https://news.yahoo.co.jp/articles/b97ac7d0528b069a118ada0fc2e7192c29fd0434 9/16(金) 10:30 朝日新聞デジタル
静岡県牧之原市の幼稚園で起きた痛ましい事件によって、通園バスなど保育施設での安全管理のあり方が改めて問われている。ICT(情報通信技術)の導入が全国で急速に進んでいるなか、あえて導入を見送り、紙の台帳やチェック表での確認を続ける幼稚園が三島市内にある。なぜ、アナログな手法にこだわるのか、その理由を探った。
三島市芙蓉台にある認定こども園「ピーターパン幼稚園」(内藤美智代園長)には、160人の園児が通っている。通園バスは、園児送迎用に改造されたミニバンで、牧之原の事件のバスと同タイプのものだ。バスを利用する園児は最大で19人。朝の迎え2便、午後の送り2便を毎日運行している。
「最も危険な時間帯」。この幼稚園では、午前8時55分~9時35分をそう位置づけている。登園が集中しないように、年少、年中、年長で10分刻みで登園時間をずらして設定している。それでも、その時間帯は子どもを連れてくる保護者たちでごった返し、そのなかを通園バスも到着する。職員の緊張度が一気に高まる瞬間という。
このピーターパン幼稚園のシステムはシンプルだ。バスに同乗する職員が欠席者一覧と手持ちの利用者名簿を照合し、その日はどの園児が乗るのかを確認してから園を出発する。決められた場所で園児が乗り込むたびに、利用者名簿にチェックを入れる。職員が名前を呼ぶと、園児は黙ったまま手を挙げる。新型コロナウイルスの感染拡大後、バスの中では声を出さない決まりになっている。
それぞれの園児には「指定席」がある。誰がいないのかが一目瞭然になるための工夫といえる。欠席により誰もいないことが分かっている場所であっても、バスは決まったコースを必ずすべて回る。バス内に子どもが置き去りにされる事例が各地で表面化するたびに工夫を重ね、徐々にスタイルが固まっていった。
牧之原市の事件後、職員のアイデアで新たに始めたことがある。バスが園を出発する前に、最後部の座席に犬のぬいぐるみを置くようになった。園に到着後、職員がぬいぐるみを取りに行くことで、バス内に園児が残っていないかを自然に確認できる。バスの運転手(69)は「園児が降りた後に必ず消毒するので、コロナ前以上に車内を確認するようになった」と話す。
感想;
この園の素晴らしさは園長と職員の意識でしょう。
いろいろな工夫を自ら考えて行っています。
1)事前にバスに乗る人を確認
2)バスに乗る時にチェック
3)園児は指定席
4)名前を呼ぶ
5)最後部の座席にぬいぐるみを置いて、職員がバスを降りるときに、そのぬいぐるみを取って降りる
(残っている園児がいないかの確認)
問題の起きた園は園長を含め人に問題があったようです。
事故が起きてから泣くのではなく、起きないようにすることです。
痛ましい事故は2件目、埼玉県でも同じ園が2回も起こしていました(園児は幸い無事)。
「人が創る品質」
まさに人ですね。
静岡県牧之原市の幼稚園で起きた痛ましい事件によって、通園バスなど保育施設での安全管理のあり方が改めて問われている。ICT(情報通信技術)の導入が全国で急速に進んでいるなか、あえて導入を見送り、紙の台帳やチェック表での確認を続ける幼稚園が三島市内にある。なぜ、アナログな手法にこだわるのか、その理由を探った。
三島市芙蓉台にある認定こども園「ピーターパン幼稚園」(内藤美智代園長)には、160人の園児が通っている。通園バスは、園児送迎用に改造されたミニバンで、牧之原の事件のバスと同タイプのものだ。バスを利用する園児は最大で19人。朝の迎え2便、午後の送り2便を毎日運行している。
「最も危険な時間帯」。この幼稚園では、午前8時55分~9時35分をそう位置づけている。登園が集中しないように、年少、年中、年長で10分刻みで登園時間をずらして設定している。それでも、その時間帯は子どもを連れてくる保護者たちでごった返し、そのなかを通園バスも到着する。職員の緊張度が一気に高まる瞬間という。
このピーターパン幼稚園のシステムはシンプルだ。バスに同乗する職員が欠席者一覧と手持ちの利用者名簿を照合し、その日はどの園児が乗るのかを確認してから園を出発する。決められた場所で園児が乗り込むたびに、利用者名簿にチェックを入れる。職員が名前を呼ぶと、園児は黙ったまま手を挙げる。新型コロナウイルスの感染拡大後、バスの中では声を出さない決まりになっている。
それぞれの園児には「指定席」がある。誰がいないのかが一目瞭然になるための工夫といえる。欠席により誰もいないことが分かっている場所であっても、バスは決まったコースを必ずすべて回る。バス内に子どもが置き去りにされる事例が各地で表面化するたびに工夫を重ね、徐々にスタイルが固まっていった。
牧之原市の事件後、職員のアイデアで新たに始めたことがある。バスが園を出発する前に、最後部の座席に犬のぬいぐるみを置くようになった。園に到着後、職員がぬいぐるみを取りに行くことで、バス内に園児が残っていないかを自然に確認できる。バスの運転手(69)は「園児が降りた後に必ず消毒するので、コロナ前以上に車内を確認するようになった」と話す。
感想;
この園の素晴らしさは園長と職員の意識でしょう。
いろいろな工夫を自ら考えて行っています。
1)事前にバスに乗る人を確認
2)バスに乗る時にチェック
3)園児は指定席
4)名前を呼ぶ
5)最後部の座席にぬいぐるみを置いて、職員がバスを降りるときに、そのぬいぐるみを取って降りる
(残っている園児がいないかの確認)
問題の起きた園は園長を含め人に問題があったようです。
事故が起きてから泣くのではなく、起きないようにすることです。
痛ましい事故は2件目、埼玉県でも同じ園が2回も起こしていました(園児は幸い無事)。
「人が創る品質」
まさに人ですね。