僕を取り巻く凄い人たちの中に90歳を超えてなお現役指導者としてご活躍されている大先輩がいる。関戸末弘先生その人である。基本動作、運動理論を実際に身体を使って教えてくれる。その素早い動きの速さに自分の目を疑ってしまう。大げさと思われる方もいるだろうが事実だ。
52歳の僕に対して、とても謙虚に接してくれる人柄、その長い人生をしっかり刻んだシワの一つ一つに強さと温かさを感じる。元気自慢の実の父よりも年上とは、奇跡だ。正直そう思ってしまう。最近まではお会いする度に、ランニング中でも急ブレーキをかけて直立不動で挨拶をしていた僕だが、「続けなさい」力強い言葉をかけてもらっても身体が勝手に減速してしまう。
最近では仕事仲間、マラソン仲間、近所の居酒屋の常連仲間を見渡しても僕は決して若い方では無いが、挨拶だけはしっかりしようと心がけている。どの世界にも心の無い挨拶や作り笑顔、大事な言葉を発しているその時に平気で野次を飛ばすその他大勢が存在するのが残念。人は感謝の気持ちを持って声を出そう!僕はこの言葉が好きだ 「ありがとう」。。
関戸先生は僕の目標だ。その目に一点の曇りも無く、人に優しく、家族の絆を重んじる視線の先には1世紀を超えた未来が見えているように感じる。