福聚俳句 「草木国土悉有仏性」6 荒木重雄
福聚俳句は巧拙を競うものではありません。見習う手本もありません。各々が、自然の<いのち>と心をかよわせ、融けあい、「草木国土悉有仏性」を感応するてだてのひとつです。皆さんも試みられ、紡がれた言葉をこの一隅で分かち合いたいものです。
セキレイの吾を誘う落葉路
ヤブミョウガ山路に妖精跳りでて
日溜りに輝き起し黄蝶去る
冬なれど小川に光燦ざめき
木洩れ陽に戯れかそけく落葉降る
一陣の風が促す落葉舞い
芒原を怒涛に変えて暗き風
朽葉揺れる梢にかかる六日月
雪の舞う大塔の朱の鮮やかさ
雪に沈む愛染堂に燭あり
福聚俳句は巧拙を競うものではありません。見習う手本もありません。各々が、自然の<いのち>と心をかよわせ、融けあい、「草木国土悉有仏性」を感応するてだてのひとつです。皆さんも試みられ、紡がれた言葉をこの一隅で分かち合いたいものです。
セキレイの吾を誘う落葉路
ヤブミョウガ山路に妖精跳りでて
日溜りに輝き起し黄蝶去る
冬なれど小川に光燦ざめき
木洩れ陽に戯れかそけく落葉降る
一陣の風が促す落葉舞い
芒原を怒涛に変えて暗き風
朽葉揺れる梢にかかる六日月
雪の舞う大塔の朱の鮮やかさ
雪に沈む愛染堂に燭あり