そこで日本の仏教はどういうものであるか。民衆の隅々まで行きわたっている佛教はもとより小乗でなく大乗仏教でなければなりません。・・むかしから佛教には救世の船という言葉がありまして、これが大きな乗り物の極致であるかもしれません。大無量寿経には「なおし大乗の如し、群萌を運載して生死を出すが故に(仏説無量寿経下に「猶如大乘。運載群萌出生死故」とあります)というお言葉がある。衆生を救うために聖徳太子は、政治 . . . 本文を読む
実語教(傳、弘法大師作、寺子屋等で使用。「実語教註慈賢(鎌倉時代の天台座主)」「実語教諺解(覚賢慧空)」等より解説)解説・・・27・猶ほ農業を忘れず 必ず学文を廃することなかれ 。(護法論(宋代、無尽居士張商英撰、禅の立場より儒仏一致を論じたもの)を見れば古の地蔵禅師断際禅師などの常に田を耒き茶を植えて虚しく過ごし給わぬを深く無尽居士の誉めけるもみなこの心也。至要抄(法曹至要抄は平安時代末期から鎌 . . . 本文を読む
第8回チベット支援団体国際会議声明文です。2019年11月3日~5日 ダラムサラ開催、第8回チベット支援団体国際会議声明文・・・私たちは、チベット、東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)、南モンゴル(内モンゴル)で何十年にも及ぶ、そして昨今、継続的な抗議活動に直面している香港での、中華人民共和国による途方もない組織的な人権と自由の侵害に抵抗することについて、多くの政府が恐れをなしている現状を、遺憾に . . . 本文を読む
震雷考説一爰に今年安政二卯十月二日亥の上刻ばかりに、いかなる狂津日の惡ことにや、江戸のちんじ、昔より國々の大地震にくらぶれば、山も崩れず川も溢れず、さのみの事にはあらねども、・・・人數の多きことはかりしられず、繁花の地のならひにて、家々の造作は花やかを先とし、火災の防ぎ專一なれば、土藏瓦屋のみ多し、アヽ入船の順風は出船の逆風にて、出火の時は利有といへども、地震には聊益なく、たまたま板茨萱屋には無難 . . . 本文を読む
神官の出家(「神道とはなにか」伊藤聡著)「・・そもそも神官神職は僧尼と同じ意味での宗教者ではない。神官は神事においてのみ祭祀者であって、それを離れれば現当二世の佛菩薩の利益を願う俗衆に過ぎないのである。その際、救済を自らの仕える神に願えばよいではないかとの疑問が浮かぶかもしれないが、神は個人祈願を受け付けない。神官個人の来世に頼むべきはやはり仏法しかないのだ。そのような例として知られるのが伊勢神宮 . . . 本文を読む