高野春秋「久安元乙丑年1145・・四月十日、如法帰住上人、壇上三会暁松より登天。六角堂前松也。飄飛往矣。是の僧、平日木食草衣、専ら観行を修す。故に中品悉地を成就を得るなり。明王院譜に云、帰住上人に弟子有り。師資共に以て木食草衣。如教修行、時の人、師を大如法、資を小如法と號す。登天の時、小如法、院に在りて之を聞き、手に杓子を捧げ則ち行きて焉見に師飄飄として迢飛し蓮華峰の松梢に立ちて回顧す。小如法亦酌子を擲げて飛行す。爾来、其の松を登天松と號し、松根芝を酌子芝と號す。初め上人、観坐の暁、丹生大明神来影す。神光奕々芬々、神勅を宣示し則ち没す。其の神言、世権に流布す。彼の影向の室中薫気止まらず、淶旬矣。」
現在、三会松の事はここに在ります。