平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

麒麟が来る 第3回「美濃の国」~道三、操り人形は毒殺しないってよ! 力でねじ伏せて国を統治する道三はどこに行くのか?

2020年02月03日 | 大河ドラマ・時代劇
「そなたの父は当てにならぬ。
 わしが頼りとするのはそなたじゃ。我が子と思うて頼りにしておるぞ」

 その時、後ろに利政(本木雅弘、以下、道三)が……!
 頼芸(尾美としのり)、後ろ後ろ!←ドリフかっ(笑)!

「わたしの父はまことにあの父上でございますか?」
 と、高政(伊藤英明)が実母・深芳野(南果歩)に尋ねた時も、いきなり道三が……!

 いやあ、道三、すごいなあ。
 不穏な動きがある所に必ず現われる!
 今回の極めつけはこれ。

「まだそなたに毒は盛られたくはない」
「操り人形に毒は盛りませぬ」

 なかなか凄みのあるやりとりだった。
 よそ者、成り上がり者の道三の権力基盤は盤石ではないんですね。
 高政が言っていたが、「力でねじ伏せて」美濃を治めている。
 このやり方では、いずれ反動でしっぺ返しを食うだろう。
 このことがわからない道三なのか?
 これが道三の限界なのか?

 一方で道三。
 駒(門脇麦)を助けたお侍説が強くなってきた。
 実は道三は高い理想と志を持った人物で、美濃を「麒麟が来る国」にするために無理をしているのか?
 道三は「権力を追い求めているだけの男」なのか? 「志をもった人物」なのか?
 どこかで道三を変える出来事があったのか?
 …………

 高政と光秀(長谷川博己)のやりとりは青年らしい清々しさがあるなあ。

「父上に代わってこの国を支える。
 共にこの国を治めてほしい。おぬしの知恵をわしに分けてくれ」
「その話、しかと承った」

 固く結ばれた友情で未来を語り合うふたり。
 でも権力闘争はきれい事では通用しないからなあ。
 ふたりには試練が待っていそう。
 特に光秀を頼りにしたり、本音を簡単に話してしまうあたり、高政は善人で甘い。
 権力者は孤独だ。
 四方が敵で、ひと時も休まることがない。
 これを体現しているのが道三。
 だから、いろいろな所に現われる?(笑)

 とは言え、さまざまな人間関係が描かれて来て、ドラマとして面白くなって来ました。
 菊丸(岡村隆史)と駒の関係も気になる。
 岡村さん、微妙な間の取り方、上手いな。
 せりふがなくても駒への気持ちがよくわかる。

 さて、いろいろにこんがらがってきた人間関係。
 どのように解け、収束していくのか?


※追記
 このブログを読んで下さっているロギーさん推薦のコミック『信長を殺した男』(ヤングチャンピオンコミックス)を読みました。

「今現在、私たちが信じ込まされている『本能寺の変』はある男が自分の野望のために歴史の真実を書き換えたものだとわかったのです。
 その男に私たちは400年間騙され続けていたのです」

 なかなかセンセーショナルな書き出し!
『本能寺』の秀吉陰謀説より、さらに突っ込んでいるようだ。
 ちなみに、この作品では、花押に『麟』の文字を使っていたことから、信長が『麒麟』だと表現されている。

コメント (4)
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