平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

「ヒロインたるもの」~可愛くてごめん、ちゅーたんが愛おしくてしょうがない!

2025年03月12日 | アイドル
 HoneyWorksさんの楽曲「可愛くてごめん」を追いかけていたらこの作品に行き着いた。
 この曲に登場する、ちゅーたんとは何者ぞ?

 さてアニメ「ヒロインたるもの」
 自称・モブキャラの涼海ひより(CV水瀬いのり)がひょんなことから
 アイドルユニット『LIP×LIP』の見習いマネージャーをすることになって奮闘する物語だ。

 陸上のハードルをやるために東京の学校にやって来たひよりはこんな女の子だ。
・ともかく明るい。
・平気で素を見せられる。
・中性的、女の子として見られない。
・他人を疑わない。
・いつも一生懸命。
・いつも走りまわっている。
・見ていると楽しくなる。笑ってしまう。
・共感力があり、いっしょに怒ってくれる。ライブを見て、感動しちゃった! と言える。
・ときどき、はっ、とする気づきを与えてくれる。
・見習いマネージャーとして何ができるんだろう? と考える。
・陸上もマネージャー見習いも、『LIP×LIP』の応援も全部やる。
・体育祭実行委員会をやり、競技の全種目に出る。

 こんなひよりだから、『LIP×LIP』のメンバー、染谷勇次郎(CV内山昂輝)と柴崎 愛蔵(島﨑信長)の気難しくて頑なな心が少しずつ溶けていく。
 自称・モブキャラが王子さまに囲まれるヒロインになる。

 一方、ちゅーたん。
 彼女はひよりとは正反対の女の子だ。
・『LIP×LIP』の熱狂的なファン。愛蔵推し。
・推し活のためにメイド喫茶でバイトをしてお金を稼いでいる。
・「ちゅーたん」というペンネームで『LIP×LIP』に直筆でぎっしりとファンレターを書いている。
・『LIP×LIP』の運営スタッフにも感謝の手紙を書いている。
・『LIP×LIP』が日本一のアイドルになるまでの軌跡のノートを作っている。
・こんな熱烈なファンなのに正体を隠し、メンバーから距離を置いている。
・実は『LIP×LIP』のメンバーと同級生。
 だが他のクラスメイトたちのように近寄らず、距離を置いている。
 つまりファンとして分をわきまえている。
・普段はしっかり者で真面目。
・どちらかというと陰キャで、怒りや鬱屈を貯め込むタイプ。

 こんなちゅーたんだから、ひよりが愛蔵たちと仲良くしているのが気に食わない。
 ちなみにひよりも『LIP×LIP』のメンバーと同級。
 だから、ひよりに対する怒りが作品の後半爆発する。
 ……………………………………

 面白い物語の構造とキャラクター設定だ。
 前半はひより(単純)と『LIP×LIP』のメンバー(複雑)との対立。
 後半はひより(単純)とちゅーたん(複雑)の対立。

 前半、ちゅーたんは「熱狂的なファンレターを書くファン」くらいの描写しかないのだが、
 実は怒りをメチャクチャためていたんですね。
 そんなちゅーたんを想像するとゾクゾクする。
 そして怒りが爆発した時のちゅーたんのせりふは一見の価値あり!
 ネタバレになるので一部しか紹介しませんが、こんな感じ。

「何でウチのこと嫌いなん?」
 と尋ねるひよりに対して、ちゅーたんは──
「おまえがクソモブのくせに、『LIP×LIP』と距離近いからだろーがー!!
 あたしが分をわきまえて、そっとふたりを見守ってるのに、
 貢ぐためにキャラ作ってメイドカフェでバイトしてるのに、おまえ、出過ぎなんだよ!!」

 こういうちゅーたん、個人的にメチャクチャ好きです!
 何だかすごく愛おしく思えて来る。

 ちゅーたんのこの後のせりふと正体についてはネタバレになるので書きませんが、
 正体はすぐにわかるけど……。
 アニメ「ヒロインたるもの」、推し活をやっているすべての方に見てほしい作品です。


※関連動画
「可愛くてごめん (feat. かぴ)」HoneyWorks(YouTube)
 ※2番からのストリングスの音が跳ねまくっている!

コメント
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