福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

修験宗旨書等・・・14

2017-12-14 | 諸経
修験宗旨書・・・14
三種成仏第十四(修験道では、即身成仏(始覚)即身即佛(本覚)即身即身(始本不二)の三種成仏を説く)尋ねていわく、顕教には性了縁の三因成仏を説き(おもに天台宗で説く。涅槃経でいう正因・了因・縁因の仏性。正因は先天的にそなわったもの,了因は理をあらわす知恵,縁因はすべての善行のもとになるもの。)密には理具・加持・顕得の三種の成仏(理具成仏(理念)、「加持成仏」(実践)、「顕得成仏」(結果))を説く。しかるに修験の立義において何箇の成仏を建立するや?
答えて曰く、修験の意、同じく三種即身の義を談ず。所謂一には即身成仏(始覚)、二には即身即佛(本覚)、三には即身即身(始本不二)。即身成仏とは即身即佛と顕教の始本偏理の所談にして生佛対弁の義に同ず。即身即身の一義は當道不共の極談なり。此所は性得本分の機を動かず、常境無相常智無縁の内証なり。然れば則ち造次顛肺無作三身の直体、語黙動静亦是無相三密の妙用なり。実に是修験即座正覚の當位なり。仏果の源底なり。


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