福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

十一面観世音菩薩随願即得陀羅尼経(訓読と読経フリガナ付き)

2020-09-08 | 諸経
十一面観世音菩薩随願即得陀羅尼経(訓読と読経フリガナ付き)
「如是に我聞く、一時、佛、補蛇落山にいまして、衆の為に説法したまふ。
其の時、観世音菩薩は仏に白して言さく。
我に神呪あり。もし衆生有りて受持するものあれば、一切の病患憂苦を除却す。
一切の悪業煩悩を消除し身口意の業を皆清浄ならしめ、心中百千萬億等の事、成就せざることなからしめん。我が此の神呪は大神験あり。 一切の諸佛讃嘆護念したまふ。、我れ過去無量劫前において、此の呪を受持し十方の佛を見たてまつり無生法忍を証しき。 また慈悲喜拾平等の法門を得て、一切の有情をして無上道に安立せしめ、諸々の嶮難を救い安穩を得せしめたりき。若し毎日一百八遍を誦すれば 萬病消滅し、寿命長遠にして 常に十方諸仏の護念するところとなり、財宝衣食乏しき所無からしめ 衆人の恭敬愛念を獲得し
復た更に一切災横、鬼蛇・刀杖・毒薬・咒詛・怨賊・水火の為に能く害する所とならず、 怖畏を遠離し 安穏を獲得し 命終の時に臨んで十方仏を見、 往生極楽し 悪趣に堕せず。
爾時、 仏讃ず、 「善哉、大士よ。 諸有情の為に此の咒を宣んと欲す。 我も亦た受持せん。 汝速かに之を説け。」
時に観世音菩薩、即ち咒を説いて曰く「おんまかきゃろにきゃそわか」
此の咒を説き己りて 仏に白して言さく 「若し男女ありて 此の咒を誦すること一遍 せば十悪五逆一切罪障は皆な悉く消滅し、諸病苦を除き、諸怖畏を離れ、生死海を超え、涅槃の岸に到る。若し復た人有りて 千萬億那由多諸仏の名号を称念せんより 暫時にも至心に我之名号を称念せんには如かじ、得福は彼に勝る。 宿福薄き者は此の咒及び我が名を聞かず 何ぞ况んや輙(たやす)く受持読誦するを得んや。若し能く至心に 咒を誦して我を念ずれば、現身に飛行自在・神通変化を獲得し 我が如く異なること無けん。
復た次に人有りて、貧窮・下賎・多病・愚癡・暗鈍・不辣善悪なるとも 若し能く此の咒を
受持して我名を称念せば一切の求むる所は必定成就す。 富貴自在・無病安楽にして、智辨才を得て 世出世事は 意にかなわざる事無く、 乃至、無上菩提を証得せん。若し女人有りて、 女身を捨てんと願い 此の咒を誦持せば 女を転じて男と成り、所生之處は常に仏前に在りて 蓮華に化生せん。 若に人間に在れば 輪王と為ることを得て恒に法輪を転じて究竟涅槃せん」。
爾時 観世音菩薩 此の咒を説き己るに 一切大衆は 歓喜讃歎し 繞仏三匝、作礼して去れり」

十一面観世音菩薩随願即得陀羅尼経
「如是我聞 一時 仏在補陀落山 為衆説法( にょぜがもん いちじ ぶつざいふだらくせん いしゅせっぽう。)
爾時 観世音菩薩 白仏言 (にじ かんぜおんぼさつ びゃくぶつごん )
我有神咒 若有受持者 除却一切病患憂苦( がうじんじゅ にゃくうじゅじしゃ じょきゃくいっさいびょうげんうく )
消滅一切悪業煩悩 令身口意業皆得清浄(しょうめついっさいあくごうぼんのう りょうしんくいかいとくしょうじょう)
 心中百千萬億等事 無不成就(しんちゅうひゃくせんまんおくとうじ むふじょうじゅ)
我此神咒 有大神驗 一切諸仏 讃歎護念(がしじんじゅ うだいじんけん いっさいしょぶつ さんだんごねん)
我於過去無量劫前 受持此咒 見十方仏 証無生法忍 復得慈悲喜捨平等法門 能令一切有情 安立於無上道救諸険難 令得安穏(がおかこむりょうごうぜん じゅじしじゅ けんじゅっぽうぶつじょう むしょうほうにん ぶとくじひきしゃびょうどうほうもん のうりょういっさいうじょう あんりゅうおむじょうごうぐしょけんなん りょうとくあんのん)
若毎日誦一百八遍 萬病消滅 (にゃくまいにちじゅいっひゃくはちへん まんびょうしょうめつ )
寿命長遠 常為十方諸仏護念 (じゅみょうちょうおん じょういじゅっぽうしょぶつごねん)
財宝衣食令無所乏 獲得衆人恭敬愛念 (ざいほうえじきりょうむしょぼう ぎゃくとくしゅにんくぎょうあいねん) 
不復更為一切災横 鬼蛇 刀杖 毒薬 咒詛 怨賊 (ふぶきょういいっさいさいおう きじゃ とうじょう どくやく じゅそ おんぞく)
水火之所能害 遠離怖畏 獲得安穏 臨命終時 見十方仏 往生極楽 不堕悪趣
(すいかししょのうがい おんりふい ぎゃくとくあんのん りんみょうじゅじ けんじゅっぽうぶつ おうじょうごくらく ふだあくしゅ )
爾時 仏讃 善哉大士 為諸有情 欲宣此咒 我亦受持 汝速説之
(にじ ぶっさん ぜんざいだいし いしょうじょうよくせんしじゅ がやくじゅじ にゅそくせっし)
時観世音菩薩 即説咒曰
(じかんぜおんぼさつ そくせつしゅわつ )
「おん まか きゃろにきゃ そわか」
説此咒己 白仏言 若有男女 誦此咒一遍 十悪 (せっしじゅい びゃくぶつごん にゃくうなんにょ じゅしじゅいっぺん じゅあく)
五逆 一切罪障 皆悉消滅 除諸病苦 離諸怖畏 超生死海 到涅槃岸
(ごぎゃく いっさいざいしょう かいしつしょうめつ じょしょびょうく りしょふい ちょうねんじょうじかい とうねはんがん )
若復有人 称念千萬億那由多諸仏名号 不如暫時至心称念我之名号得福勝彼
(にゃくぶうにん しょうねんせんまんのくなゆたしょぶつみょうごう ふにょざんじししんしょうねんがしみょうごう  とくふくしょうひ)
宿福薄者
( しゅくふくばくしゃ )
不聞此咒及我名 何况輙得受持読誦
(ふもんしじゅぎゅうがみょう かきょうしゅとくじゅじどくじゅ)
若能至心 誦咒念我
(にゃくのうししん じゅじゅねんが)
現身獲得飛行自在 神通変化 如我無異
(げんしんぎゃくとくひぎょうじざい じんつうへんげ にょがむい )
復次有人 貧窮 下賎 多病 愚癡 暗鈍 不辣善悪 若能受持此咒 (ぶじうにん びんぐう げせん たびょう ぐち あんどん ふべんぜんなく にゃくのうじゅじしじゅ )
称念我名一切所求必定成就 富貴自在 無病安楽  得智辨才 世出世事 無不称意 之至証得無上菩提
(しょうねんがみょういっさいしょぐひつじょうじょうじゅ ふうきじざい むびょうあんらく とくちべんざい せしゅっせじ むふしょうい ないししょうとくむじょうぼだい)
若有女人 願捨女身 誦持此咒 転女成男所生之處 常在仏前 蓮華化生 若在人間 得為輪王恒転法輪 究竟涅槃
(にゃくうにょにん がんじゃにょしん じゅじゅしじゅ てんにょじょなんしょしょうししょ じょうざいぶつぜん れんげけしょう にゃくざいにんげん とくいりんのうごうてんほうりん くきょうねはん )
爾時 観世音菩薩 説此咒己 一切大衆 歓喜讃歎 繞仏三匝 作礼而去
(にじかんぜおんぼさつ せっししゅい いっさいだいしゅう かんぎさんたん にょぶつさんそう さらいにこ)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 東洋文化史における仏教の地... | トップ | 妄念を起こすと成仏のさまた... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

諸経」カテゴリの最新記事