幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「脳はどこまでコントロールできるか」中野信子著 ”脳をコントロールする!”

2018-03-28 01:48:00 | 本の紹介
・なぜ成功者は妄想するのか?
 マクドナルドを世界最大のファストフードチェーンに育て上げたレイモンド・アルバート・クロックは空想ばかりしている少年でした。レモネードスタンドのアイデアを思いつくと、すぐにそれを実行して売りさばいた。

・自分を大事に扱うことが成功につながる~鏡の前で自分を褒める効用
 ナディーヌ・ロスチャイルドはエドモンド・ベンジャミン・ジェームス・ロスチャイルド男爵の夫人となった女性。貧しい家庭に生まれ育ち、中学卒業と同時に家を飛び出して、印刷所や町工場などで必死に働き、やがて小劇場の女優となるのです。大人気スターというわけでもなく、誰もが一目置く美人というわけでもありませんでした。彼女は著者のなかで、「あなたがまず心を配るべきなのは、自分自身です」。「もしあなたがひとり暮らしなら、部屋は常にきれいに片付けるべきです。ひとりでお茶を飲むとしても、ふちの欠けたカップなどではなく、いちばん上等なカップを使ってください。家でひとりで夕食をとるなら、帰りにお花とおいしいデザートを自分に買ってあげましょう」と。
 自分を大切にしている人は、ほかの人からも大事にされるのです。逆に、自分を粗末に扱っている人は、他人からも粗末に扱われるようになってしまいます。心理学に「割れ窓理論」という理論があります。これは、軽微な犯罪がやがて凶悪な犯罪を生み出すという理論です。人間には、秩序の乱れがあると、それに同調してしまうという性質があるのです。

・自信がないときに強いポーズをとってもらうと、内観の変化があり、自信が出てきたり、喜んでリスクをとったりするようになることがわかりました。また、生理的な変化としては、リスクをとる行動を促すホルモン・テストステロンの値が上昇し、ストレスホルモンであるコルチゾールのレベルが激減しました。一方、弱いポーズをとってもらうと、それとはまったく逆の反応が見られました。この研究成果から、ストレスが多い状況のときの対処法として、両手を広げたり、姿勢を正して背をそらせたりすることに、言っての効果があるということがわかりました。

・座っているときの消費エネルギーに比べると、立っている状態は1.1倍、歩いているときは2.5倍、階段をのぼっているときは3.2倍の消費量になります。

・2008年7月号の「ネイチャー・レビュー・ニューロサイエンス」にUCLAのゴメス=ピニルラ博士が執筆した「ブレインンフード(脳の食物)」というタイトルの記事からの抜粋。
1)オメガ3不飽和脂肪酸(DHAなど)
2)クルクミン(ウコンのスパイス成分)
3)フラボノイド(ココア、緑茶、銀杏の樹、柑橘類、ワインに含まれる)

・トリプトファン(セロトニンの原料)は不足しやすいアミノ酸。多く含まれている食べ物は、卵、豆腐、マグロの赤身、肉、ピーナッツ、バナナ、ナッツ類、牛乳、チーズなど)。しかし、トリプトファンが足りないからと、それだけ摂取しても、実はほとんど意味がありません。身体の中でセロトニンをつくるには、ビタミンB6、ナイアシン、マグネシウムが必要だからです。脳の縫線核という場所で、これらが働いてはじめて、セロトニンが合成されるのです。

・カニッツァの三角形
 私たちは、ものごとを校正する要素を知覚して、それを意識的に構成し直しているように思っていますが、本当アh、チアックそのものがゲシュタルト的なのです。ゲシュタルトというのは、ドイツ語で、全体性をもったまとまりのある構造のことを言います。

・本来、ランダムに起こるべき複数の出来事を、何らかの相関があると誤認してしまう錯覚のことを「クラスター錯覚」と言います。

・売れている本だから、きっと面白いに違いない?
 選挙などで、自分の票をを死に票にしたくない心理が働き、優性が伝えられる候補者に投票する、という現象もあります。これが「バンドワゴン効果」と呼ばれるものです。ただ、日本では伝統的に、判官びいきの傾向も根強く存在します。これは「アンダードッグ効果」と呼ばれ、劣勢の側や落ち目の人を応援したいという気持ちが強く働くことを指します。

・サンクコストの錯覚は「コンコルド効果」という名前でも知られています。
 恋愛や結婚生活でも、同じ現象がみられることがありますね。これだけのデート代を払ったのだから、この女性と結婚しなければ元がとれない・・・。ずっと我慢してきたのだから、ここで離婚したら、これまでの我慢が水の泡になっていします・・・。
 どちらの例も、サンクコストの錯覚に、脳が騙されている状態だと言えるのでしょう。

・認知的不協和の応用
 古くは日本の名作古典「竹取物語」でもこの現象は応用されていますね。無難題をふっかけて、求婚者たちの恋心を煽るかぐや姫。
 「プレゼントを探すのがものすごく大変だった」
 「なんで彼女でもないこの子のために」という2つの認知の間で揺れ動きます。まさに、認知的不協和ですね。そして、脳はこの矛盾に耐えられないので、これを解消しようとして、「オレ、もしかしてこの子のことが好きなのか」という認知の変容が生じるのです。

・ハロー効果に賞味期限があるせいで、一番気の毒なのは実は、美人のほうだるという結果になることもわかっているのです。外見の美しさによる最初のハロー効果として「美しくて知的で性格も良い」とやたらと高い評価を受けてしまうと、その後、どんな些細なミスをしても、評価が下がり続けることになります。最初の期待が大きいと、必要以上に幻滅されてしまう。これおw「ロス効果」と言います。一方、外見がさほど美しいわけではないために、性格も良くはないのだろうと評価された女性に関しては、逆の効果が働きます。どんなに小さなことでも、振る舞いの美しさや、ちょっとして気の使い方で、評価が上がっていくのです。こちらは、「ゲイン効果」と呼ばれます。

・ラベリング効果
 良いレッテルを先に貼ってしまうことで、相手の思考がそのレッテルに影響され、あなたの用意した、都合のいい認知の枠のなかへ、勝手に誘導されてきてくれるのです。
 たとえば、仕事がちょっと雑難だけど、注意しにくく困る・・・というような人に対しては、こんなふうに使います。
 成果物の仕上がりを見て、比較的ていねいにやってくれた部分を指しながら、次のような言葉をかけるのです。
 「坂本さん、今日もありがとう。ここのとこ、特に詳しくやってくれて、すごく助かります。坂本さんは仕事がていないだし、実は几帳面っていうのが、仕事に生かされているようですね」。すると、たいしてていないでなくても、「ていねいさ」をターゲットに感謝をしてしまうことで、坂本さんの意識のなかに「〇〇さんの依頼には、『ていない』に応えると喜ばれるのだ」という事実が刷り込まれていってしまうのです。そして、次に何かを依頼した時には、よりていねいに仕事を仕上げてくれる可能性が高くなるのです。

・直接に褒めるより褒めていた事実をツア得ると効率が高い
 「ウィンザー効果」とは。第三者を介した情報、噂話のほうが。直接伝えられるよりも影響が大きくなるとという心理効果のこと。

・嘘も100回言えば本当になる心理効果

・エミール・クーエの法則。これは別名「努力逆転の法則」とも言います。
 ・人前であがらないようにしようと努力すればするほどあがってしまう。
 ・好きな女の子に告白しようと思って、うまくやろうとすればするほど、焦って失敗してしまう。
 ・ここぞという勝負のときに、絶対、チャンスをつかまえなくちゃと思えば思うほど、逃してしまう。

・バーナム効果
 誰にでも当てはまるような曖昧で一般的な性格を表す記述なのに、あたかもそれが自分に当てはまっている正確な分析であるかのように思い込んでしまう。

・バーナム効果が示しているのは、次の2つの事実です。
1)人間の脳は、自分自身の傾向ですら、意外に分析できていないということ。
2)人間は、自分について語られた言葉に、無警戒に飛びついてしまうということ。

・脳は側坐核で快楽を感じている。側坐核は「やる気」を生み出す脳と言われるようになりました。

・報酬系は、生きていくのに必要なものを得たときに、活性化するようにできているということになります。「生きていく」ということには、2つの内容を含みます。①自分が生きていいくこと(個体の維持)、それから②種として生きていくこと(種の維持)です。つまり、脳としうのは、「自分が生き延びるための行為=食事」や「子孫を残すための行為=セックス」に快感を覚えるように、あらかじめプログラムされているのです。

・報酬系が活性化するのは、要求が満たされたときだけではありません。「もうすぐ〇〇ができる」と、何かを期待して行動しているときにも活発に活動します。

・恋のときめきのもととなるドーパミンなどの脳内物質は加齢とともに減ってしまうのです。実は10歳年をとるごとに平均10%程度のドーパミンニューロンが死んでいくことがわかっています。

・女性は男性の2倍もうつになる人が多いと前述しましたが、調査によっては3倍という統計もあります。見逃してはならない事実は、男性と女性では、脳が生理学的に違っているということです。例えば、セロトニンの合成速度です。カナダのマギル大学のミルコ・デイクション博士らの研究によれば、脳内でセロトニンをつくるスピードは、男性が女性よりも52%も速いということがわかりました。また、ほかの多くの研究結果からも、女性は男性に比べてセロトニンの量が減りやすいことが明らかになりました。

・最近の研究で注目されていうつ病の原因
 ・エストロゲンの不足(女性)
 ・テストステロンの不足(男性)
 ・日光をあまり浴びていない
 ・運動不足
 ・ビタミン、ミネラル不足

・「ハマる」メカニズム~刺激を求める脳・リスクを求める脳
 脳内のドーパミンの量が多くなると、人が何かに夢中になるのを助長します。

・刺激を求める度合いは遺伝で決まっている?
 不安になりやすさだったり、ハマりやすさだったりと、女性と男性の傾向の違いは、脳の生理学的な違いに起因します。これは、遺伝や、お母さんの胎内にいた頃に浴びたホルモンの量によって脳の発達が影響を受けるために生じる傾向です。

・ウェスタン・ワシントン大学のハイマンという心理学者が提唱している、ワーキングメモリ(作業記憶領域)を仕事に振り分けるための、おまじないようなものです。
 「頭のなかに音楽が鳴り続けて落ち着かない場合は、適度な難易度のパズルをやるとよい」。

・環境によっても脳は変化する。
 ラットの子を長時間、母親から離して育てると、その子は生涯、ストレスを感じやすくなることが知られています。一方、短時間、母親から離した子の場合、母親はその子が戻ってきたときにその子を懸命に舐めるのです、ラットの母親から舐められると、子のストレス反応は軽減し、その効果が長時間続くということもわかっています。遺伝的にさほど変わりがなくても、子どものときに母親から舐められたか舐められなかったかで、その子の行動パターンが変わってしまうのです。また、ラットの母には舐めるのが上手でたくさん舐める母と、あまり舐めない母がいますが、たくさん舐める母に育てられた子は、ストレス反応がより軽減されます。さらにおもしろいことに、あまり舐めない母の子を、舐めるのが上手な母の巣に移すと、そのストレス反応は、産みの母親よりもそ誰の母親に似たものになるのです。
 カナダのマギル大学のグループの研究によると、よく舐める親に育てられたラットの子は、脳の海馬のグルココルチコイド受容体(GR)の数が多いということがわかりました。GRの量が多いとどうなるかというと、ストレスがかかってストレスホルモンが分泌されたとき、負のフィードバックが起こって、あまりストレスホルモンが出なくなるような調節が起こるのです。その結果、ストレスに対して過剰に反応することがなくなり、ストレスに強くなるのです。

・脳は何歳になっても育つ!
 タクシーを運転し続けることで、海馬の神経回路が再構築されたのだと、この研究(2000年、英国ユニバーシティカレッジロンドンの研究グループ ロンドンのタクシードライバーの脳に、一般市民の脳との違いがみられるという結果の報告、海馬の後部が一般市民よりも相当大きく、全部は小さかった)は大変話題になりまし。タクシードライバー歴が長いほど、海馬後部の大きさが大きく、前部の大きさが小さい、とい結果がわかりました。こうした、成人の脳における神経回路の再構成は、脳(あるいは神経)の可塑性と呼ばれています。

感想
脳の機能やホルモンによって、やりがいや感情などがコントロールされているようです。
だったら、自分の脳なので自分でコントロールできたらステキです。
この本は、脳をコントロールするヒントを与えてくれているようでした。


空き缶持参でポイントは「ダメ」 警察がスーパーを指導 ”法律は何のために存在?”

2018-03-27 08:42:18 | 社会
https://www.msn.com/ja-jp/money/news/空き缶持参でポイントは「ダメ」-警察がスーパーを指導/ar-BBKGL96#page=2 朝日新聞デジタル 2018/03/26
 岐阜県内に本店があるスーパーマーケット2社が、アルミの空き缶を店に持ってきた客に、本数に応じて買い物に使える「エコポイント」をつけるサービスを始めた。ところが昨年、県警から「条例に抵触する」と指導を受け、ポイントの付与をやめた。「リサイクルの動機づけになればという思いだったのだが……」とスーパーの担当者。何が問題だったのか――。

 2社は愛知・岐阜両県に出店している岐阜市のスーパーと、高山市に出店しているスーパー。それぞれ昨年12月と11月に、県警から「県使用済金属類営業に関する条例」に抵触する可能性があると指導された。

 条例は2013年施行。当時、側溝のフタや消防ホースの筒先などの盗難が県内で相次いだことから制定され、盗難に遭った使用済み金属の流通防止などを目的に金属の売買などを規制している。「使用済金属類」には金、銀、ダイヤモンドなどに加え、アルミニウムが含まれている。

 県警生活安全総務課によると、アルミ缶を持ってきた人にポイントを付与する行為が「使用済金属類営業」にあたるため条例に触れるといい、付与を続ける場合は公安委員会の許可が必要だと指導したという。スーパーはアルミ缶と現金との交換はしておらず、本数に応じたポイントがたまると割引き券がもらえる仕組みだったという。

感想
駅や路上に空き缶が捨てられています。
それを掃除する人も大変でしょう。
手が回らず、放置されているところも多いです。

ニューヨークの街では空き缶を拾っているホームレスをよく見かけました。
スーパーに空き缶などを持って行くと、5~10セント貰えました。
ところが日本では、重さなので、1円/アルミ1缶でスチールだとたぶん半分くらいでしょう。
ホームレスの人にとってニューヨークの方が割りが良いので、ホームレスの人の空き缶集めで街がきれいになります。

法律は”よくする”ためのものです。
岐阜県警は取り締まることよりも別の方法を考えるとか、もっと別の取締りに税金を使って欲しいと思います。

それにしても、日本は法律がおかしいと思うことがあります。
家電も廃棄するときにお金をとるので、不法投棄がなくなりません。
購入する時に廃棄費用を取り、家電店に持って行くと廃棄費用を一部戻してくれる制度にすれば、不法投棄がもっと減るのですが・・・。

「ストーカー『普通の人』がなぜ豹変するのか」小早川明子著 ”脳が変わっていく”

2018-03-26 12:28:12 | 本の紹介
・ストーカーの“とらわれ“を治す治療法「条件反射制御法」が存在する。
 開発者は平井慎二医師

・ストーカーからの贈り物はどうする?
 相手が1体の関係を求めてきたときは、「そういう内容のお約束はできないんです」「期待しないでください」「返信を欲しがるようならフォローしないでいいです」と。
 物をもらうというのは基本的に危険なことなので、「ありがたいことですけれども、受け取らないようにしているんです。ごめんなさい」と断るべきですが、ストーカーもそうした気配を察知して、断れないような渡し方をしてきます。そんな場合には、代理人を介して返し、連絡をとるのも代理人にスイッチします。

・ストーカーの五類型
1)拒絶型
2)憎悪型
3)親しくなりたい型
4)相手にされない求愛型
5)略奪型

・犯罪被害者学の諸澤英道先生によるストーキングの定義
「正当な理由なく悪意を持って繰り返し相手をつけ回し、待ち伏せや監視などによって意思を伝達しようとすることで、相手に不安や恐怖を与える行為」
 私も過去、まったくこの定義どおりのストーキングをされました。ですので、カウンセリングの活動を始めたときはストーキングとはこういものだと思っていました。しかし、実際には、この定義に当てはまらないケースをいろいろ見てきました。この定義は「拒絶型」と「憎悪型」だけを対象にしているものだと思われます。

・ストーカーの段階
 ストーキングする人>ストーカー(ストーカーという病態)>ストーカーという疾患

・ストーカーの心理レベルでの危険度と対応
 ポイズン;脅迫、暴力、住民侵入、名誉棄損など
 デインジャー;批判、攻撃的な待ち伏せなど
 リスク;やり直したいこと

・柚木麻子さんの「ナイルパーチの女子会」(作家の佐藤優に教えて貰った)
 知り合うきっかけはSNSだけれども、会いたくなって実際に会い、やがてストーカー化する。まさにいまの時代を先取りした小説だといえます。

・交際中にも心がけてほしいこと
1)交際中は金品の貸し借りをしない
2)どんなことでも約束しない
3)避妊する
4)過去の異性関係は言わない、聞かない
5)人の悪口は言わない
6)リベンジポルノを防ぐために、そういう写真や動画を撮らせない

・別れたくなったときは無計画に一気に拒絶するのではなく、次のことに努力をしてください
1)会う回数を減らしていく
2)電話は避けて連絡はメールかLINEだけにする(やりとりは後に第三者が読むことになることを前提に、読まれても大丈夫なことだけを書くこと。間違っても脅したり、暴言を吐いたりしないことです)
3)ニックネームで呼ぶのはやめて名字にする。あるいは敬語にする。
4)「別れたい」と伝えた後は、「最後に一度会いたい」と言われても決して会わない。
5)相手の話を聞くための代理を立てる。
6)相手の所有物ははどんなにゴミのようなものでも捨てないこと(ボロボロの靴を捨てたら後で形見だったと言われたりすることもあります)。
7)いざというときに逃げる場所を確保しておく。
8)家族、学校、職場に相談できるようにする。

・他人のことだから介入できる(500人以上のストーカーと対面してきた)。

・加害者の代表的な特徴は三つです。
1)確固たる心理的動機があり、自分の正当性を妄想的に信じこむ。
2)相手を一方的に追いつめ、苦しめていることを自覚しながらも相手に好意を持たれるという望みを抱く(ただし、そうでないタイプのストーカーもいる)。
3)2)の望みが絶たれたとき、心のバランスは憎しみに反転し、自殺又は相手を殺害することもある。

・拒絶型のストーカーには弁護士もいるし、精神科医もいる。一流企業の社員も多い。教師や警察官もいます。彼らは「相手が悪い」ということ非常に能弁に語ります。一方で、農業や漁業に従事している人に私は会ったことがありません。

・被害者のほうは、自分を責める性格の人が多く、「あのとき、あんなことを言っちゃったからかな」「私も不用意だった」などと思ってしまいがちです。だから、心配をかけたくなくて人に相談せず、家族が気づいていないというケースが非常に多い。

・被害者の中には、せっかく警察に行っても遠慮して、恐怖や要望を伝えられない人もいます。そういう人は誰かに同行してもらうことです。メールなどの証拠記録を持参し、「被害届を出したい」「告訴します」と、はっきりと警察官に伝えてほしいと思います。

・ハレーション(他に影響を及ぼすこと)の収め方
 加害者が私に対してハレーションを起すことがあります。ただ、そのハレーションは、私とのやりとりの中だけで起き、相手に示す態度はそれに反比例して静まります。一番最初は丁寧に誠意をこめて返事をします。二、三回目からは量を減らしますが、核となる回答の内容は同じものになります。
 それは次の5つです。
1)メールを受けました。
2)相手にあなたの意見を伝えましたが、あなたの思い通りにならないようです。相手はあなたに特に何かを伝えたいという様子はないけれど、ただちにストーカー行為をやめて、あなたが通常の生活を送ればいいと思っているようです。
3)私(小早川)はあなたが苦しいのはわかりますが、相手を責めても無駄に人生を過ごすことになるのを知っています。
4)苦しさを解決するために、カウンセリングや治療を受けるべきだと思います。
5)カウンセリングや治療を受ける気になったら、教えてください。

・500人以上のストーカーと対峙してきていえるのは、本当は「ストーカーは何も考えていない」ということです。私にいわせれば、無意識の欲求に突き動かされているだけです。

・ストーカーに伝える三つの鉄則
1)相手は自分(ストーカー)を嫌う理由がある。
2)自分の感情は自分で100%処理する。
3)違法行為は行わない。
 しかし、私は鉄則を無理やりに呑みこませるようなことはしません。ストーカーが鉄則を呑みこめる自分に変われるようサポートします。

・認知療法で何百回となく加害者と対話を繰り返す。およそ、6割のストーカーはストーキングしないと決断し、相手から離れることができます。残りの4割は、言い分が消えても、相手への関心がなくならないことに自分自身ショックを受けます。こうい加害者には、「感情」を言葉にし、客観化するゲシュタルト・セラピーを用いてきました。他にもエンプティ・チェア、マインドフルネス(いまの瞬間の感情・感覚の有り様、変化に気づき、受け入れることで、評価、判断、否定的感情に呑みこまれないしなやかさを体得する)、フォーカシング(焦点を当てたい問題を一つ選び、その問題全体をひとかたまりとして味わうことで、自らを問題から切り離し解放する)といった技法も採り入れて、感情を外在化し、客観視し、扱えるように取り組みます。その結果、9割のストーカーは無害な存在となります。

・条件反射制御法 下総精神医療センター 平井慎二医師
 私(小早川)が関与したストーカー加害者は15人以上いますが、退院後の「維持作業」を怠った一人を除いて全員が治っています。

・条件反射制御法
1)第一ステージ
抑えきれない行動を止める刺激を意図的につくります。
「私は〇〇はやれない」とい言葉を発すると同時に、胸に手を当てた後に親指を外に外して掌をつくり、次に中にして掌をつくるなど、簡単で他人にわからないけれども本人には特別な意味を持つ動作を20分に一度行い、二週間ほどかけて200回以上反復することにより成立します。 
2)第二ステージ
治療対象となる行動を促進する神経の反射連鎖を弱める作業をします。あえて患者に治療対象となる行動までのプロセスを克明に体験させます。実際に使用するのは議事の対象ですから生理的報酬は得られません。この疑似体験を200回以上します 
3)第三ステージ
朝起きたときから治療対象の行動までのプロセスを閉眼して詳細に思いださせます。これも二週間ほどかけて200回以上します。このステージでは想像による空振りも行います。 
4)第四ステージ
第一~第三ステージで行った作業を回数を減らして、一生、あるいは少なくとも数年以上続けます。

感想
ストーカーを行っている人は、止めようと思っても止められない人が多いようです。
そのためには、誰かの力を借りることも必要のようです。

ストーカー行為を禁止するだけではストーキングの防止にならない。
ストーカーと話し合うことで、ストーカーが止められるようにすることが重要とのことです。

そして、ストーカーをしてしまう脳になってしまっていると、それを正さないとストーカー意を無くすことは困難とのことです。

ストーカーでなくても、良くないと思っていても、なかなかそれを止められないのは、脳がそれを求めてしまうようになってしまっているのかもしれません。
脳をコントロールしているように、実はコントロールされているのかもしれません。


おならで生徒に反省文 栃木県北の特別支援校 ”先生としての資質を疑いたくなる”

2018-03-25 15:46:06 | 社会
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20180325/3005630 下野新聞 3月25日

 県北の特別支援学校中学部で昨年6月、授業中におならをしてしまう生徒に、担任教諭が「おならはきゅうけいじかんにトイレでします。やくそくをやぶったらサイクリングロードを10しゅうします」との反省文を書かせ、教室に掲示していたことが24日までに、同校への取材で分かった。同校は「不適切な内容で掲示は許されることではない」としている。
 同校などによると、反省文はA4判の用紙に生徒名で書かれ、昨年6月、教室のロッカーに貼られた。サイクリングロードは学校敷地内にある。
 担任は授業中などに生徒がおならをするとして、指導していたという。校内から相談を受け同月28日、学校として掲示を把握。不適切として同30日に取り外した。当時は保護者への説明などは必要ないと判断。担任に詳しい経緯の聞き取りはせず、県教委にも報告していなかった。
 同校は「生活目標として約束を書いたのではないか。(掲示は)生徒が忘れないようにと、目標を掲示する感覚だったと思う」としている。一方で、文面や掲示について「生理現象を制限することは問題で、表現には行き過ぎた部分もある。懲罰的な内容も含んでいる」とし「学習目標とは言いにくい。掲示すべき内容ではない」と説明している。
 下野新聞社の取材を受けた保護者が学校側に確認し、同校は3月下旬、保護者に謝罪し、県教委にも経緯を報告した。

感想
先生としての資質を疑いたくなります。

goo辞書より;
出物(でもの)腫(は)れ物(もの)所(ところ)嫌(きら)わずの
屁 (へ) も腫 (は) れ物も場所・場合に関係なく出るということ。

担当の先生は、きっとおならがほとんど出ない方なのでしょう。
お腹の弱い人は、突然おならやトイレに行きたくなります。

掲示してからどの程度で、他の人が気づいたのでしょう?
早く気付いたなら、まだまともな感覚の先生が多かったことになりますし、気づきが遅かったなら、同類の先生が多いことになります。
28日に気づき、取り外したのが30日、2日間も何をされていたのかと思います。
あきらかにやり過ぎです。

担当の先生への指導をされたのでしょうか?
このような先生は、他でも不適切な行動があるかもしれません。
それとその時に、中学生は嫌な思いをしたので、やはり保護者に謝罪が必要でしょう。


改ざん陳謝、解明約束=安倍首相、改憲「結果出す」-自民会議 ”解明をこれまで阻止して来られたのは安倍首相では?”

2018-03-25 00:42:00 | 社会
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/改ざん陳謝、解明約束%ef%bc%9d安倍首相、改憲「結果出す」%ef%bc%8d自民会議/ar-BBKD8lO?ocid=spartandhp#page=2 時事通信 2018/03/24

 自民党は24日、各都道府県連の幹部を集めた全国幹事長会議を党本部で開いた。安倍晋三首相(党総裁)は学校法人「森友学園」との国有地取引に関する財務省の文書改ざんに触れ、「国民の行政への信頼を揺るがす事態となっており、責任の重さを痛感している。最終的な責任は内閣総理大臣たる私にある」と述べ、陳謝。全容解明と組織の立て直しを約束した。
 改ざん問題を受けて内閣支持率が急落し、首相は劣勢に立たされている。政府の対応をめぐり地方組織からどのような意見が出るかが注目される。
 一方、首相は憲法改正について「結党以来の課題であり、一つの結果を出していきたい。党が一致結束して向き合っていくことが大切だ」と強調。「成案を得るため、最終的な議論を積み重ねていかなければならない」と述べ、国会発議に向けて衆参両院の憲法審査会で各党と早期に協議に入りたい考えを表明した。
 会議では、25日の党大会で採択する運動方針案などが事前に説明された。
 これに先立ち、各県連幹事長らを対象に改憲関連の会合も開かれた。党憲法改正推進本部の細田博之本部長が9条改正など四つの重点項目について、先に条文案の形で意見集約したものを「たたき台素案」として報告。有識者の意見を聴取するとともに両院の審査会に示すと説明した。 (了)

感想
安倍首相は”美辞麗句”がとてもお好きな方の様です。
これまで、解明を阻止してこられたのは安倍首相だったと思うのですが。
支持率が下がったので、”解明する”との言葉を出されたのでしょう。
それまでは一言も解明する等と言われていませんでした。

やはり、国民が声を出さないと、国は良くならないのでしょう。