大師と共に渡唐した遣唐使・藤原葛野麻呂が無事渡唐の御礼に『金剛般若経』187巻の書写をしたので大師がその供養をされたその際の願文を執筆されています。
「藤中納言大使のための願文」「某聞く智慧の源極を強いて仏陀と名け、軌持の妙句を仮りて達磨(法のこと)といふ。智よく円なるゆえに、なさざるところなく、法よく明らかなる故に自他兼ね済う。五眼常に鑑みて溺子を津渉し、六通自在にして樊籠(鳥 . . . 本文を読む
今日は東寺講堂が建てられた日高野春秋に「天長二年四月二十四日。勅して始めて東寺講堂を建て始む。・・」完成は大師入定の承和二年(835)とされます。現在の講堂は延徳三年(1491)、創建時の基壇の上に再建されて居るとのことです。現在の仁王経曼荼羅を二十一体で表現する羯磨曼荼羅は承和六年(839)6月15日に開眼されているとのことです。 . . . 本文を読む