福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

Q,お経には、国王大臣等有力者に教えを付嘱して仏教の広宣を図る、とあるが?

2017-01-25 | Q&A
Q,お経には、国王大臣に教えを付嘱して仏教の広宣を図る、とあるが?
A,仏が教えを国王大臣有力の檀那に付嘱すとされたのは、仏法の広宣を目指されたからで、有力者は有難いことと受け取り、伽藍建立、諸宗流通に努めるべきである。
夢中問答集(無窓疎石)より・・・10
問、有力檀那の祈祷とは何か。
答、・・仏法は国王大臣、有力の檀那に付喰すと(仏が)説けること(仁王般若経に「仏、波斯匿王に告げたまはく『我が滅度の後、法の滅尽せんと欲する時、〔諸の国王は〕是の般若波羅蜜を受持し大いに仏事を作すべし。……是の故に諸の国王に付嘱し比丘・比丘尼・清信男・清信女に付嘱せず。何を以ての故に。王の威力無き故なり。故に付嘱せず。故に汝は当に受持し読誦して其の義を解すべ』」とある)は、下賤の人は各々の宿習にまかせて何れの法にても、一宗を信じむれば出離の要道不足なし。然れども外護とあり檀那となりて、あまねく仏法を流通することあたわず。この故に国王大臣有力の檀那に付属すと宣まへり。しからばすなわちこの付属をうけたまへるひとは偏に一法をのみ御信ありて余宗をすて給ふことあるべからず。たとひ諸宗を漏らさず信じ給ふとも、もし又諸々の仏法を以てただ世俗の御祈りにあてさせ給はばそれもよろしからず。末代なりといへども、かたじけなく如来の御付属にあたり給へるは嬉しき御事にあらずや。まず佛の付属に背かじと大願をおこして、外には大小の伽藍を興隆し、内には真実の道心に安住して、諸宗を流通して、あまねく善縁をむすび、万人を引導して同じく覚果を証せしめむと、深く誓ひましますべし。もししからばこれ真実の御祈祷、広大の御善根なるべし。十善五戒の宿薫によりて国王大臣、有力の檀那とならせたまへるも、しかしながら三宝の恩力なり。もしまた仏の付属に背きましまさば、仏の依嘱をうけざる下賤の人と異ならじ。
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