平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

斎藤元彦、石丸伸二、国民民主党への熱狂に同じものを感じる

2024年11月15日 | 事件・出来事
 兵庫県知事選挙。
 パワハラ・おねだり・税金環流で辞任した斎藤元彦前知事が肉薄、再選の可能性も出て来たとか。

 斎藤元知事陣営の主張はザックリ次のようなものである。
・パワハラ、おねだりなんてやっていない。
 自分は改革派知事だから、既得権側の県庁がでっち上げた。
 マスコミもそれに乗った。
・オリックス阪神の優勝パレード税金環流も銀行側が認めておらず、事実確認がなされていない。
・県の職員の方がみずから命を断たれたが、
 それは内部告発の心労に拠るものでなくプライベートの問題が原因。

 あったことがなかったことになる。
 あるいは、
 仮にあったとしても、それは双方の認識の違いであり、
「誤解をまねいたのならごめんなさい」
「傷ついた人がいたのなら謝罪します」
 で切り抜けられる。

 松本人志氏の事件もそうだが、最近はこうした言い訳がまかり通るようになっている。
 まあ確かに、パワハラもおねだりもセクハラも相対的なもの、人がどう捉えるかで違って来る。
 人間の認識とは曖昧なものなのだ。
 それに白黒つける方法は「裁判」であり「選挙」なのだが、これらも正しいかどうかはわからない。
 裏金も「記載ミス」で許されてしまった。
 これが人間社会の限界。
 絶望せずに、そういうものだと思って生きて行くしかない。
 ……………………………………………

 さて斎藤元彦氏の選挙に話を戻そう。

 今までなら落選確実な候補なのだが、なぜ肉薄?
 なぜ異様な熱気?

・斎藤元彦氏のXのフォロワーは今回の選挙で一気に10万人に増えたらしい。
 フォロワーは兵庫県外の人たち。
・街頭演説では山のような人。
 ただ、その画像は生成AIによって手が加えられたものではないかと言われている。
・熱狂的な斎藤支持者がいて、暴力事件で逮捕される。

 これらは都知事選の石丸伸二現象に似ている。
 石丸氏の場合は暴力事件に拠る逮捕者は出ていないが、熱心な支持者がいるのは確か。

 10月の衆議院選の国民民主党への熱狂にも同じものを感じる。

 ここからは憶測だが、今は「ネットで世論を作れる時代」。
 1万人くらいの熱心な支持者がネットでつぶやき、演説場所に行き、動画をネットにあげ、
 ネットのインフルエンサーがこれはアクセス数が稼げると考え、彼らもあげる。
 こうなるとテレビなどのメディアも取り上げざるを得なくなる。
 結果、強い支持を得ているような印象・状況を作れる。

 では、この熱い1万人とはどのような集団なのか?
 ここからはさらに憶測だが、
 石丸氏も国民民主も斎藤元彦氏も同じ集団だと思う。
 社会学者の方はぜひ分析してほしい。

 ネットで簡単に作れる世論や社会現象。
 おそろしい時代になったものだが、もはやこれを止めることはできない。
 今こそ冷静さと理性が求められる。
 
 さて兵庫県知事選。
 17日、どのような結果が出るのか?


※追記
 兵庫県職員の悲痛な訴え~産経新聞にコラムを書く小笠原理恵氏のXの投稿より引用。

・まず大前提として、私は職員です。
 事態が切羽詰まっているため、敢えて発言します。
 知事時代にはたいしてフォロワーもいなかったXのアカウントに突如現れた10万単位の人達。
 それと軌を一にするように斎藤擁護の記事がSNS上に一斉に溢れ始めました。
 それは先の都知事選の石丸氏を見ているようで、続々と新規参戦する「兵庫県には縁もゆかりも興味すらなかったと思われる」県外のインフルエンサーたち。
 ついには政治ゴロの立花某まで乱入して、我が兵庫県はさながらネットによる世論操作の実験場と化しました」

・百条委員会の動画も実際の知事や側近の発言も職員アンケートの結果も兵庫県のHPで公開されています。
 法律も含めいくらでも一次資料が確認できる状況で、YouTubeや「ネットの誰かが言った内容」を鵜呑みにし、故人の思いを踏み躙り、あたかも「自分は目覚めた」かのように「斎藤さんを支持します」などと言う人間を少なくとも私は許すことができません。

・実際のところ、関西のマスコミは斎藤知事が告発された当初は「怪文書」「知事に対する誹謗中傷」として黙殺し、むしろ知事を擁護していました。
 風向きが変わったのは全国誌が取材し始めた頃からで、いよいよボロが隠せなくなったタイミングで一斉に手のひらを返したのです。

・私は職員として県民として、斎藤元彦前知事を断固否定します。
 彼は権力者であり断じて被害者などではない。
 兵庫県にこのような誹謗中傷と暴力の渦巻く政治的混乱をもたらした張本人です。
 万一再選などしたら、全ての疑惑はなかったことになり、勇気を出して証言した職員には報復と粛正が行われて全ての職員は押し黙ることになるでしょう。
 ネットの空気で真実を歪めてはいけない。

 全文はこちら
 小笠原理恵氏のXの投稿
 ※このポストに対するコメントも興味深い。


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4 コメント

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ネットは怖いですね (半沢)
2024-11-15 18:30:17
コウジさん今晩は
斎藤前知事については職員さんのおっしゃる通りですね。何故 こう
なってしまうのか日本人、何かネトウヨ的見たいのも感じますが?
此れで若し斎藤元彦が再選でもしたら県民の資質に疑問を抱きます。
一寸失礼ですが恥を感じないのか?
そうならない事を祈ります
返信する
困った時代になりました (コウジ)
2024-11-16 08:33:34
半沢さん

いつもありがとうございます。

既得権益と戦う。
既存の権威と戦う。

これってウケるんですよね。
石丸現象がそう。
国民民主党もそう。

それだけ社会が閉塞しているということだと思いますが、困った時代になりました。
ネットは今まで少数派だった集団にメジャーにする力を与えましたね。
困った時代になりました。

添付の、県庁職員の訴えももしかしたら捏造かもしれません(主張していることは正しいのですが)。

社会はこれからどこへ向かうのでしょう?
返信する
困ってばかりもいられないので… (2020-08-15 21:49)
2024-11-17 08:05:39
>困った時代になりました。
困ってばかりもいられないので、いろいろ考えたのですが、2点ほど浮かびました。


1.改革は「何をどう改革して、メリットデメリットが何か」を確認する。
コウジさんがおっしゃるように、改革によって別の利権が発生する、または一般大衆が不利になり、いわゆる上級国民だけが得をするようなことがないか、チェックする。


2.かっこよさと「うさんくささ」は紙一重
出たてのころのK泉パパさんも、I丸さんも、Yし村さんも、Sイトーさんも、みんなある種の「かっこよさ」がありました。
ただ、一般大衆下級国民は、現実社会で生きているので、かっこいい場面ばかりとは限らないわけです。
政治や経済は現実社会の反映なので、そもそもかっこよくも「セクシー」にもなりにくいわけです。そこに「不自然にカッコいい人物」がいれば、それはそれで警戒する必要があるのでは、とも思います。


ちなみに、Y本T郎さんは「カッコ悪いのを極めて、一週遅れでかっこよくなりつつある」感じです。
K産党の皆さんの場合、民主集中制とプロレタリア独裁のせいか、カッコいいとか悪いとか、そもそも考えていない感じです。
返信する
目に見えるものだけが真実でない (コウジ)
2024-11-17 09:16:22
2020-08-15 21:49さん

いつもありがとうございます。

物事の本質を見極めるために、おっしゃるような視点は重要ですよね。
情報が簡単に拡散、増幅されるネット社会では尚更。

たとえば山のような人が集まる演説会の画像や映像がしばしばネットにアップされますが、これは本物なのか? 動員ではないのか? 画像加工で増やしていないのか?

ヒトラーの演説にもさまざまな仕込みがあったと指摘されています。

目に見えるものだけが真実ではないんですよね。
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