福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

還暦求聞持成満の記 その97

2010-01-20 | 講員の活動等ご紹介
9月15日、1時15分~3時40分明星禮。曇り、明星もお月様も見えません。しかし瞑想は気分よく出来ました。何も感じず何も具体的なイメージもありません。ただ座っているだけですがこれがなんとも気持ちいいものなのです。
62座は睡魔が強く何度も念誦が中断しそうになりました。充実していた昨日とは大変な違いです。灯明も終わりころには2基とも消えてしまいました。仏様も呆れられたのかもしれません。お詫びの気持ちで念誦を繰りますがそれさえも睡魔で中断しそうになりました。まったくさんざんな行でした。
外に出ると雨でした。
一度いい行ができたからといってそのままずっと上向きにいい行ができるわけではないのです。凡夫の性です。

あとで涅槃経聖行品の有名な「諸行無常、是生滅法、生滅滅己、寂滅為楽」の句のくだりのところで、帝釈天が「衆生心をおこすはすなわち無量あれど(菩提心を興す者は無数にいるが)その成就に及びては少なくしていふに足らず」とおっしゃるところがあるのを見つけました。「衆生無辺誓願度」と願う僧侶は無数にいるが成就しきるものはいうに足りないくらい少ないというのです。自分などまさにその典型であろうと思いました。

63座は淡々と行ができました。全く無心にできました。御真言も観想も全く自然に流れるように修せました。こういう流れは自分で図ってできるものではない気がします。仏様におまかせするほかないのでしょう。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 永山博士の「矛盾論 第5」 | トップ | 還暦求聞持成満の記 その98 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

講員の活動等ご紹介」カテゴリの最新記事