平安朝において伝教、弘法の二大宗教家があらわれ、二つの大きな宗旨が支那から伝えられ、天台、真言の二宗が開かれましたが、これらはこのお二人の人格的力によって全く日本のものとなりました。支那の宗旨そのものの輸入ではなくて我が日本の国土に本当に深く根を下ろし日本の土壌の中へ深く根を張ってそうして天を摩するような大樹となったのであります。弘法大師は大日経を中心として真言宗を開かれ、伝教大師は法華経を中心と . . . 本文を読む
実語教(傳、弘法大師作、寺子屋等で使用。「実語教註慈賢(鎌倉時代の天台座主)」「実語教諺解(覚賢慧空)」等より解説)解説・・・28・故に末代の学者、先づこの書を案ずべし。 (賢劫経に「正法五百年、像法千年」といへり、大乗三聚懺悔経には正像各五百年といへり、大悲経には「正法千年像法千年末法万年」と、この説に依れば、周の第五の主、穆王五十一年壬申(みずのえさる)より日本宝徳三年1451に至るまで既に二 . . . 本文を読む