「和泉の国の人で、毎年欠かさず伊勢参拝を続けている人がいた。その熱心さを不思議に思った宿の主人が尋ねてみると、その人の父が足を患っているという。そしてあるとき父の枕元に神様が現れてこういったという。「そなたは久しく悩み神の助けを誓願するけれどもこの病はすぐに平癒するわけにはゆかぬであろう。今からのちひたすら世の為,善事を行うがよかろう。その功徳が神明に通徹して病気が去るのを待つ以外にはなんともいたしかたない」そしてこの夢は四晩続いたという。そのため父は力の限り善事を行ったところ、すっかり足が治り、歩けるようになったという。父はそれ以来報恩の為、欠かさず毎年参拝し、先年からは子である自分が父の代参で参拝しているという。客はそれ以後も毎年この宿に泊まり参拝し、宿の主人と深く神徳を畏れあったそうである。」(神道行法の本)
どこかに『御仏に りやくりやくと 頼むより 仏助ける人と成れ 人』という歌がありました。
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