなるということだ。

・事例1 引きこもりの男性。家族内暴力を振るい、家族を閉め出して自宅にたてこもっていた男性事例。二週に一度、同僚医師と外来でOD的な面接を試みたところ、わずか半年間で目覚ましい変化があった。結果のみを記すと、彼は現在、専門学校に通いつつ、その技能を活かして起業すべく、ネットワーク作りに奔走している。初診の段階では想像もつかなかったような社会性が発揮されつつある。これとともに家族関係も改善し、当初は面接室で親を怒鳴り上げることもしばしばあったが、現在は比較て穏やかに、今後のことが話し合えるまでに変わりつつある。
ひきこもりの社会参加は、とにかく時間がかかる。従来のやり方では、たとえ治療がきわめて順調に進んでも、社会参加には数年がかかるのが普通だった。ひきこもりにかかわって30年ちかくなるが、このレベルの重篤度で、わずか半年間でこれほど自発的な変化が起きた事例は記憶にない。
もうひとつ喜ばしかったのは、家族に対して高圧的な指導をしなくて済んだ点である。専門家としてひきこもりの家族にかかわっていると、よくないと知りつつも、ついアドバイスが指導的、あるいは叱咤激励的になってしまいがちだ。
しかい、どれほど家族を叱ろうと、家族はなかなか変わらない。いろいろ理由はあるが、つまるところ「叱咤や批判で変わる人はいない」ということに尽きる。
ところがODには、そもそも叱るという発想がない。「家族にこうあってほしい」という情報は、すべてリフレクティングの形式に落とし込み、「この家族はもっとこうしたほうがいいのにねえ」「でも家族は家族なりに頑張っていると思うからそこは評価しないと」といったやりとりが展開される目の前で専門家に自分たちのことを噂されて、無視できる家族はいない。

・一般にSSRIを含む抗うつ薬の反応率(改善率)はおよそ60%、しかし寛解率(ほどんどの症状が消えた状態に至る割合)は30%程度であるとされる。この反応率と寛解率の差が増加の大きな要因となっている。つまり処方量が増えれば増えるほど「改善すれども寛解せず」という中途半端な状態に留まる患者が増加するのである。掘り起こされた新規患者の多くが、このような過程を経て慢性化するからこそ、うつ病人口は蓄積によって増え続けてきたのである。

・CBT(認知行動療法)から「マインドフルネス」へ
現在の精神療法において圧倒的に優位と目されているのはCBTであり、対人関係療法(IPT)である。
マインドフルネスは今や、新たな精神療法の土台としても重要な位置を占めている。
具体的には「メタ認知治療法」(MCI)、「行動活性化療法」(BA)、「弁証法的認知療法」(DBT)、「アクセプタンス・コミットメント・セラピー」(ACT)などがよく知られている。
それぞれ技法上の違いはあるが、いずれも中核的な部分でマインドフルネスの発想や技法を取り居ている点は共通である。

・「デフォルト・モード・ネットワーク」(DMN)こそは、最近の脳科学分野において最も注目を集めているキーワードにほかならない。
DMNとは簡単に言えば、注意を要するような課題を行っているときよりも、何もしないで安静にしているときに、より活動が上昇する脳領域のことである。

・ガミーは、精神医学・精神医療に対する精神科医のスタンスを、教条主義、折衷主義、統合主義、多元主義の4つに分類した。
教条主義;一つの方法論を絶対視する考え方である。
折衷主義;現代の精神科医のほとんど
統合主義;脳の水準の事象とこころの水準の事象の関連性を否定しない。
多元主義;ガミーが推奨する、精神科医にとって最も望ましい態度ということになる。複数の方法の中から最も優れた方法を一つだけ選択する姿勢のことだ。

・精神医療における「開かれた対話」こそは、キュアとケアを架橋し、自己決定と自立を促し、健康を生成するための最大の契機になるであろう。

・山本昌知医師のモットーは「病気ではなく人をみる」本人の話に耳を傾ける」「人薬」とのことであり、人薬について詳しい定義や解説をしているわけではない。しかし、この映画『精神』(想田和弘監督)が描かれる、こらーる岡山診療所のたたずまいそのものが、治療における人薬の重要性を如実に物語っている。
その診療所は、民家を改造したつくりになっていて、通院患者は診療を待つ間、好きな場所に寝そべっったり、お茶を飲んだりお喋りしたりして過ごしている。人と人との距離がおのずから近づくような空間になっていて、スタッフと患者も自然な対話を行いやすい。こうした穏やかな対人関係、あるいは対人空間のありようそのものが治療的な意義を持っている。人薬にはそうした合意がある。

・事例4 初診時50歳、女性、統合失調症
初診より4年ほど前からインターネット上に自分の個人情報が公開されていると繰り返し考えるようになった。初診より二か月前に、家族は本人の妄想的な発言と不穏さに耐えかねて別居し単身生活となった。その後妄想的な思い込みが憎悪し混乱状態となり、党員を紹介され受信。本人、家族、ファシリテーター2名(精神科医、看護師)で対話を開始した。本人に来院のニーズを尋ねると、「自分は病気ではない。通院は必要ない」と話した。家族はひどく疲労している印象だった。何を話してもいいことを保証しつつ対話を続け、次回の予約をとることができた。本人から「眠れないのはつらい」と訴えがあり、オレンザピン2.5mgの内服も開始した。
三回目の対話で、本人は自分の情報がネット上に公開されている根拠を話し、家族はそれを否定して激しい議論となった。このためファシリテーター間でリフレクティングを行った。本人たちが語った言葉に対してのみ反応しながら、互いに互いの気持ちを大事にしていると感じるといった考えも話すと、家族は力が抜けたように穏やかな表情になった。最後に本人の発言を促すと「私の病名は統合失調症でうか?」との問いかけがあった。
四回目の対話では、インターネットを見ると不安が強くなって混乱が強くなるためネットをできるだけ見ないようにしていると話していた。この時点では逸脱した考えが減少していた。眠気が強く仕事に行けないという本人の訴えを受けてオランザピンを中止し、長期に休職していた職場に復帰した。断薬についても家族間での強い議論が起こったが、それでも対話を続けていく中で、本人は「対話の意味がわかった」と語り、感謝の言葉を口にした。それ以降は家族間の議論がなくなって対話が進むようになり、「対話を知って生きやすくなった」と語った。現在も安定した状態が続いている。

・本誌で示した五つの事例報告は、そうした筆者らの見よう見まねの実践であっても、伝統的な治療以上のに有効であり患者側の満足度も高いという可能性を示唆している。なぜ「開かれた対話」が、これほど治療的な意味を持ち得るのだろうか。

・ケロブタス病院の看護師によれば「急性期には窓が開いている」のである。筆者は「急性期の患者や家族において支援ニーズが高い」と理解している。

・(リフレクティングの)ODにおけるその意義
1)治療方針を開示し、それについて議論を深めるという意味がある
2)患者の意思決定を支援するという意義がある・

・「コミュ力偏重」や「承認依存」の傾向を加速し、定着させた最大の要因が、コミュニケーション環境の変化である。
とりわけ1995年以降に急速に進んだ商用インターネットと携帯電話の普及は、コミュニケーションのインフラを大きく変えた。

・『エクソダス症候群』宮内悠介著

・『家族の哲学』坂口恭平著

・『治療の現象学』村上靖彦著

・村上「べてるの流れとODの流れはどこがどのように同じで、どこがちがっているのでしょう」
 斉藤「共通しているのは、ともにミーティングを中心とした、しかも当事者に寄り添った治療モデルないしコミュニティケアであるところです。・・・
違いとしては、べてるは当事者研究の流れから、『幻聴全然OK』みたいにしていくところがありますよね。そして当事者は自分のことを掘り下げて把握できればとりあえずそれでよしとします。その点は、あの共同体内部では全然OK、そこに留まっている限りは生産性にもつながっているところがあると思いますが、あそこ以外の場所で生活していけるかどうか-たとえば求職のことですが-といったところでちょっと弱いかなという気はします。
ODのわかりやすさは、『この手法で改善しました』『再発率は20%でした』『社会復帰率は約80%でした』とか、明瞭なアウトカムをだしているところです。・・・
ともあれODの治療モデルに関しては、社会復帰という明確なわかりやすさを謳っています。あれがあるから一般的な精神医療関係者も感心を持てる。べてるに対して距離がある人たちは、『あるがままもいいけど、やっぱり社会で働けなきゃしょうがないよね』みたいなところで躓いていることが多いのではないかと思いますので、その価値は十分認めつつも、思い切って治癒・治療というところに踏み込んでいるところが、これから普及を促進するうえではつよみなるのかなと思っています。
ただし、ODは結果としてはもちろん治癒をもらたしているのですが、やっている最中、つまり治療者がシステムの一部として動いているときは、頭の中から、『治癒という目標』を消しましょうというルールはあります。これは昔から、ベテランの治療者はみんな言っていたことです。つまり、治そうとがつがつするなということです。がつがつすると余裕がなくなるからです。
ODが大事にしているのは、『スペース』という発想です。患者さんが主体的に変化するスペースをつねに確保していおかなくてはいけないのですが、治療者の側の治したいとい意図はかえってそのスペースを奪ってしまうのです。これについてはやっていていてすごく実感することです。働いてほしいときに、『働け』と言ってはいけないのは、そういうスペースを奪ってしまうからなのです。

感想
オープンダイアローグとは何か」斎藤環著+訳 ”「ベテルの家」とオープンダイアローグは双子のように相通じるものがある”は双子

やはり一冊の本より、二冊と読む本を増やすと理解が広がり深まるようです。

薬の治療も大切ですが、精神疾患は薬では治癒は難しいということでしょう。

知っている精神科医が言われていました。
薬の治療では再発する。
CBTでもまた再発する。
「内観療法」をとり入れたところ、再発が減ったとのことでした。
内観して、周りへの感謝の気持ちが芽生えると大丈夫と言われていました。

人が自ら自分を知り、周りからの情報やアドバイス(リフレクティング)を参考にして自分がどうするかを決める、多くの可能性から選択することなのでしょう。

まさに、それは精神疾患者関係なく、皆に言えることなのだと思います。
自分で考え自分で選択する。
そのためには多くの情報や知識、アドバイスを活用することなのでしょう。

べてるの家の取り組みとODの似ている点、違う点などもさらにわかりました。
べてるの家で自分の事例に対処しながら共同生活を行っている人が、その共同生活を離れて、社会でやっていけるかどうか、とても興味を持ちました。