福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日は後宇多天皇が金光明最勝王経を書写され全国に配布された日

2024-11-15 | 法話


後宇多天皇(13世紀)は深く仏教に帰依し、ご出家後は大覚寺に住み密教僧としてすごされた。
 この紫紙金字の金光明最勝王経は、伏見天皇へ譲位して7年後の永仁2年(1294)11月15日、上皇みずから斎戒書写されたもの(「永仁二載仲冬三五。堅持齋戒。奉寫既訖」とあり)で、聖武天皇の国分寺経の先例にならって諸国に班置し、鎮護国家・万民撫育を祈ったものである。後宇多上皇はこのときまだ28歳。
 体裁は紫紙に金泥で界線が施され、金泥で1紙26行に謹厳な書風で書写されている。本巻は巻第二の残巻で、巻首100行分。京都の北野神社に、宝永7年(1710)に奉納された巻第一(重要文化財)が所蔵されている。
後宇多天皇御宸筆・金光明経
以下天皇の奥書
「永仁二載仲冬三五。堅持齋戒。奉寫既訖。
願此以典  班置諸州  以為國鎮  以為民寶
遥慕聖武  深発大悲  述脩祖業  撫育民俗
百王福田  百姓帰依  金光以照  如寶無盡
以斯功徳  遍施一切  本有金剛  五智各具
  佛子太上天皇世仁」

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