趣味のおたより ８月 「わたしのひとりごと」

あるじが好きでした呉服屋さんで、浴衣の生地を買ってしまいました。
色も柄もとっても気に入って…、そして思ったよりずっと安くって…。
　
でもあるじが居ない私には浴衣を着て出かけることは無いと気が付き、
洋服に仕立てる事にしました。
本当は洋服も、持っている布で作ることをモットーにして居ますから
明らかにこれは私の意志に反しているのですが。

でもデザインを決めたり、裁断したり仮縫いをしていますと楽しいのです。
再生とは違う喜びがありました。


洋裁を楽しんでいましたら、
もと私たちの店（今はケーキ屋さんになっているのですが）の
オーナーが訪ねて来られました。

なんと店を閉めると言うのです。
それも今日限りで…。
以前から職人さんのことで問題が有ったことは聞いていましたが、
手配が出来ている様子でしたから気にしていませんでした。

たった３ヶ月の営業です。
何で？と思ってしまいました。
あそこまで拘ってお店を改装したのに…、勿体ないと思いました。
　
私たちも買ったときの店の佇まいは嫌でしたが、
動線が解りません。
仕事の動きも掴るようになり、体力も考え９年後に改装。
それから１１年余りも頑張ったのに。

ケーキ屋さんかパン屋さんが良かったので売ったのに…。
針を持つ気にもなれずしばらくぼーっとしていました。