福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

・今日は智証大師円珍の御遠忌です

2020-10-29 | 法話
・今日は智証大師円珍の御遠忌です。円珍は、弘仁五年814三月二十五日生まれ -寛平三年 8911、十月二十九日寂。三井寺のホームページには「十月二十九日は開祖智証大師のご命日。大師の遺徳をしのび、御正忌会大法要が唐院で厳かにとり行われる。 また、この日は秘仏・智証大師坐像(国宝、中尊大師)の御開扉があり、法要後一般参詣者に公開される。 同時に御正忌記念、紅楓茶会が勧学院客殿(国宝)にて紅葉の下、三井古流煎茶道壷中会のお点前で華やかに行われる。」とあります。
円珍は入唐八家(最澄・空海・常暁・円行・円仁・恵運・円珍・宗叡)の一人。弘仁五年(814)、讃岐国(香川県善通寺市)に生まれました。 父は和気宅成、母は佐伯氏の娘で、弘法大師の姪にあたります。 智証大師は比叡山十二年籠山中の承和五年(838)冬、座禅中に黄不動様を感得されこのときの尊像が国宝の秘仏・黄不動尊像です。 また役行者の後を慕い大峯、葛城、熊野三山で修行され三井修験道の開祖となられます。また山王明神の夢告により渡唐され長安では青竜寺法全和尚から「両部大教阿闍梨位潅頂法」「五部心観」を付与されます。 その後、四百四十一部一千巻の経典をたずさえ帰朝。 帰朝に際しては船中に 新羅明神が影現されています。帰朝後は第五代天台座主となり、寛平三年(891)十月二十九日、 七十八歳をもって入滅されるまで五百余人の弟子を育成し教えを三千余人に広めたといわれています。
延長五年(927)、醍醐天皇より智証大師の諡号(しごう)が贈られました。 この勅書は、三蹟で高名な小野道風が書いています。

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