平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」~おっさん、第8話に号泣した!

2024年09月13日 | ホームドラマ
 ドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」(NHK・火曜夜10時)。
 不覚にも第8話に号泣した!

 認知症の祖母・芳子(美保純)。
 娘のひとみ(坂井真紀)が重病で手術を繰り返し、車椅子生活を送っていることに対し、
 こう慟哭する。
「どうしてあの子ばかり嫌な目に遭う? 手術手術で体、刻まれて可哀想やろう。
 何で何で、もっと元気に生んでやれんかった……!」

 ひとみは芳子が認知症であることを娘の七実(河合優実)から聞かされて、
「お母さんに人生の喜びあったかな?」と嘆く。
 芳子は奉公に出され、結婚すれば姑に意地悪を言われ、夫のギャンブルで苦しみ、
 家事をやりながら働いて苦労ばかりして来たからだ。

 このひとみの問いかけに対し、七実はいつもの独特のユーモアで答える。
「あったよ。今もな。婆ちゃん、今も進化中や。進化してどんどん面白い人になっていくんや」

 芳子とひとみのエピソードはつらい話だが、この作品のすごい所は悲惨にならないこと。
 先程の七実のせりふのように、どこかユーモアがあって笑ってしまう。
 この雰囲気を味わうだけでも、この作品を見る価値がある。

 そしてクライマックス。
 退院して家に戻って来たひとみに芳子はお茶漬けを作ってこう語る。
「お腹すいたんやろ。食べて元気が一番やからな」
「ひとみ、足りるか? これも食べ。ひとみは昔からリンゴが好きやったからな」

・娘のひとみに食事をつくってあげること。
・自分のつくったものを元気に食べる娘を見ること。
 これが芳子の幸せだったのだ。

 リンゴの皮を剥きながら芳子は心の中でつぶやく。
「大事なひとり娘がわたしのつくったものを食べて大きくなって、
 大病しても生きてくれて、今もわたしのつくったものを食べてくれてる。
 わたしは幸せや」

 この芳子の言葉を聞くと、
 僕の母はどんな思いで食事をつくっていたんだろう?
 芳子と同じような思いでつくっていたのかな?
 母はどんなことに幸せを感じていたんだろう?
 などと考えてしまう。

 すべての人が心の奥底にしまっている思いをオモテに出してくれる。
「家族だから」はこういう作品だ。

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「米不足」「自衛隊員不足」~この国は戦争をしてはいけない。悲惨しかない

2024年09月11日 | 事件・出来事
「令和の米騒動」 
 スーパーの棚からお米が消えた。外国米が並んでいる。

 僕は、Xにちらほら情報が出ていてスーパーの棚で少なくなった時点で買いましたが。
 ただし通常5キロ1800円で買えたものが2500円!

 原因は──
・昨年の猛暑での不作
・減反政策の結果
・外国への輸出、インバウンド需要
 などが言われているが、現実にお米がないのは確か。

 そこで考える。
 自民党やタカ派の人たちは「台湾有事は日本の有事」「中国との戦争も辞さず」と息巻いているが、
 こんなことで戦争して大丈夫なのか?
『腹が減ってはいくさはできぬ』
 たちまち餓えて負けるのではないか?
 
 日本政府は防衛費を倍増してご立派な武器を購入しているが、
 その一部を食品安全保障に回せないものかね?
 つまり農家支援だ。
 潤沢に米を作り、余れば備蓄したり、海外に売ったり、米粉にしたり、家畜のエサにすればいい。
「強い国」というのは食糧自給率・エネルギー受給率の高い国だ。

 ちなみにウクライナがいまだに戦争を継続できているのは食料自給率400%だから。
 ………………………………………

 自衛隊員も不足しているらしい。

 以下は自民党・細野豪志氏のポスト。
『地元の祭りで多くの自衛官と話したが、募集が悲惨な状況になっている。
 計画比50%しか採用できなかった昨年度と比較しても何と四分の一まで低下。
 採用基準は甘くなり、それでも全く定員は埋まらない。
 このままだと本当に自衛隊が滅ぶ。
 生活環境や手当は改善したが採用には効果なし。給与アップ以外ない』

 給与や環境改善は重要だが、原因はそれだけじゃない。
「台湾有事は日本の有事」
「日本はアメリカと共にある」
 戦場に行かされるかもしれないのに、誰がすすんで自衛官になるかよ!

 そもそも裏金で脱税しても逮捕されない国に命を賭ける価値があるのか?
 富裕層優遇、税金ばかり取られて国民に優しくない国に殉じる意味があるのか?
 自由と人権を守ると言うが、西側はガザの虐殺を容認しているじゃないか?

 現在出ている憲法9条の改憲論。
 単に「自衛隊」を9条に明記するだけの話ではない。
 明記されれば、自衛隊は憲法の後ろ盾を得てスムーズに戦争しやすくなる。
 過去の戦争は「自衛」の名の下におこなわれて来たからだ。
「台湾有事」を「自衛」と規定すれば、いつでも台湾に出兵できる。

 これに「緊急事態条項」が加われば、戦争反対が言えなくなる。
 現在の「緊急事態条項(緊急事態政令)」は議会の規定だけだが、これはファーストステップで、
 いずれは国民の言論や行動を縛るものが出て来る。

 繰り返し言うが、米すら満足に供給できない国は戦争をしてはいけない。
 細野豪志の言っていることは「経済的徴兵制」だが、
「貧乏人は軍隊に入れ」の時代は近々やって来る。

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「光る君へ」 第34回「目覚め」~殿御は皆、かわいいものでございます。彰子、少しずつ心を開いていく

2024年09月09日 | 大河ドラマ・時代劇
 一条天皇(塩野瑛久)はストレートに物を言う人物が好きなんですよね。
 まひろ・藤式部(吉高由里子)に対して、
「朕に物怖じせず、ありのままに語る者は滅多におらぬ」
「そなたの物語は朕にまっすぐ語りかけてくる」
 だから、まひろの所にやって来る。
 一条天皇は孤独なんですね。
 心の深い所で繋がりたいのに誰もいない。
 愛した定子(高畑充希)は他界してしまった。
 まひろは言う。
「書いているうちに帝の悲しみを肌で感じるようになりました」

 一方、彰子(見上愛)はストレートに物を言う人物とは正反対。
 他者に対して心を閉じている。
 これだと一条天皇も心を寄せることができないだろう。

 ただ、まひろに対しては少し心を開いているようだ。
 彰子は自分の思いをまっすぐぶつける。
「この物語の面白さがわからぬ」
「光る君は何をしたいのかわからぬ」
「帝はそなたの物語のどこに魅かれているのであろう?」
 こういう段階なのか~。
 まだ子供ってことかな?
 確かに敦康親王(池田旭陽)といる時は楽しそうだけど。

 こんな彰子にまひろは少しずつ大人の世界のことを教える。
「殿御は皆、かわいいものでございます」
「帝も殿御でございます」
「帝のお考えになることとどこか重なっておるのやもしれませぬ」
 彰子は理解できない。混乱している。
 でも考えている。知りたいと、もがいている。

 劇中、ひとりポツンと座っているシーンがありましたが、彰子は孤独なんですよね。
 この彰子の孤独と帝の孤独が合わさった時、何かが生まれる気がする。
 愛の喜び。体の歓び。
 そして、人間の愚かさ、滑稽さ、ずるさ、かわいらしさ。
 すなわち『源氏物語』の世界。

 人間の愚かさ、滑稽さ、ずるさ、かわいらしさ。
 これらは今回、公任(三浦翔平)が読んだ『空蝉』に表われている。

・人妻、空蝉のところへ夜這いに行く光源氏。
・この時、空蝉は退避している。
・光源氏はそこにいた少女を空蝉だと勘違いして、事に至る。
・途中で空蝉でないことに気づくが、相手も喜んでいるし、
「そなたが目的だったのだ」とウソを言って、行為を続ける。笑

 どーしようもないな~、光源氏!
 内容もくだらない!
 彰子が「面白さがわからぬ」と言うのもわかる気がする。
 でも、ここで読み取るべきは、人間の愚かさ、滑稽さ、ずるさ、かわいらしさなんですね。
「殿御は皆、かわいいものでございます」
 これを理解した時、彰子は世界に対して心を開くことができる。

 あと『源氏物語』関連で言えば、まひろは「若紫」の執筆を始めましたね。
 鳥を鳥籠から逃がしてしまった少女・若紫。
「ずっといっしょに生きていられたら、どんな人生を送っていたんだろう?」
 まひろは若紫を描くことで、それを追体験しようとしている。

 この場合、光る君のモデルは道長(柄本佑)だ。

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「坂の上の雲」の再放送が始まる!~日清戦争、日露戦争、近代文学、あらためて明治という時代を考えてみよう

2024年09月07日 | 大河ドラマ・時代劇
 明治時代描いた「坂の上の雲」(原作/司馬遼太郎)が9月8日(日)より再放送される。
 NHK総合・毎週日曜 午後11時~11時44分(全26回)。

・日清戦争~黄海海戦
・日露戦争~奉天会戦、旅順・二百三高地攻略、日本海海戦

 日本が戦争に勝っていた時代の話だ。
 だから司馬遼太郎は
「戦争賛美と誤解される、作品のスケールを描ききれない」
 と語って、なかなか映像化を許諾しなかった。
 まあ、日露戦争は薄氷の勝利だったんですけどね。

 主人公は伊予松山に生まれた三人。
・秋山真之(本木雅弘)~連合艦隊参謀「本日、天気晴朗ナレドモ波高シ」
・秋山好古(阿部寛 ) ~騎兵第一旅団長。最強と言われたロシア・コサック部隊を撃ち破った。
・正岡子規(香川照之)~俳人・歌人。漱石らと共に文学で新しい時代を作った。
            ベースボールを「野球」と翻訳した人物でもある。

 司馬遼太郎は明治時代を「無邪気で明るい時代」と捉えていた。
 それは誰もが努力すれば、大臣、軍人、学者、企業家になれる希望という意味で、
 実際はそれから排除された人がいたし、漱石のように息苦しさを感じた人がいたし、
 政治家の腐敗はあったし、「富国強兵」による重税など、マイナスな面もたくさんあった。

 とはいえ、司馬遼太郎史観に拠る「明治時代」をもう一度見てみたい。
 原作も手もとにあるので、放映エピソードと同時進行で読み返してみようと思う。
 日曜日は「光る君へ」もあるし、忙しいな。
 ………………………………………………………

 主人公以外の登場人物・キャストも豪華だ。

・明治天皇(尾上菊之助)
・井上馨 (大和田伸也)
・山県有朋(江守徹)
・伊藤博文(加藤剛)
・松方正義(大林丈史)
・陸奥宗光(大杉漣)
・高橋是清(西田敏行)
      英国のユダヤ資本から日露戦争の戦費を調達した。2・26事件で暗殺。
・小村寿太郎(竹中直人)
      外務大臣・ポーツマス会議でロシアから十分な賠償を得られなかったので
      日比谷焼打ち事件が起こった。
・桂太郎 (綾田俊樹)
・鈴木貫太郎(赤井秀和)
      2・26事件を生き延び、太平洋戦争終了時の総理大臣。
      明治・大正・昭和で日本の政治の中枢にいた。

・夏目漱石(小澤征悦)
・高浜虚子(森脇史登)
・森鴎外 (榎木孝明)
・陸羯南 (佐野史郎)
      雑誌「日本人」創刊。

・乃木希典(柄本明)
・児玉源太郎(高橋英樹)
・大山巌 (米倉斉加年)
・長岡外史(的場浩司)
・明石元二郎(塚本晋也)
      ロシア革命の端緒をつけた諜報員。
      「動乱はわが掌中にあり」
      明石元二郎のロシア民衆工作で内乱が起こらなければ、
      日露戦争は負けていたと言われている。
・東郷平八郎(渡哲也)
・山本権兵衛(石坂浩二)
・広瀬武夫(藤本隆宏)
      軍神・広瀬。皇居前にあった銅像はGHQによって撤去された。

・李鴻章(任大恵)
・袁世凱(薜勇)
・ニコライ二世(ティモフィー・ヒョードロフ)
      ロマノフ王朝最後の皇帝。
      日本訪問時に斬りつけられた(大津事件)。
      ロシア革命が勃発して殺害された。
・アレクセーエフ(ゲンナジー・ヴェンゲロフ)
・クロパトキン(セルゲイ・ハールシン)
・メッケル(ノーベルト・ゴート)


※関連動画
 坂の上の雲・人物キャスト紹介(YouTube)

 本放送は2009年(第1部)、2010年(第2部)、2011年(第3部)に分けて年末に放送された。
 結果、この時の大河ドラマ「天地人」「龍馬伝」「江」は11月で終了した。
 今回の再放送は一週間の間を置くが、一気に見られるのは有り難い。

コメント (9)
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「山林に自由存す」 国木田独歩~ポンコツで干からびた心を何とかしたい……

2024年09月06日 | 
「山林に自由存(ぞん)す」
               国木田独歩

 山林に自由存す
 われ此(こ)の句を吟じて血のわくを覚ゆ
 嗚呼(ああ)山林に自由存す
 いかなればわれ山林を見すてし

 あくがれて虚栄の途(みち)にのぼりしより
 十年(ととせ)の月日 塵(ちり)のうちに過ぎぬ
 ふりさけ見れば自由の里は
 すでに雲山千里(うんざんせんり)の外にある心地す

 眦(まなじり)を決して天外をのぞめば
 をちかたの高峰(たかね)の雪の朝日影(あさひかげ)
 嗚呼山林に自由存す   
 われ此の句を吟じて血のわくを覚ゆ

 なつかしきわが故郷(ふるさと)は何処(いずこ)ぞや
 彼處(かしこ)にわれは山林の児(こ)なりき
 顧みれば千里江山(せんりこうざん)
 自由の郷(さと)は雲底に没せんとす
 ………………………………………………………

 やっぱ文語体はいいな。
 文章にリズムがある。
 読んでいて心地いい。
 硬質で過度に感傷的にならない。

 人間、生きていると、さまざまな垢がつく。
 いろいろなものに囚われてがんじがらめになる。
 息苦しい。呼吸ができない。

 では、どうすれば心の解放を得られるか?
 どうしたらイキイキとした感受性を取り戻せるのか?
 国木田独歩は「山林に行け」と言う。

 山林……?
 今はどこも観光地化されているからなぁ。
 独歩の歩いた「武蔵野」はない。
 暑いし、疲れるだけじゃないのかなぁ。

 こんなふうに僕の心はポンコツになってしまった。
 干からびてカサカサになってしまった。

 でも取り戻したい。
 どこに僕の「自由の郷」はあるのだろう?

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立憲民主党代表選~江田憲司さんを推す! 今やるべきは消費税減税だ!

2024年09月04日 | 事件・出来事
 立憲民主党の代表選──僕は「江田憲司さん」を推す。

 江田さんの政策「食品の消費税ゼロ」
 一年間限定だそうだが、今の物価高の折、これだけでもかなり助かる。

 江田さんに拠ると、食品の消費税ゼロに拠る税収のマイナスは4兆円らしい。
 この4兆円という数字。
 実は今年6月、岸田首相がおこなった「定額減税」にかかった金額と同じ。
 同じ4兆円なら「定額減税」より「食品消費税ゼロ」の方が有効だ。
 では、なぜ政府は「食品消費税ゼロ」を言わないのか?
 それは消費税減税のメリットに国民が気づいてしまうから。
 気づかれたら、さらに消費税を上げようと考えている財務省が困るから。
 …………………………………………………………

 以下、江田憲司さんの発言。
 
「国政最大の課題は、物価高に苦しむ国民を救う事。
 消費税5%減税、食料品は0%が必要。
 イギリス、豪州、カナダ、韓国もやってる。
 日本は、低所得者ほど重税感のある消費税を、社会保障の財源だと言ってる唯一の国。
 野田さんも枝野さんも消費減税反対してる。ここが代表戦の争点だ」


 ほんと、それ。
 消費税は物価の調整弁。
 物価が高くなれば下げて、低くなれば上げる。
 外国で当たり前のようにやっていることを日本ではなぜやらない?

 消費税を下げると社会保障費をまかなえない、というのは詭弁。
「消費税を下げると社会保障が貧弱になりますよ。それでいいんですか?」という脅し。
 そもそも消費税を社会保障の財源にすることが間違っているし、お金に色はついていない。
 現に消費税の一部は法人税の減税分の補完に充てられている。

「だって消費税は、逆進性があるんですよ。
 所得が低い人ほど負担が重いんです。
 そんな人からどんどん増税して取って、社会保障にまわすって。
 ブラックユーモアですよ。こんなこと言ってる国は世界中で日本だけですよ。
 財務省に騙されちゃいけない」


 ほんと、それ。
 低所得の人は食品、電気、ガソリン、住宅など、生活のあらゆる場面で消費税が重くのし掛かる。
 高所得の人は、1日に食べられる量は一定だし、食費を節約しようと思えばいくらでもできる。
 電気代、ガソリン代は庶民とそんなに変わらないし、住宅は自宅なので家賃はかからない。

 苦しい経営の中小企業にとって、絶対に払わなくてはならない消費税は負担でしかない。
 インボイス制度で、今までの優遇措置もなくなった。
 一方、輸出企業は「輸出払い戻し金」で、払った消費税が返って来る。
 
 国会質問にて
 江田憲司「個人の金融資産は」
 財務省「2141兆円」
 江「国と企業の資産は」
 財「9704兆円」
 江「ほぼ1京円。対外純資産は」
 財「418兆円」
 江「外貨準備は」
 財「189兆円」
 江「経常収支は」
 財「20兆円」
 江「これだけお金があるのに自民党は取る所から取らず防衛増税し保険料を上げている」


 日本にはまだこれだけの余裕がある。
 つまり「借金が1000兆だから国が破綻する」というのはウソ。
 日本国債もほとんどを日銀や日本国民が買っている。
 もちろん個人、企業、政府の資産は売って現金化しなくてはならないが、
 これだけの資産があることを語らないのはいかがなものか?
 ひたすら「増税」を叫び、「減税」を言わないのはいかがなものか?

 今、必要なのは減税。
 減税して消費を促し、内需を拡大することこそ必須。
 だが、立民代表選で減税を主張しているのは、江田憲司さんと吉田はるみさん。
 吉田はるみさんは1回生なので、政治経験豊かな江田憲司さんを推す。
 枝野幸男氏、野田佳彦氏は完全に財務省に取り込まれているのでNG。


※関連動画
「江田憲司氏に聞く/財務省にだまされるな」(アーク・タイムズ/YouTube)

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「光る君へ」 第33回「式部誕生」~ついに『源氏物語』が帝に認められた! 彰子も心を開き始めた!

2024年09月02日 | 大河ドラマ・時代劇
「朕のみが読むのは惜しい。皆にも読ませたい」
 ついに『源氏物語』が一条天皇(塩野瑛久)に認められた。

 ずいぶん引っ張ったなぁ。執筆を始めてから三話分くらいを費やした。
 焦らされた分、カタルシスも大きい。
 おまけに、その後の道長(柄本佑)のまひろ(吉高由里子)への「褒美」と称したプレゼント!
 プレゼントの扇には、幼き頃のふたりの思い出が描かれていた。
 昔を思い出して、胸を熱くするまひろ。若干のせつなさもあったかもしれない。
 最高の盛り上がりだ。

 彰子(見上愛)の描写も焦らしている。

 なかなか自分を語らない彰子。
 だが、少しずつまひろに心を開き始めた。
「わたしは冬が好き。青い空が好き」
「わたしが好きなのは青」
 なのに女房たちは「寒いから奥へ行きましょう」「御簾を下げましょう」と言う。
 彰子が好きな色は薄い赤だと決めつけている。

 これを目撃したまひろは彰子の中にさまざまな言葉や豊かな世界があると気づく。
 そして──
「わたしも帝がお読みになったものを読みたい」
 まひろが『源氏物語』の冒頭の概要を語り始めると、
「帝みたい……」
「その君は何をするの……?」
 グイグイという感じではないが、彰子らしい形で好奇心を持った。
 彰子が自分を素直に出せる日が来るのは、もうすぐだ。
 ちなみに次回のサブタイトルは「目覚め」。
 彰子の「目覚め」を差しているのだろうか?
 ………………………………………………………………

 道長はまひろに対する時は素直だ。
「おまえの才で帝を藤壺に! 頼む!」
「藤壺で書け! 書いてくれ!」
「おまえは最後の一手なのだ! 俺にはこれしかない!」
 ここには身分の違いはない。
「書け!」と上から命令した後には「書いてくれ!」と言い直している。

 これらの言葉の裏には──
 まひろが藤壺からいなくなれば自分の心の支えがなくなる、という意味もあるのだろう。
 男は弱い生き物ですからね。
 好きな人が自分のそばにいてくれるだけで心強い、と考えたりする。
 好きな人の顔を見たり言葉を交わしたりするだけで力をもらえたりする。

 伊勢守の人事の件は武士の台頭を思わせる。
 鎌倉幕府の誕生は道長の時代から約200年後だが、
 地方が力を持ち、武力を有すると、中央集権体制が揺らぐ。
 道長はそれを懸念したのだろう。
 そして次回は興福寺の僧兵の話。
 道長の懸念が現実になった。
 こうした時代の流れもしっかり描いていくんですね。
 というか、今までたいした武力がなかったのによく治まっていたな。
 神事をおこなう帝の権威が絶大だったのだろう。


※追記
 おそらく彰子みたいなタイプは「作品」を通すと雄弁になる。
 自分のことはなかなか語れないが、作品についてなら語れる。
 いわゆるオタクタイプだ。
 まひろもオタクだから、いずれふたりの間でオタクトークが始まるのかもしれない。

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