神道大意、卜部兼直撰・・その2
心は則ち神明(かみかげ)の舍(みあらか、家)、混沌(まろかれたる)の宮なり。混沌まろかれたるとは、天地陰陽不分あめつちみぎのわいためなり。喜怒哀楽未発こころばえいまだおこらず、皆これ心の根本なり。心とは一神ひとつのかみの本もととするところなり。一神とは吾わが國常立尊くにのとこたちのみことといふ、國常立尊とは無形の形なきがごときのみかたち、無名の名なずくることなきの . . . 本文を読む
「・・・此の法は即ち仏の心(しん)、国の鎮(ちん)なり。氛(ふん)をはらい祉(さいわ)いを招くの摩尼(まに)凡(ぼん)を脱(まぬ)がれ聖に入るのキョ径(山偏に虚、きょけい・・近道)なり。(性霊集 巻第五「本国の使に与えて共に帰らんと請う啓」、わたくし空海が得た仏法(密教)こそが、釈尊の教えの本質であり、この教えこそが鎮護国家・除災招福・凡夫成仏を可能にする近道である。)お大師様ほどのお方がこう言い . . . 本文を読む