御大師様の先祖供養についてのお考え・・9
「「藤原園人追悼文」には有名な「法力遠近なし」というお言葉が出てきます。遠くからでも供養はできるとおしゃっています。
「弘仁九年十二月、凶禍常なし。伏して承る相国納言、孝養を待たずと(大納言藤原園人は子供の孝養を待たず亡くなった)。乍ち聞いて驚慟す。五内(五情、こころ)主なし。惟んみるに擗躍はん裂して(胸も張り裂け)、荼毒(くるしみ)居り難からん。痛み当にいかん。・・・法力遠近なし。願わくは幽霊を抜済せん。惟に悉することを垂れよ(心中をはかってください)。書に臨んで哽咽(こうえつ)す。謹んで白疏す。不次。沙門空海白す。」
「「藤原園人追悼文」には有名な「法力遠近なし」というお言葉が出てきます。遠くからでも供養はできるとおしゃっています。
「弘仁九年十二月、凶禍常なし。伏して承る相国納言、孝養を待たずと(大納言藤原園人は子供の孝養を待たず亡くなった)。乍ち聞いて驚慟す。五内(五情、こころ)主なし。惟んみるに擗躍はん裂して(胸も張り裂け)、荼毒(くるしみ)居り難からん。痛み当にいかん。・・・法力遠近なし。願わくは幽霊を抜済せん。惟に悉することを垂れよ(心中をはかってください)。書に臨んで哽咽(こうえつ)す。謹んで白疏す。不次。沙門空海白す。」