「秋の日神泉苑を観る」
「神泉に彳亍(てきちょく)して物候を観る
心神怳惚として帰ること能くせず
高台の神構(造物主のつくったもの)は人力にあらず
池鏡わい澄(わいたい・・水清くすみわたること)として日暉(日光)を含む
鶴の響天に聞えて御苑に馴れたり
鵠(くぐい)の翅旦く戢(おさめ)て幾ばくか飛ばむとする
遊魚は藻に戯れて数しば鉤を呑み
鹿深草に鳴いて露衣を霑す
一は翔り一は住って君徳を感ず
秋の月秋の風空しく扉に入る
草をふくみあわを啄んで何ぞ在らざる
蹌蹌(そうそう・・走りまわて)として率ゐ舞うて玄機(天子の政にあずかる)に在り」
「神泉に彳亍(てきちょく)して物候を観る
心神怳惚として帰ること能くせず
高台の神構(造物主のつくったもの)は人力にあらず
池鏡わい澄(わいたい・・水清くすみわたること)として日暉(日光)を含む
鶴の響天に聞えて御苑に馴れたり
鵠(くぐい)の翅旦く戢(おさめ)て幾ばくか飛ばむとする
遊魚は藻に戯れて数しば鉤を呑み
鹿深草に鳴いて露衣を霑す
一は翔り一は住って君徳を感ず
秋の月秋の風空しく扉に入る
草をふくみあわを啄んで何ぞ在らざる
蹌蹌(そうそう・・走りまわて)として率ゐ舞うて玄機(天子の政にあずかる)に在り」