・なぜ成功者は妄想するのか?
マクドナルドを世界最大のファストフードチェーンに育て上げたレイモンド・アルバート・クロックは空想ばかりしている少年でした。レモネードスタンドのアイデアを思いつくと、すぐにそれを実行して売りさばいた。
・自分を大事に扱うことが成功につながる~鏡の前で自分を褒める効用
ナディーヌ・ロスチャイルドはエドモンド・ベンジャミン・ジェームス・ロスチャイルド男爵の夫人となった女性。貧しい家庭に生まれ育ち、中学卒業と同時に家を飛び出して、印刷所や町工場などで必死に働き、やがて小劇場の女優となるのです。大人気スターというわけでもなく、誰もが一目置く美人というわけでもありませんでした。彼女は著者のなかで、「あなたがまず心を配るべきなのは、自分自身です」。「もしあなたがひとり暮らしなら、部屋は常にきれいに片付けるべきです。ひとりでお茶を飲むとしても、ふちの欠けたカップなどではなく、いちばん上等なカップを使ってください。家でひとりで夕食をとるなら、帰りにお花とおいしいデザートを自分に買ってあげましょう」と。
自分を大切にしている人は、ほかの人からも大事にされるのです。逆に、自分を粗末に扱っている人は、他人からも粗末に扱われるようになってしまいます。心理学に「割れ窓理論」という理論があります。これは、軽微な犯罪がやがて凶悪な犯罪を生み出すという理論です。人間には、秩序の乱れがあると、それに同調してしまうという性質があるのです。
・自信がないときに強いポーズをとってもらうと、内観の変化があり、自信が出てきたり、喜んでリスクをとったりするようになることがわかりました。また、生理的な変化としては、リスクをとる行動を促すホルモン・テストステロンの値が上昇し、ストレスホルモンであるコルチゾールのレベルが激減しました。一方、弱いポーズをとってもらうと、それとはまったく逆の反応が見られました。この研究成果から、ストレスが多い状況のときの対処法として、両手を広げたり、姿勢を正して背をそらせたりすることに、言っての効果があるということがわかりました。
・座っているときの消費エネルギーに比べると、立っている状態は1.1倍、歩いているときは2.5倍、階段をのぼっているときは3.2倍の消費量になります。
・2008年7月号の「ネイチャー・レビュー・ニューロサイエンス」にUCLAのゴメス=ピニルラ博士が執筆した「ブレインンフード(脳の食物)」というタイトルの記事からの抜粋。
1)オメガ3不飽和脂肪酸(DHAなど)
2)クルクミン(ウコンのスパイス成分)
3)フラボノイド(ココア、緑茶、銀杏の樹、柑橘類、ワインに含まれる)
・トリプトファン(セロトニンの原料)は不足しやすいアミノ酸。多く含まれている食べ物は、卵、豆腐、マグロの赤身、肉、ピーナッツ、バナナ、ナッツ類、牛乳、チーズなど)。しかし、トリプトファンが足りないからと、それだけ摂取しても、実はほとんど意味がありません。身体の中でセロトニンをつくるには、ビタミンB6、ナイアシン、マグネシウムが必要だからです。脳の縫線核という場所で、これらが働いてはじめて、セロトニンが合成されるのです。
・カニッツァの三角形
私たちは、ものごとを校正する要素を知覚して、それを意識的に構成し直しているように思っていますが、本当アh、チアックそのものがゲシュタルト的なのです。ゲシュタルトというのは、ドイツ語で、全体性をもったまとまりのある構造のことを言います。
・本来、ランダムに起こるべき複数の出来事を、何らかの相関があると誤認してしまう錯覚のことを「クラスター錯覚」と言います。
・売れている本だから、きっと面白いに違いない?
選挙などで、自分の票をを死に票にしたくない心理が働き、優性が伝えられる候補者に投票する、という現象もあります。これが「バンドワゴン効果」と呼ばれるものです。ただ、日本では伝統的に、判官びいきの傾向も根強く存在します。これは「アンダードッグ効果」と呼ばれ、劣勢の側や落ち目の人を応援したいという気持ちが強く働くことを指します。
・サンクコストの錯覚は「コンコルド効果」という名前でも知られています。
恋愛や結婚生活でも、同じ現象がみられることがありますね。これだけのデート代を払ったのだから、この女性と結婚しなければ元がとれない・・・。ずっと我慢してきたのだから、ここで離婚したら、これまでの我慢が水の泡になっていします・・・。
どちらの例も、サンクコストの錯覚に、脳が騙されている状態だと言えるのでしょう。
・認知的不協和の応用
古くは日本の名作古典「竹取物語」でもこの現象は応用されていますね。無難題をふっかけて、求婚者たちの恋心を煽るかぐや姫。
「プレゼントを探すのがものすごく大変だった」
「なんで彼女でもないこの子のために」という2つの認知の間で揺れ動きます。まさに、認知的不協和ですね。そして、脳はこの矛盾に耐えられないので、これを解消しようとして、「オレ、もしかしてこの子のことが好きなのか」という認知の変容が生じるのです。
・ハロー効果に賞味期限があるせいで、一番気の毒なのは実は、美人のほうだるという結果になることもわかっているのです。外見の美しさによる最初のハロー効果として「美しくて知的で性格も良い」とやたらと高い評価を受けてしまうと、その後、どんな些細なミスをしても、評価が下がり続けることになります。最初の期待が大きいと、必要以上に幻滅されてしまう。これおw「ロス効果」と言います。一方、外見がさほど美しいわけではないために、性格も良くはないのだろうと評価された女性に関しては、逆の効果が働きます。どんなに小さなことでも、振る舞いの美しさや、ちょっとして気の使い方で、評価が上がっていくのです。こちらは、「ゲイン効果」と呼ばれます。
・ラベリング効果
良いレッテルを先に貼ってしまうことで、相手の思考がそのレッテルに影響され、あなたの用意した、都合のいい認知の枠のなかへ、勝手に誘導されてきてくれるのです。
たとえば、仕事がちょっと雑難だけど、注意しにくく困る・・・というような人に対しては、こんなふうに使います。
成果物の仕上がりを見て、比較的ていねいにやってくれた部分を指しながら、次のような言葉をかけるのです。
「坂本さん、今日もありがとう。ここのとこ、特に詳しくやってくれて、すごく助かります。坂本さんは仕事がていないだし、実は几帳面っていうのが、仕事に生かされているようですね」。すると、たいしてていないでなくても、「ていねいさ」をターゲットに感謝をしてしまうことで、坂本さんの意識のなかに「〇〇さんの依頼には、『ていない』に応えると喜ばれるのだ」という事実が刷り込まれていってしまうのです。そして、次に何かを依頼した時には、よりていねいに仕事を仕上げてくれる可能性が高くなるのです。
・直接に褒めるより褒めていた事実をツア得ると効率が高い
「ウィンザー効果」とは。第三者を介した情報、噂話のほうが。直接伝えられるよりも影響が大きくなるとという心理効果のこと。
・嘘も100回言えば本当になる心理効果
・エミール・クーエの法則。これは別名「努力逆転の法則」とも言います。
・人前であがらないようにしようと努力すればするほどあがってしまう。
・好きな女の子に告白しようと思って、うまくやろうとすればするほど、焦って失敗してしまう。
・ここぞという勝負のときに、絶対、チャンスをつかまえなくちゃと思えば思うほど、逃してしまう。
・バーナム効果
誰にでも当てはまるような曖昧で一般的な性格を表す記述なのに、あたかもそれが自分に当てはまっている正確な分析であるかのように思い込んでしまう。
・バーナム効果が示しているのは、次の2つの事実です。
1)人間の脳は、自分自身の傾向ですら、意外に分析できていないということ。
2)人間は、自分について語られた言葉に、無警戒に飛びついてしまうということ。
・脳は側坐核で快楽を感じている。側坐核は「やる気」を生み出す脳と言われるようになりました。
・報酬系は、生きていくのに必要なものを得たときに、活性化するようにできているということになります。「生きていく」ということには、2つの内容を含みます。①自分が生きていいくこと(個体の維持)、それから②種として生きていくこと(種の維持)です。つまり、脳としうのは、「自分が生き延びるための行為=食事」や「子孫を残すための行為=セックス」に快感を覚えるように、あらかじめプログラムされているのです。
・報酬系が活性化するのは、要求が満たされたときだけではありません。「もうすぐ〇〇ができる」と、何かを期待して行動しているときにも活発に活動します。
・恋のときめきのもととなるドーパミンなどの脳内物質は加齢とともに減ってしまうのです。実は10歳年をとるごとに平均10%程度のドーパミンニューロンが死んでいくことがわかっています。
・女性は男性の2倍もうつになる人が多いと前述しましたが、調査によっては3倍という統計もあります。見逃してはならない事実は、男性と女性では、脳が生理学的に違っているということです。例えば、セロトニンの合成速度です。カナダのマギル大学のミルコ・デイクション博士らの研究によれば、脳内でセロトニンをつくるスピードは、男性が女性よりも52%も速いということがわかりました。また、ほかの多くの研究結果からも、女性は男性に比べてセロトニンの量が減りやすいことが明らかになりました。
・最近の研究で注目されていうつ病の原因
・エストロゲンの不足(女性)
・テストステロンの不足(男性)
・日光をあまり浴びていない
・運動不足
・ビタミン、ミネラル不足
・「ハマる」メカニズム~刺激を求める脳・リスクを求める脳
脳内のドーパミンの量が多くなると、人が何かに夢中になるのを助長します。
・刺激を求める度合いは遺伝で決まっている?
不安になりやすさだったり、ハマりやすさだったりと、女性と男性の傾向の違いは、脳の生理学的な違いに起因します。これは、遺伝や、お母さんの胎内にいた頃に浴びたホルモンの量によって脳の発達が影響を受けるために生じる傾向です。
・ウェスタン・ワシントン大学のハイマンという心理学者が提唱している、ワーキングメモリ(作業記憶領域)を仕事に振り分けるための、おまじないようなものです。
「頭のなかに音楽が鳴り続けて落ち着かない場合は、適度な難易度のパズルをやるとよい」。
・環境によっても脳は変化する。
ラットの子を長時間、母親から離して育てると、その子は生涯、ストレスを感じやすくなることが知られています。一方、短時間、母親から離した子の場合、母親はその子が戻ってきたときにその子を懸命に舐めるのです、ラットの母親から舐められると、子のストレス反応は軽減し、その効果が長時間続くということもわかっています。遺伝的にさほど変わりがなくても、子どものときに母親から舐められたか舐められなかったかで、その子の行動パターンが変わってしまうのです。また、ラットの母には舐めるのが上手でたくさん舐める母と、あまり舐めない母がいますが、たくさん舐める母に育てられた子は、ストレス反応がより軽減されます。さらにおもしろいことに、あまり舐めない母の子を、舐めるのが上手な母の巣に移すと、そのストレス反応は、産みの母親よりもそ誰の母親に似たものになるのです。
カナダのマギル大学のグループの研究によると、よく舐める親に育てられたラットの子は、脳の海馬のグルココルチコイド受容体(GR)の数が多いということがわかりました。GRの量が多いとどうなるかというと、ストレスがかかってストレスホルモンが分泌されたとき、負のフィードバックが起こって、あまりストレスホルモンが出なくなるような調節が起こるのです。その結果、ストレスに対して過剰に反応することがなくなり、ストレスに強くなるのです。
・脳は何歳になっても育つ!
タクシーを運転し続けることで、海馬の神経回路が再構築されたのだと、この研究(2000年、英国ユニバーシティカレッジロンドンの研究グループ ロンドンのタクシードライバーの脳に、一般市民の脳との違いがみられるという結果の報告、海馬の後部が一般市民よりも相当大きく、全部は小さかった)は大変話題になりまし。タクシードライバー歴が長いほど、海馬後部の大きさが大きく、前部の大きさが小さい、とい結果がわかりました。こうした、成人の脳における神経回路の再構成は、脳(あるいは神経)の可塑性と呼ばれています。
感想;
脳の機能やホルモンによって、やりがいや感情などがコントロールされているようです。
だったら、自分の脳なので自分でコントロールできたらステキです。
この本は、脳をコントロールするヒントを与えてくれているようでした。
マクドナルドを世界最大のファストフードチェーンに育て上げたレイモンド・アルバート・クロックは空想ばかりしている少年でした。レモネードスタンドのアイデアを思いつくと、すぐにそれを実行して売りさばいた。
・自分を大事に扱うことが成功につながる~鏡の前で自分を褒める効用
ナディーヌ・ロスチャイルドはエドモンド・ベンジャミン・ジェームス・ロスチャイルド男爵の夫人となった女性。貧しい家庭に生まれ育ち、中学卒業と同時に家を飛び出して、印刷所や町工場などで必死に働き、やがて小劇場の女優となるのです。大人気スターというわけでもなく、誰もが一目置く美人というわけでもありませんでした。彼女は著者のなかで、「あなたがまず心を配るべきなのは、自分自身です」。「もしあなたがひとり暮らしなら、部屋は常にきれいに片付けるべきです。ひとりでお茶を飲むとしても、ふちの欠けたカップなどではなく、いちばん上等なカップを使ってください。家でひとりで夕食をとるなら、帰りにお花とおいしいデザートを自分に買ってあげましょう」と。
自分を大切にしている人は、ほかの人からも大事にされるのです。逆に、自分を粗末に扱っている人は、他人からも粗末に扱われるようになってしまいます。心理学に「割れ窓理論」という理論があります。これは、軽微な犯罪がやがて凶悪な犯罪を生み出すという理論です。人間には、秩序の乱れがあると、それに同調してしまうという性質があるのです。
・自信がないときに強いポーズをとってもらうと、内観の変化があり、自信が出てきたり、喜んでリスクをとったりするようになることがわかりました。また、生理的な変化としては、リスクをとる行動を促すホルモン・テストステロンの値が上昇し、ストレスホルモンであるコルチゾールのレベルが激減しました。一方、弱いポーズをとってもらうと、それとはまったく逆の反応が見られました。この研究成果から、ストレスが多い状況のときの対処法として、両手を広げたり、姿勢を正して背をそらせたりすることに、言っての効果があるということがわかりました。
・座っているときの消費エネルギーに比べると、立っている状態は1.1倍、歩いているときは2.5倍、階段をのぼっているときは3.2倍の消費量になります。
・2008年7月号の「ネイチャー・レビュー・ニューロサイエンス」にUCLAのゴメス=ピニルラ博士が執筆した「ブレインンフード(脳の食物)」というタイトルの記事からの抜粋。
1)オメガ3不飽和脂肪酸(DHAなど)
2)クルクミン(ウコンのスパイス成分)
3)フラボノイド(ココア、緑茶、銀杏の樹、柑橘類、ワインに含まれる)
・トリプトファン(セロトニンの原料)は不足しやすいアミノ酸。多く含まれている食べ物は、卵、豆腐、マグロの赤身、肉、ピーナッツ、バナナ、ナッツ類、牛乳、チーズなど)。しかし、トリプトファンが足りないからと、それだけ摂取しても、実はほとんど意味がありません。身体の中でセロトニンをつくるには、ビタミンB6、ナイアシン、マグネシウムが必要だからです。脳の縫線核という場所で、これらが働いてはじめて、セロトニンが合成されるのです。
・カニッツァの三角形
私たちは、ものごとを校正する要素を知覚して、それを意識的に構成し直しているように思っていますが、本当アh、チアックそのものがゲシュタルト的なのです。ゲシュタルトというのは、ドイツ語で、全体性をもったまとまりのある構造のことを言います。
・本来、ランダムに起こるべき複数の出来事を、何らかの相関があると誤認してしまう錯覚のことを「クラスター錯覚」と言います。
・売れている本だから、きっと面白いに違いない?
選挙などで、自分の票をを死に票にしたくない心理が働き、優性が伝えられる候補者に投票する、という現象もあります。これが「バンドワゴン効果」と呼ばれるものです。ただ、日本では伝統的に、判官びいきの傾向も根強く存在します。これは「アンダードッグ効果」と呼ばれ、劣勢の側や落ち目の人を応援したいという気持ちが強く働くことを指します。
・サンクコストの錯覚は「コンコルド効果」という名前でも知られています。
恋愛や結婚生活でも、同じ現象がみられることがありますね。これだけのデート代を払ったのだから、この女性と結婚しなければ元がとれない・・・。ずっと我慢してきたのだから、ここで離婚したら、これまでの我慢が水の泡になっていします・・・。
どちらの例も、サンクコストの錯覚に、脳が騙されている状態だと言えるのでしょう。
・認知的不協和の応用
古くは日本の名作古典「竹取物語」でもこの現象は応用されていますね。無難題をふっかけて、求婚者たちの恋心を煽るかぐや姫。
「プレゼントを探すのがものすごく大変だった」
「なんで彼女でもないこの子のために」という2つの認知の間で揺れ動きます。まさに、認知的不協和ですね。そして、脳はこの矛盾に耐えられないので、これを解消しようとして、「オレ、もしかしてこの子のことが好きなのか」という認知の変容が生じるのです。
・ハロー効果に賞味期限があるせいで、一番気の毒なのは実は、美人のほうだるという結果になることもわかっているのです。外見の美しさによる最初のハロー効果として「美しくて知的で性格も良い」とやたらと高い評価を受けてしまうと、その後、どんな些細なミスをしても、評価が下がり続けることになります。最初の期待が大きいと、必要以上に幻滅されてしまう。これおw「ロス効果」と言います。一方、外見がさほど美しいわけではないために、性格も良くはないのだろうと評価された女性に関しては、逆の効果が働きます。どんなに小さなことでも、振る舞いの美しさや、ちょっとして気の使い方で、評価が上がっていくのです。こちらは、「ゲイン効果」と呼ばれます。
・ラベリング効果
良いレッテルを先に貼ってしまうことで、相手の思考がそのレッテルに影響され、あなたの用意した、都合のいい認知の枠のなかへ、勝手に誘導されてきてくれるのです。
たとえば、仕事がちょっと雑難だけど、注意しにくく困る・・・というような人に対しては、こんなふうに使います。
成果物の仕上がりを見て、比較的ていねいにやってくれた部分を指しながら、次のような言葉をかけるのです。
「坂本さん、今日もありがとう。ここのとこ、特に詳しくやってくれて、すごく助かります。坂本さんは仕事がていないだし、実は几帳面っていうのが、仕事に生かされているようですね」。すると、たいしてていないでなくても、「ていねいさ」をターゲットに感謝をしてしまうことで、坂本さんの意識のなかに「〇〇さんの依頼には、『ていない』に応えると喜ばれるのだ」という事実が刷り込まれていってしまうのです。そして、次に何かを依頼した時には、よりていねいに仕事を仕上げてくれる可能性が高くなるのです。
・直接に褒めるより褒めていた事実をツア得ると効率が高い
「ウィンザー効果」とは。第三者を介した情報、噂話のほうが。直接伝えられるよりも影響が大きくなるとという心理効果のこと。
・嘘も100回言えば本当になる心理効果
・エミール・クーエの法則。これは別名「努力逆転の法則」とも言います。
・人前であがらないようにしようと努力すればするほどあがってしまう。
・好きな女の子に告白しようと思って、うまくやろうとすればするほど、焦って失敗してしまう。
・ここぞという勝負のときに、絶対、チャンスをつかまえなくちゃと思えば思うほど、逃してしまう。
・バーナム効果
誰にでも当てはまるような曖昧で一般的な性格を表す記述なのに、あたかもそれが自分に当てはまっている正確な分析であるかのように思い込んでしまう。
・バーナム効果が示しているのは、次の2つの事実です。
1)人間の脳は、自分自身の傾向ですら、意外に分析できていないということ。
2)人間は、自分について語られた言葉に、無警戒に飛びついてしまうということ。
・脳は側坐核で快楽を感じている。側坐核は「やる気」を生み出す脳と言われるようになりました。
・報酬系は、生きていくのに必要なものを得たときに、活性化するようにできているということになります。「生きていく」ということには、2つの内容を含みます。①自分が生きていいくこと(個体の維持)、それから②種として生きていくこと(種の維持)です。つまり、脳としうのは、「自分が生き延びるための行為=食事」や「子孫を残すための行為=セックス」に快感を覚えるように、あらかじめプログラムされているのです。
・報酬系が活性化するのは、要求が満たされたときだけではありません。「もうすぐ〇〇ができる」と、何かを期待して行動しているときにも活発に活動します。
・恋のときめきのもととなるドーパミンなどの脳内物質は加齢とともに減ってしまうのです。実は10歳年をとるごとに平均10%程度のドーパミンニューロンが死んでいくことがわかっています。
・女性は男性の2倍もうつになる人が多いと前述しましたが、調査によっては3倍という統計もあります。見逃してはならない事実は、男性と女性では、脳が生理学的に違っているということです。例えば、セロトニンの合成速度です。カナダのマギル大学のミルコ・デイクション博士らの研究によれば、脳内でセロトニンをつくるスピードは、男性が女性よりも52%も速いということがわかりました。また、ほかの多くの研究結果からも、女性は男性に比べてセロトニンの量が減りやすいことが明らかになりました。
・最近の研究で注目されていうつ病の原因
・エストロゲンの不足(女性)
・テストステロンの不足(男性)
・日光をあまり浴びていない
・運動不足
・ビタミン、ミネラル不足
・「ハマる」メカニズム~刺激を求める脳・リスクを求める脳
脳内のドーパミンの量が多くなると、人が何かに夢中になるのを助長します。
・刺激を求める度合いは遺伝で決まっている?
不安になりやすさだったり、ハマりやすさだったりと、女性と男性の傾向の違いは、脳の生理学的な違いに起因します。これは、遺伝や、お母さんの胎内にいた頃に浴びたホルモンの量によって脳の発達が影響を受けるために生じる傾向です。
・ウェスタン・ワシントン大学のハイマンという心理学者が提唱している、ワーキングメモリ(作業記憶領域)を仕事に振り分けるための、おまじないようなものです。
「頭のなかに音楽が鳴り続けて落ち着かない場合は、適度な難易度のパズルをやるとよい」。
・環境によっても脳は変化する。
ラットの子を長時間、母親から離して育てると、その子は生涯、ストレスを感じやすくなることが知られています。一方、短時間、母親から離した子の場合、母親はその子が戻ってきたときにその子を懸命に舐めるのです、ラットの母親から舐められると、子のストレス反応は軽減し、その効果が長時間続くということもわかっています。遺伝的にさほど変わりがなくても、子どものときに母親から舐められたか舐められなかったかで、その子の行動パターンが変わってしまうのです。また、ラットの母には舐めるのが上手でたくさん舐める母と、あまり舐めない母がいますが、たくさん舐める母に育てられた子は、ストレス反応がより軽減されます。さらにおもしろいことに、あまり舐めない母の子を、舐めるのが上手な母の巣に移すと、そのストレス反応は、産みの母親よりもそ誰の母親に似たものになるのです。
カナダのマギル大学のグループの研究によると、よく舐める親に育てられたラットの子は、脳の海馬のグルココルチコイド受容体(GR)の数が多いということがわかりました。GRの量が多いとどうなるかというと、ストレスがかかってストレスホルモンが分泌されたとき、負のフィードバックが起こって、あまりストレスホルモンが出なくなるような調節が起こるのです。その結果、ストレスに対して過剰に反応することがなくなり、ストレスに強くなるのです。
・脳は何歳になっても育つ!
タクシーを運転し続けることで、海馬の神経回路が再構築されたのだと、この研究(2000年、英国ユニバーシティカレッジロンドンの研究グループ ロンドンのタクシードライバーの脳に、一般市民の脳との違いがみられるという結果の報告、海馬の後部が一般市民よりも相当大きく、全部は小さかった)は大変話題になりまし。タクシードライバー歴が長いほど、海馬後部の大きさが大きく、前部の大きさが小さい、とい結果がわかりました。こうした、成人の脳における神経回路の再構成は、脳(あるいは神経)の可塑性と呼ばれています。
感想;
脳の機能やホルモンによって、やりがいや感情などがコントロールされているようです。
だったら、自分の脳なので自分でコントロールできたらステキです。
この本は、脳をコントロールするヒントを与えてくれているようでした。