福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

数珠についてのお話です

2017-11-17 | 法話
数珠のこと

数珠は108顆を通常とします。片方に54ずつあります。この54は菩薩の十信、十住、十行、十回向、四善根、十地の54位を表すとされています。このうちの片方は本有(本来持っている佛性)、片方は修生(修行によりたどりつく佛性)をあらわすとされています。糸は観音様でこれは修行する人その人を表します。修行者が54の位をあまねく経ることを表します。

次におおきな母球は阿弥陀如来で悟りの結果(佛果)を表します。したがってつま繰るとき母球を越えないようにします。佛果より上はないからです。

母球の下に一の小玉があるのは補処の弟子です。その下に5こずつついている10個の記子(かずとり)は十波羅密を表します。

54だけの数珠は修正の五十四位を表しています。
42このものは十住、十行、十回向、十地、等妙の四十二位を表しています。
27このものは小乗の27賢聖
21このものは本有の十地、修正の十地、佛果を表しています。

「数珠功徳経」には「菩提子の念珠を手にして身に随えば、福を得ることは無量」とあり、
「一字頂輪王儀軌」には「珠を敬うことは佛に対するのとおなじようにすべきで軽々しく扱うべきではない。なぜならば珠によって功徳をつんで速やかに成就できるからである」とあります。

また修験道では、数珠を摺ることは108煩悩を滅することであるとします。(修験宗記)
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