華厳経巻八菩薩十住品第十一「・・諸々の仏子よ、何等か是れ菩薩摩訶薩の童真住なる。此菩薩は
十種の法において心安立することを得る。何等をか十と為す。
所謂る身行清淨。
口行清淨。
意行清淨。
隨意受生。
衆生心を知り、
衆生の種種の欲樂を知り、
衆生の種種の性を知り、
衆生の種種の業を知り、世
界の成壞を知り、
神通自在にして障礙あることなし。
是を十となす。
諸佛子よ。彼の菩薩は應に十法を学ぶべし。何等をか十となす。所謂く、
一切の佛刹を知り。
一切の佛刹を震動し、
一切の佛刹を持し、
一切の佛刹を觀、
一切の佛刹に詣で、
一切世界に遍至し、
善く無量の妙法を問難し、
神通をもって無量身に變化し、
善く無量諸音聲を解し、
一念の中に無量諸佛を恭敬供養することを学ぶ。
何以故。一切法中において巧方便を出だし具足し成就せんと欲すれば也。所聞法あれば即ち自ら開解して他によりて悟らず。・・」