たまくしげ あけばきみがな たちぬべみ よふかくこしを ひとみけむかも
玉匣 あけば君が名 立ちぬべみ 夜深く来しを 人見けむかも
よみ人知らず
夜が明けたらあなたの噂が立つに違いないと思ったので夜更けに帰って来たけれども、その姿を人は見たであろうか。
「玉匣」は「あく(開く)」にかかる枕詞で、「あけば」は「(夜が)明けば」との掛詞にもなっています。仮名だけで書いたものだと、現代語の感覚では繰り返し読まないと言葉がどこで切れているのかもわからないですね ^^;;
たまくしげ あけばきみがな たちぬべみ よふかくこしを ひとみけむかも
玉匣 あけば君が名 立ちぬべみ 夜深く来しを 人見けむかも
よみ人知らず
夜が明けたらあなたの噂が立つに違いないと思ったので夜更けに帰って来たけれども、その姿を人は見たであろうか。
「玉匣」は「あく(開く)」にかかる枕詞で、「あけば」は「(夜が)明けば」との掛詞にもなっています。仮名だけで書いたものだと、現代語の感覚では繰り返し読まないと言葉がどこで切れているのかもわからないですね ^^;;
ほととぎす ゆめかうつつか あさつゆの おきてわかれし あかつきのこゑ
ほととぎす 夢かうつつか 朝露の おきて別れし あかつきの声
よみ人知らず
ほととぎすよ。夢だったのか現実だったのか。朝露が置く頃に起きて別れの時に聞いたあの暁の声は。
第三句の「おきて」は「置きて」と「起きて」の掛詞。「夢かうつつか」という思いは、愛しい人との逢瀬自体にも向けられていますね。
今日から8月。気持ちも新たにと言いたいところですが、明日からまたもやの緊急事態宣言。なんとか早く通常の日々が戻ってきてほしいものです。