福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

国家危機を救う仏教原理「成就衆生浄佛国土」その50

2019-12-04 | 護国仏教
弘法大師の護国精神 別所弘因(智山学報)・・・

大師が高野山を「鎮國安民の道場」となし、東寺を「教王護国寺」と称し、かの高雄山を「鎮護国祚寺」と号せられたのも如上の精神(護国の精神)からである。

東寺について考えるに・・・その下賜された趣旨は「東寺毎年安居し守護経を講ずべき表」のなかに「それ東寺は遷都のはじめ国家を鎮めるため柏原先朝建立の所なり。乞う・・禍を転じ福を修し国を鎮め家を護らんことを。云々」とあり、

「東寺大札銘」には「東寺は密教相応の勝地なり。馬台鎮護の眼目、帰して敬すべきものなり。王化照明華夷大平、怠け崇せざる時は朝に妖害あり、國に災乱あるべし。天下に大乱あるべきときは、東寺まず荒廃すべし。云々」とあり、

「御遺告」には「方今彼に准じて東寺をもって教王護国寺と号すべし。額は是すでに勅を奉じるのみ。宜しくこの由を奏すべし。」とあるよりするも、東寺の国家的意義が那遍に存するか明瞭である。


大師が高野山を「鎮國安民の道場」となし、東寺を「教王護国寺」と称し、かの高雄山を「鎮護国祚寺」と号せられたのも如上の精神からである。
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