福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

福聚講開催記録(2010-04-04)

2010-04-07 | 開催報告/巡礼記録
福聚講開催記録(2010-04-04)

今回の福聚講のお参りは、満願寺別院等々力不動尊。等々力渓谷が境内を流れる静寂な地にある。根来寺を開いた興教大師の開基。ご本尊は、役行者の御作と云われる不動明王。
境内は5千坪と広い。春は桜、秋は紅葉に彩られ、景色を楽しめる懸崖作りの舞台もある。

<場所> 等々力不動尊(等々力駅前より等々力渓谷沿いに10分)
<日時> 4月4日午後3時より
<内容>

①等々力不動尊本堂にて(3:00~3:30)
倒地礼(3回)開経偈 懺悔文 三帰 三竟 十善戒  
般若心経7巻  不動明王御真言21巻
回向文  倒地礼(3回)

②玉川総合支所区民会館4階にて
○芦刈さんの講話(3:40~4:10)の要点。
<釈尊の基本メッセージ>
1)原始仏教
・結集(サンギーティ 「合誦」)
・パーリー語三蔵(漢訳大蔵経) 大蔵経(一切経)
2)中心概念 
・法(ダルマ) 縁起の法 七仏通戒偈(諸悪莫作 衆善奉行 自浄其意 是諸仏教)
・中道(マドゥヤマープラティパド) 八正道
・慈悲(マイトリー・カルナー)
3)「悟り」
・縁起(プラティートヤサムトパーダ 「因縁生起」)
縁起の公式(因是有是 此生即生) 縁滅の公式(此滅即滅 此無即無)
十二縁起順観(無明→行→識→名色→六入→触→受→愛→取→有→生→老死)
十二縁起逆観(無無明→・・・・・・・・・・・・・・・・・・・→無老死)
・無明(アビドヤー) 煩悩 貪瞋痴
・四聖諦 (「諦」 サティア(真理)) 苦諦 集諦 滅諦 道諦
 三法印(諸行無常 諸法無我 涅槃寂静)
・八正道  正見 正思 正語 正業 正命 正精進 正念 正定
・輪廻(サンサーラ) 解脱(ヴィムクティ)・涅槃(ニルバーナ)
 「名涅槃為解脱」
*参考文献(芦刈さん提供) 
「原始仏教」 中村元 NHKブックス
「新・仏教辞典」 中村元監修 誠信書房
「仏陀のいいたかったこと」 田上太秀 講談社学術文庫
「釈尊のさとり」 増谷文雄 講談社学術文庫
「仏教聖典」 仏教伝道協会
「ブッダの生涯」(仏典をよむ1) 中村元 岩波書店
「真理のことば」(仏典をよむ2) 中村元 岩波書店

○谷口さんの霊験譚(4:10~4:25)
最近受けられたお陰のお話し
○質疑応答

③二次会(近くの中華料理ざいもく家にて)

<出席者の感想>
・格調高い芦刈さんの講話と、谷口さんの、前向きな姿勢に触れ、とても良い会であった。
・質問には、芦刈さん、谷口さんはもとより、高原講元からも、分かりやすく解説があり、 もう少し時間が欲しかった。
・質疑応答で高原講元の、「衆生済度」「対機説法」の講話はたいへん心強く心に響いた。

<出席者> 13名
高原講元、高橋、岡村、芦刈、木下、河本、佐竹、鈴木、谷口、豊田、細田、関口2
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