摩訶般若波羅蜜經卷第十・法稱品第三十七(般若波羅蜜は諸仏を生じ仏舎利を生じ衆生の苦を抜く)
佛、釋提桓因に告げて言く、「憍尸迦、若し閻浮提に満る佛舍利を一分となし、復た人ありて般若波羅蜜經卷を書して
一分と作さば、二分のうち汝何所いずれを取るや」。釋提桓因佛に白して言く、「世尊、若し閻浮提に満る佛舍利を一分と作し、般若波羅蜜經卷を一分と作さば、二分の中、我寧ろ般若波羅蜜經卷を取らむ。何以故。世 . . . 本文を読む
「和泉の国の人で、毎年欠かさず伊勢参拝を続けている人がいた。その熱心さを不思議に思った宿の主人が尋ねてみると、その人の父が足を患っているという。そしてあるとき父の枕元に神様が現れてこういったという。「そなたは久しく悩み神の助けを誓願するけれどもこの病はすぐに平癒するわけにはゆかぬであろう。今からのちひたすら世の為,善事を行うがよかろう。その功徳が神明に通徹して病気が去るのを待つ以外にはなんともいた . . . 本文を読む