福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

佛説觀彌勒菩薩上生兜率天經(全巻書き下し)

2020-10-31 | 諸経
佛説觀彌勒菩薩上生兜率天經(全巻書き下し)

佛説觀彌勒菩薩上生兜率天經は弥勒上生経といわれ、兜率天への昇天思想を説く。『弥勒下生経』と『弥勒成仏経』とともに弥勒三部経に数えられる。
阿逸多が十二年後に兜率天に弥勒菩薩として仏の予言通りに往生すると、兜率天上には五百万億の天人がいて、補処の菩薩(弥勒)を供養するために光輝く宮殿や宝宮を作る。天女や龍や諸神が称える。牢度跋提という神が、弥勒の為に善法堂を作り、四十九重(内院・外院四十九とはここから来ている)の宝宮を造る。弥勒菩薩に帰依する者は兜率天に生まれ弥勒菩薩の下生に随従して受記を受けることができる。

佛説觀彌勒菩薩上生兜率天經・宋居士沮渠京聲譯 
如是我聞。一時佛、舍衞國祇樹給孤獨園に在しき。爾時世尊、初夜分において擧身放光。其光金色。祇陀園を遶り周遍七匝して須達舍を照し亦金色を作す。
金色光ありて猶ほ段雲の如し。舍衞國に遍く處處皆金色の蓮花を雨ふらす。其光明中に無量百千の諸大化佛あり。皆是言を唱ふ。「今此中において千の菩薩あり。最初に成佛せるは名ずけて拘留孫。最後に成佛せるは名けて樓至といふ」と。説是語已。尊者阿若憍陳如(バラモン出身。占相術に秀でシッダルタ太子が必ずブッダ(仏)となると予言した)は即ち禪より起つ。其眷屬二百五十人と倶なり。尊者摩訶迦葉は其眷屬二百五十人と倶なり。尊者大目犍連は其眷屬二百五十人と倶なり。尊者舍利弗は其眷屬二百五十人と倶なり。摩訶波闍波提比丘尼(釈迦の養母。釈迦の生母である摩耶の妹)は其眷屬千比丘尼と倶なり。須達長者(祇園精舎の寄進者)は三千優婆塞と倶なり。毘舍佉母(鹿子母(ろくしも)。鹿子母講堂を仏教僧団に寄進)は二千優婆夷と倶なり。復た菩薩摩訶薩あり。名けて跋陀婆羅(ばすだばら・風呂の供養を受けたとき忽然として自己と水が一如であることを悟ったことから風呂の神様)といふ。其眷屬十六菩薩と倶なり。文殊師利法王子は其眷屬五百菩薩と倶なり。天・龍・夜叉・乾闥婆等の一切大衆は佛光明をみて皆悉く雲集す。

爾時、世尊廣長舌相を出して千の光明を放つ。一一の光明に各の千色あり。一一の色中に無量化佛あり。是諸化佛は異口同音に皆な清淨諸大菩薩甚
深不可思議諸陀羅尼法を説く。所謂、阿難陀目佉陀羅尼・空慧陀羅尼・無礙性陀羅尼・大解脱無相陀羅尼なり。爾時世尊一音聲を以て百億陀羅尼門を説く。此陀羅尼を説き已るとき爾時、會中に一菩薩あり。名けて彌勒といふ。佛の所説を聞き時に応じて百萬億陀羅尼門を即得し、即ち座より起ちて衣服を整へ、叉手合掌して佛前に住立す。

爾時、優波離(持律第一と称せられた。元理髪師。第一結集で律を編纂)亦た座より起ちて、頭面作禮して佛に白して言さく、「世尊。世尊は往昔に毘尼中及び諸經藏において、阿逸多は次に當に作佛すべしと説きたまへり。此の阿逸多は凡夫身を具し未だ諸漏を断ぜず。此人命終して當に何處に生ずべき。其人今復た出家すといえども、禪定を修せず、煩惱を断ぜず。佛は此人成佛すること無疑なりと記したまふ。此人命終して何れの國土に生ずるや」。

佛、優波離に告げたまふ。「諦聽諦聽、善く之を思念せよ。如來應正遍知、今、此衆に彌勒菩薩摩訶薩の阿耨多羅三藐三菩提の記を説かん。此人は今より十二年後命終し必ず兜率陀天上に往生せん。爾時、兜率陀天上には五百萬億の天子あり。一一の天子は皆な甚深なる檀波羅蜜を修して、一生補處菩薩を供養せんがための故に天福力をもって宮殿を造作し、各各は身より栴檀摩尼寶冠を脱して、長跪合掌し是の願を発して言はく、『我今此の無價寶珠及び天冠を持す。大心衆生(菩薩のこと)を供養せんが為の故なり。此人來世は久しからずして當に阿耨多羅三藐三菩提を成ずべし。我は彼の佛の莊嚴國界において受記を得る者に我寳冠をして供具に化成せしめむ。』如是の諸天子等も各各長跪して弘誓願を発すこと亦復如是なり。時に諸天子是の願を作し已れば、是の諸寶冠は五百萬億の寶宮を化作す。一一の寶宮に七重垣あり。一一の垣は七寶所成なり。一一の寶は五百億の光明を出し、一一の光明中に五百億の蓮華あり。一一の蓮華は五百億の七寶行樹を化作す。一一の樹葉に五百億の寶色あり。一一の寶色に五百億閻浮檀金(赤黄色の良質の砂金)の光あり。一一の閻浮檀金の光中に五百億の諸天寶女を出す。一一の寶女は樹下に住立し、百億の寳の無數瓔珞を執りて妙なる音樂を出す。時に樂音中に不退轉地法輪の行を演説す。其樹は頗黎色(水晶)の如き果を生ず。一切衆色は頗梨色の中に入る。是諸光明右旋婉轉して衆音を流出し、衆音は大慈大悲法を演説す。一一の垣牆の高さは六十二由旬、厚さは十四由旬なり。五百億の龍王此垣を圍繞す。一一の龍王は五百億の七寶行樹を雨ふらし垣上を莊嚴す。自然に風ありて此樹を吹動す。樹相振觸して苦空無常無我の諸波羅蜜を演説す。爾時、此宮一大神あり、名けて牢度跋提、即ち座より起て、十方佛を遍禮し弘誓願を発す。『若し我が福徳を應に彌勒菩薩の為に善法堂を造るべくんば、我が額上に自然に出珠せしめよ。』と。既に發願し已れば額上に自然に五百億の寶珠を出す。琉璃・頗梨一切の衆色は具足せざることなし。紫紺摩尼の表裏が暎徹するが如く、此の摩尼光は空中に迴旋し、化して四十九重の微妙寶宮となる。一一の欄楯は萬億梵摩尼寶の共に合成するところとなり、諸欄楯間には自然に九億の天子および五百億の天女を化生す。一一の天子の手中には無量億萬の七寶蓮華を化生し、一一の蓮華上には無量億光あり。其光明中に諸樂器を具す。如是の天樂は鼓せずして自鳴す。此聲の出る時、諸女は自然に衆樂器を執り、競起して歌舞す。詠歌するところの音は十善・四弘誓願を演説す。諸天の聞く者は皆な無上道心を発す。時に諸園中に八色琉璃渠あり、一一の渠に五百億の寶珠ありて用って合成す。一一の渠中には八味水あり。八色具足す。其水は上湧して梁棟間を游す。四門外において四花を化生し、水の華中より出ること寶花の流るるがごとし。一一の華上に二十四天女あり。身色は微妙、諸菩薩莊嚴身相の如し。手中に自然に五百億の寶器を化す。一一の器中に天の諸甘露自然に盈滿す。左肩には無量の瓔珞を荷佩し、右肩には復た無量の樂器を負う。雲の空に住するがごとく水より出て、菩薩の六波羅蜜を讃歎す。若し兜率天上に往生するものあらば、自然に此の天女の侍御を得る。また七宝の大師子座あり。高さ四由旬、閻浮檀金、無量の衆宝、もって荘厳をなす。座 の四角の頭に四蓮華を生ず。一一の蓮華、百宝を所成す。一一の宝、百億の光明を出だす。 其の光、微妙にして化して五百億の衆宝、雑花、荘厳の宝帳となる。時に十方面の百千の 梵王、各各、一梵天の妙宝を持ちて、もって宝鈴となして宝帳上に懸く。時に小梵王は天の衆寶を持し、以って羅網となして帳上に彌覆す。爾時百千無數の天子天女眷屬は各の寶華を持し以って座上に布く。是の諸蓮花は自然に皆な五百億寶女を出す。手に白拂を執りて帳内に侍立す。持宮の四角には四寶柱あり、一一の寶柱に百千の樓閣あり。梵摩尼珠(きよらかな如意珠王)を以って絞絡となす。時に諸閣の間に百千の天女あり。色妙無比、手に樂器を執る。其樂音中に苦・空・無常・無我の諸波羅蜜を演説す。如是の天宮には百億萬無量の寶色あり。一一の諸女亦同く寶色あり。爾時、十方無量諸天は命終して皆兜率天宮に往生せんことを願う。時に兜率天宮に五大神あり。第一の大神を宝幢と名づく。身より七宝を雨らし宮牆内に 散ず。一一の宝珠化して無量の楽器と成る。空中に懸処し鼓せずして自ら鳴る。無量の音 ありて衆生の意に適う。第二の大神を名けて花徳と曰う。身より衆花を雨らす。宮牆に弥覆し、化して花蓋を成す。一一の花蓋に百千の幢幡を以って導引と為す。第三の大神を 名けて香音と曰う。身の毛孔中より微妙海此岸栴檀香を雨出す。其の香、雲の如く百宝の色を作し、宮を遶ること七匝なり。第四の大神を名けて喜楽と曰う。如意珠を雨らす。 一一の宝珠、自然に幢幡の上に住在し、無量の帰仏・帰法・帰比丘僧を顕説す。五戒を説 くに及び、無量の善法、諸波羅蜜を饒益し菩提の意ある者を勧め助く。第五の大神を名け て正音声と曰う。身の諸毛孔より衆水を流出す。一一の水上に五百億の花あり。一一の華 上に二十五の玉女あり。一一の玉女、身の諸毛孔より、一切の音声を出し、天魔后のあらゆる音楽にも勝る。
佛、優波離に告げたまはく。『此れ兜率陀天十善報應勝妙福處と名く。若し我れ世に住すること一小劫中に一生補處菩薩の報應及び十善の果を広説するも、窮盡することあたわず。今汝等のために略して解説せん。』。

佛、優波離につげたまはく、『若し比丘及び一切大衆ありて、生死を厭わず天に生まれるをねがう者・無上菩提心を愛敬する者・彌勒のために弟子にならんと欲する者は當に是の觀を作せ。是の觀を作す者は應に五戒・八齋・具足戒を持し、身心精進し、斷結を求めず、十善法を修し、一一に兜率陀天上の上妙快樂を思惟すべし。是の觀を作す者は名けて正觀となす。若し他觀の者は名けて邪觀となす』。
爾時、優波離は即ち座より起ち、衣服を整へ、頭面作禮し、佛に白して言さく、『世尊よ、兜率陀天上には乃ち如是の極妙樂事あり。今此の大士、何れの時に閻浮提において沒して彼の天に生まれるや。』。

佛、優波離に告げたまはく『彌勒は先に波羅捺國劫波利村の波婆利大婆羅門家にて生る。却後十二年二月十五日、本生處に還り結加趺坐して滅定に入るがごとし。身は紫金色にて光明豔赫として百千日のごとし。上りて兜率陀天に至り、其身舍利は鑄金像の如く不動不搖なり。身の圓光中に首楞嚴三昧・般若波羅蜜ありて字義炳然たり。時に諸人天尋いで即ち爲に衆寶妙塔を起こし舍利を供養す。時に兜率陀天の七寶臺内摩尼殿上の師床座の上に忽然として化生す。蓮華上にて結加趺坐し、身は閻浮檀金色のごとく長さ十六由旬、三十二相八十種好、皆な悉く具足す。頂上の肉髻髮は紺琉璃色なり。釋迦毘楞伽摩尼と百千萬億の甄叔迦寶(けんしゅくかほう・赤瑠璃に似た宝石)を以って嚴れる天冠あり。其天寶冠に百萬億色あり。一一の色中に無量の百千化佛あり。諸化菩薩を以って侍者となす。復た他方に諸大菩薩ありて十八變にして隨意自在に天冠中に住す。彌勒の眉間には白毫相光あり。衆光を流出して百寶色を作す。三十二相の一一の相中に五百億寶色あり。一一の好にも亦た五百億寶色あり。一一の相好は豔として八萬四千の光明雲を出す。諸天子とともに各の花座に座し、晝夜六時に常に不退轉地法輪の行を説く。一時中を経て五百億の天子を成就し、阿耨多羅三藐三菩提を退転せざらしむ。如是の兜率陀天におりて晝夜恒に此法を説き、諸天子を度す。閻浮提の歳數は五十六億萬歳にして爾乃ち閻浮提に下生すること、『彌勒下生經説』に説くがごとし。』。

佛、優波離に告げたまはく、『是を彌勒菩薩、閻浮提において沒し、兜率陀天に生ずるの因縁と名く。佛滅度後、我諸弟子、若し精勤して諸功徳を修し威儀を缺さず塔を掃き地を塗り、衆の名香・妙花を以て供養し、衆の三昧を行じ、深く正受に入りて経典を讀誦するものあらば、如是等の人は應當に至心なるべし。結を断ぜずと雖も六通を得るがごとし。應當に繋念して佛の形像を念じ彌勒の名を称すべし。如是等の輩は若し一念の頃に八戒齋を受け、諸淨業を修し弘誓願を発せば、命終の後に譬えば壯士の臂を屈申する頃の如く、即ち兜率陀天に往生することを得て、蓮華上にて結加趺坐すれば、百千の天子は天伎樂を作し、天の曼陀羅花・摩訶曼陀羅華を持し、以って其上の散じて讃して言く、『善哉善哉、善男子。汝は閻浮提において廣く福業を修して此處に來生す。此處の名は兜率陀天なり。今此天主の名は彌勒という。汝當に歸依すべし。』聲に應じて即ち禮し、禮已って、眉間白毫相光を諦觀すれば、即ち九十億劫生死の罪を超越するを得る。是時、菩薩は其宿縁に随って爲に妙法を説き、其を堅固ならしめ無上道心を退転せざらしむ。如是等の衆生は若し諸業を浄くして六事法(護戒・敬塔・供養・等持・誦経・読経)を行へば、必定して無疑にして當に得、兜率天上に生まれることを得る。彌勒に値遇して亦た弥勒に隨って閻浮提に下り、第一に聞法して未來世において賢劫の一切諸佛に値遇し、星宿劫においても亦た、諸佛世尊に値遇するを得て、諸佛前において菩提の記を受くべし。』

佛、優波離に告げたまはく、『佛滅度後。比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷・天龍・夜叉・乾闥婆・阿脩羅・迦樓羅・緊那羅・摩睺羅伽等、是諸大衆、若し彌勒菩薩摩訶薩の名を聞くことを得る者あって、聞き已って、歡喜恭敬禮拜せば、此人命終して彈指の頃に即得往生することを得ること前の如く異なること無し。但だ是彌勒名を聞くことを得る者も命終して亦た黒闇處・邊地・邪見・諸惡律儀に堕せず。恒に正見眷屬に生まれて不謗三寶を成就す。』
佛、優波離に告げたまはく、『若し善男子善女人、諸禁戒を犯して衆惡業を造るも、是の菩薩大悲の名字を聞きて、五體投地し、誠心懺悔すれば、是の諸惡業は速かに清淨なることを得る。未來世中の諸衆生等、是の菩薩大悲の名稱を聞きて、形像を造立し、香花衣服繒蓋幢幡にて禮拜繋念すれば、此人命欲終時には彌勒菩薩眉間白毫大人相光を放ち、諸天子とともに曼陀羅花を雨ふらし、來って此人を迎ふ。此人、須臾にして即得往生し、彌勒に値遇して頭面禮敬し、未だ頭を擧げざる頃に便ち聞法するを得て、即ち無上道において不退轉を得、未來世において恒河沙等諸佛如來に値ふことを得る。』
佛、優波離に告げたまはく、『汝今諦聽せよ。是彌勒菩薩は未來世において當に衆生のために大歸依處となるべし。若し彌勒菩薩に帰依する者あらば、當に知るべし、是人は無上道において不退轉を得べし。彌勒菩薩は多陀阿伽度(タターガタ・如来)・阿羅訶(アルハット(arhat)・阿羅漢)・三藐三佛陀(サムヤック・サンブッダ・等正覚、正遍知)となるべき時、此の如く行ふ人は佛光明を見て即得授記ならん。』
佛、優波離に告げたまはく、『佛滅度後、四部の弟子天龍鬼神、若し兜率陀天に生まれんと欲する者あらば、當に是の觀をなすべし。繋念思惟せよ。兜率陀天を念じて佛の禁戒を持し、一日より七日に至り、十善行十善道を思念して此功徳を以て迴向して彌勒前に生まれんと願ふ者は、當に是の觀を作せ。是觀を作す者は、若しは一天人を見、一蓮花を見る。若しは一念の頃に彌勒名を称せば此人は千二百劫の生死の罪を除却す。但だ彌勒名を聞いて合掌恭敬するのみにても此人は五十劫生死之罪を除却す。若し彌勒を敬禮する者あらば、百億劫生死之罪を除却す。設ひ生天せざるとも未來世中において龍花菩提樹下に亦た値遇するを得て、無上心を發せん。』

是語を説く時、無量大衆は即ち坐より起ち、佛足を頂禮し彌勒足を禮し、佛及彌勒菩薩を遶ること百千匝なり。未得道者も各の誓願を発す。『我等、天人八部(天・龍・夜叉・乾闥婆・阿修羅・迦楼羅・緊那羅・摩睺羅伽)今、佛前において誠實誓願を発し、未來世において弥勒に値遇し、此身を捨て已って、皆兜率陀天に上生するを得ん。』

世尊記して曰く『汝等及未來世に修福持戒する者は、皆な當に彌勒菩薩前に往生し、彌勒菩薩の攝受する處となるべし。』

佛、優波離に告げたまはく、『是の觀を作す者を名けて正觀と為し、若し他觀をなす者は名て邪觀となす。
爾時、尊者阿難は即從座起し、叉手長跪して佛に白して言さく、『世尊。善哉世尊。快く彌勒所有の功徳を説き、亦た未來世修福の衆生の所得・果報を記したまふ。我今隨喜す。唯然り、世尊よ、此法の要は云何に受持し當に此經を何と名くべきや。』

佛,阿難に告げたまはく、『汝、佛語を持して愼んで忘失することなかれ。未來世の為に生天の路を開き、菩提の相を示せ。佛種を断ずることなかれ。此經を【彌勒菩薩般涅槃】と名け、亦た【觀彌勒菩薩上生兜率陀天】と名く。菩提心を勸發して如是に受持せよ。』
佛、是語説きたまふ時、他方より來會せる十萬の菩薩は首楞嚴三昧を得る。八萬億の諸天は發菩提心し、皆弥勒に隨從して下生せんことを願ふ。
佛、是の語を説きたまふ時、四部弟子・天龍・八部は佛所説を聞きて皆大歡喜し、禮佛して退せり。
佛説觀彌勒菩薩上生兜率天經



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