福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

Tさんの体験記「あきらめない」

2014-12-20 | 頂いた現実の霊験
【あきらめない】                      T.U    その1、

私は弟2人の第一子の長女として生まれました。おばあちゃん子の甘えんぼでしたが、小3の時に一緒の布団で寝ていた祖母が心筋梗塞で他界し、半年後に突然声が出なくなりました。学校では声が出ないためかいじめられ、自分の居場所がなく、毎日踏み切りに行っては死ぬことばかり考えていた小学校時代でした。

 男の子は勉強して進学してもよいが、女の子には教育はいらないという父の考えで、毎日の夕飯の支度、手伝い、後片付けが終わらなければ机に向かえませんでした。「弟達はいいなあ」といつも思っていました。そんな私を励ましてくれたのが、モンゴメリの「赤毛のアン」です。孤児アンは明るく、くじけず、前向きで、育ての親までも元気にしていきます。辛くなると、自分がアンになり、想像の世界で立ち直りました。

 中高では友達もでき、ロマンロランやボーボワールが勇気をくれました。大学進学も反対され、何回も話をしてやっと受験、入学させてくれました。学資だけ出すという条件だったので、週3回の家庭教師、長期休みのアルバイトで服代や小使いにしました。

 大学4年の教育実習で、生徒達が慕ってくれて感激し、先生になりたかったのですが、反対され、コンピューターの会社に就職しました。(続)
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