福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

「十善法語」その19

2013-09-15 | 十善戒
世経にも。始作俑者、其無後とある。((孟子・梁恵王上に「仲尼曰く、始めて俑を作る者は、其れ後無からんか、と。其の人に象りて之を用うるが為なり〔孔子は、初めて俑を作り出した者こそは、天罰によって子孫が絶えるだろう、と言ったが、それはあまりに、人間に似たものを作ってこれが後の殉死制度のもとになったからである〕」とあります。)俑を作り出せし者だに後なからんかとあるに由りて見よ。罪なき者を殺害すれば。决定その報ありて免れ得ぬじゃ。元来理に背くは本姓に背くじゃ。此道理を擴(おしひろ)めて思惟せば。思ひ半ばに過るべきじゃ。此地獄のことを具に知うと思はヾ。正法念経・瑜伽論等を看よ。(正法念處經卷第一 十善業道品、瑜伽師地論巻四などに地獄の詳細な記述がある。)

又餓鬼と云者も。肉眼には見ねども。山川などの間に在ると云ことじゃ。又別に餓鬼世界と云も有と云ことじゃ。梵語には閉戻多(へいれいた)と云。支那の書には鬼人と云。其中に。至て羸劣(るいれつ)なる鬼は。人の祭を受ることならぬと云類じゃ。
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