福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

土曜日の定例会の模様をIさんが記録してくださいました

2015-11-22 | 開催報告/巡礼記録
11月も後半に入り、紅葉の時期も近づいてきました。三連休の初日、さわやかな晴れ間となりました。 今日の定例会は、いつものとおり出席の講員8名で般若心経、観音経、諸真言の読誦をし、暫く瞑想の時間をとりました。その後近くの喫茶室で懇談会となりました。
講員の方から、最近出版された高村薫著「空海」の紹介がありました。大師の著作や史料を読み込むだけではなく、大師の開かれた教えが現在の民衆にどのように受け入れられているかを知ろうと四国遍路や東北大震災の被災地やオウム教団の元信徒に出向いてたり、大師の修行等を追体験することで、大師の身体感覚や思考を捉えようとする新しいアプローチの本です。人間には絶えず心の隙があります。ちょっとした隙に魔が差し込めば、誰彼ともなく、オウム信者に取り込まれてしまう危険性があります。信仰を良縁とするか、悪縁とするかは、わずかな差しかありません。日頃の仏縁を大事にしたいものです。
弘法大師いえば真っ先に四国遍路を思い起こしますが、閏年に逆打ちをすると、お蔭に恵まれるそうで、講元も3年前のうるう年に逆打ちして大変ありがたいことがあったそうです。
四国遍路も、江戸時代まではお寺だけではなく、神社が札所となっていました。霊場会を脱会した62番札所もかつては神社が札所でした。日本人は1000年以上にもわたって神も仏も拝んでいたのです。ところが、明治の神仏分離令で大混乱が起こりました。福聚講では今年、江戸33観音と東京十社を一緒に巡礼していますが、根津神社の権現造りのお社など神仏が集合していた名残を伺うことができます。
明治には、神仏分離と併せて、明治4年には修験廃止令も出され、一説には17万人(当時の日本人口は3000万人)もの修験者がなりました。かつては出家と在家の中間の形態の一つとして修験がありました。最近では、坐禅会などがとても人気で、高野山東京別院の阿字観体験会なども参加希望者がとても多くなったと聞きます。残念ながら、仏教に関心があっても、出家しないと体験できない修行も多いようで、この点は残念なことです。
ところで、来月19日は恒例の忘年会です。多くの方の参加をお待ちするともに、参加希望者はできるだけ早くご連絡いただくことを希望します。

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