秘密安心往生要集・・31/42
(丗、倶生神の札に善悪業を記す事。)
問、倶生神の札に善悪業を記すとは何事ぞや。
答、薬師経に曰く「像法転時の衆生、長病羸痩して飲食することあたはず。喉唇乾燥て諸方の暗きを見る。死相現前して父母親属朋友知識啼泣して囲繞するに自身は此処に臥しながら琰魔の使其の神(たましひ)を引いて琰魔法王の前に至るを見る。然もこの有情に倶生神あり。其の人の所作の若しは罪若しは福、皆具 . . . 本文を読む
阿字觀用心口決・檜尾記
先ず此字を觀ぜんと欲せば、天井四方強ちに迫らざる處、暗からず明かならざるに坐せ。暗は妄念起る、明は心散亂す。夜は燈を風に挑げ、火を後に向へてよ。座に蒲團を敷き、結跏趺坐、或は半跏坐にし、法界定
印を結び眼は不開不閉。開けば散動し閉じれば眠沈す。唯だ細く見て不瞬。而して兩方の瞳は鼻柱を守るべし。舌は腭に付け、息は自ら靜也。腰は反さず伏せず。直坐して脈道を助く。血脈の道、差 . . . 本文を読む