・私が4歳のある日、私のベッドに腰かけた母がこう言いました。
「よく聞くのよ。自分が恵まれていることに目を向けていつも感謝するのよ。恵まれていることを知って人生に感謝する人には、もっとたくさんの感謝できることが起こるものなの」
・感謝とは、「ありがたく思う心」、「好意的な評価」、「恩恵」であると知ることになります。
・人をジャッシしない!
私たちは感謝していない状態にいるときに、自分自身や他人をジャッシしようとします。
・人生でポジティブだけを追い求めようとすることが、悪夢とうつになる原因であることに気づきました。非現実的な期待をしてしまうことがマイナス思考を生むのです。仏教では、得られないものを欲するのが人の苦悩の根源だと説きます。
・地獄の正体
私たちは、こうあるべきだという幻想を抱いてしまいがちですが、その幻想は現実にならないために悩みます。これを地獄と呼ぶのです。地獄とは満たされない自分の非現実的な期待によって自分たちが創り上げたものだと私は考えます。
・人には少なくとも3つの状態があります。自分を卑下し、責め、過小評価して、自己軽視している状態。それに対して、自分に誇りを持ち、自分をおだて上げ、自分は他人よりも優れていると考える状態。それからバランス感覚を持って他人は自分を映す鏡だと思う状態。自分を他人と比べて上だとも下だとも思わないのです。
・やりたくないことと自分の一番重要な目標の間に関連性をみることができた瞬間、あなたのやりたくないことに対する態度は一変し、やる気が出てくるでしょう。
・やる気をなくしてしまうことがないようにするには、適切な質問をすることです。たとえば「今の仕事は自分の使命を果たすのにどのように役立つだろうか?」「私の好きなことは何だろう?」「どうすれば今の仕事でもっと多くのお金を稼げるだろう?」「今日から始められることで、自分の目標を達成するための7つの行動は何だろう?」
・4つの感情(触発、夢中、好き、感謝)は人生の使命に沿って生きているかを知る指針です。
・何かを達成したいならSMARTの法則に従うとよいでしょう。SMARTとは、具体的(Specific)かつ測定可能(Measurable)で、自分緒価値観と一致していて(Aligned)、現実的(Realistic)で期限が明確な(Timed)目標を持つということです。
・自分のことを世界で最もすばらしい人物と考えてみて欲しいのです。他人ではなく自分です。だからこそ、その世界で最もすばらしい自分のために、しっかりと時間を割いて人生の計画を立ててみてはいかがでしょうか?
・何かに興味を持てないのは、直観が最も価値観が他にあることを示唆しているのかもしれません。
・人が行動を起こすのを阻む要因が3つあります。それらは目標が不明確なこと、目標が細分化できていない、そして自分の価値観と目標のリンクができていないの3つです。
・自分のことを尊重している場合は、まず自分のためにお金を使います。そうでない場合は、一番最後に自分のためにお金を使います。支払いの順番は価値観の優先順位と自然と一致するのです。
・お金を大事にせず、貯金しない人は、一生お金のために働き、お金の奴隷になるのです。
・彼女は、父親の攻撃性が自分への贈り物だったということを悟り、涙をこらえることでできませんでした。それは彼女にとって大きなブレイクスルーとなりました。その翌日、彼女は父親に電話をかけたそうです。2人の人生が感謝の魔法の恩恵を受けたのです。
・すべては昔から伝わる黄金律に答えがあります。すなわち、あなたがしてもらいたいと思うやり方で相手に接しなさい、という教えです。人は、相手が自分になにかを売ろうとする場合、まず自分が何を必要としているかを尋ねてもらいたいのです。それができるなら、私たちは成長することができます。
・実は独裁者は、悪い人ではありません。均衡のとれていない文化の副産物なのです。ヒトラーが600万人のユダヤ人を殺したと言われていますが、彼が1人で実際に出かけて行って600万人もの人を殺害したなんてことはあり得ません。ヒトラーが命令を下し、数千人が彼に従って出かけて行き、600万人を殺害したのです。
・円形脱毛症の人が、感謝の魔法の力で心を開いたとき、毛髪がもとのように生え戻ったのを見ています。他にも風邪やインフルエンザの症状が消えたり、顎関節症が治癒したのを目にしました。それから怒りや憤慨を自分自身で晴らすと、免疫系が正常に戻ることも確認しています。
・恐怖とは、将来に対する歪められたイマジネーションにすぎません。収入より支出が多くなったら、メリットより欠陥が増えたら、プラスよりマイナスの経験が増えたら、あるいは喜びより苦しみが増えたらといった、非現実的に仮定したときに生じるのです。
・罪悪感とは、まさに過去の歪められた記憶です。
・自分に都合の良いことだけに対して抱く感謝は、不完全でありどこか間違っていたりします。真実の感謝は、自分の価値観への指示と試練の両方を等しく受け入れるときに生まれます。指示と試練を同時に認識することが、私たちを感謝の魔法に目覚めさせてくれるのです。
・心を満たす4本の柱
①この世界で最も偉大なヒーラーは「愛」です。
②・「感謝」、つまりそのままの人生のバランスを完全に認めるということです。
③感謝と愛の副産物である「確信」です。
④「存在」です。
・「恐怖」と「罪悪感」の2つは、私たちの身体や精神状態に最も動揺を与える。
感想;
この本を読み、頭に浮かんだのは、スウェーデンのゴスペル歌手レーナ・マリアさんの言葉です。
「いつも喜び、すべてに感謝し、絶えず祈る」
この言葉のキーは、すべてに感謝なので、自分にとって良い悪いの判断ではなく自分に与えられるすべてに感謝するのです。
嫌なことが遭っても、それは神様が自分の将来のために、何か使命を全うするために、与えてくださっていると受け入れ、そして前を向かって一歩一歩進んでいくのです。そうしていると、その嫌なことも自分に必要だったということが後で理解できるのです。
すべてに感謝の気持ちで日々を過ごすと、身体によいホルモンが分泌され、身体を緊張状態にするホルモンが分泌され、長時間さらされると身体にダメージを与えるのです。
腰痛なども半分はメンタルを疑えと言われています。
「実は独裁者は、悪い人ではありません。均衡のとれていない文化の副産物なのです。ヒトラーが600万人のユダヤ人を殺したと言われていますが、彼が1人で実際に出かけて行って600万人もの人を殺害したなんてことはあり得ません。ヒトラーが命令を下し、数千人が彼に従って出かけて行き、600万人を殺害したのです。」
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独裁者=悪い人ではない これは間違いです。
これは英語の訳がおかしいのではと思いました。
独裁者は全員悪い人ではなく、悪い人もいるし、良い人もいます。
権限を全て握っている人が独裁者なので、意味が違うのです。
よってこの書き方だと文章の流れから、ヒトラーは悪い人でないとの印象を受けます。
まるで数千人が600万人を殺して、ヒトラーの責任はないようなニュアンスを感じます。
ヒトラーが悪い人であるのは間違いないのです。そしてヒトラーの指示で多くのユダヤ人を殺害した人も問題なのです。ただ、自分が殺される場合迷うでしょう。
日本も戦争で、上司の命令で捕虜を殺害した人が裁判にかけられ、捕虜の殺害は国際法違反であることから責任を負わされました。
言いたかったのは、独裁者ヒトラー一人だけの問題ではないということだと思います。
日本語訳をする場合、その意味がもっと明確にわかるように意訳が必要に思いました。
下記の記事は教授の命令で捕虜の米国人を人体実験で殺害した助教授の苦悶を記録したものです。
細菌部隊(731部隊)は捕虜に病原菌を接種して多くの捕虜を殺害しました。
しかし責任を取らせていません。なぜなら、そのデータを米軍が欲しがり、責任を取らせないことを約束してデータを出させたのです。
それに関わった多くの研究者はその後、大学や研究機関に戻りました。
『海と毒薬』遠藤周作著はそれを題材にして書いたと言われています。
私たちは歴史から学び、同じことを繰り返さないことなのでしょう。
そのためには無知であってはいけないのです。先ずは知ることではないでしょうか。
「帝銀事件」で使われたシアン化合物は、通常手に入らないシアン化合物で、登戸研究所が開発したシアン化合物(青酸ニトリル)の可能性大との報告もあります。
『小説帝銀事件』松本清張著が詳しく調べて本にされています。