福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

御大師様の先祖供養についてのお考え・・24

2019-06-24 | 先祖供養
御大師様の先祖供養についてのお考え・・24
・「弟子の僧真境が亡考の七七の斎を設くるための願文」
「それ恩河ふかくして底なく、徳山峻しくして天を衝く。林鳥なお反哺を知る(恩返しを知る)、尤霊(万物の霊長)豈によく遺忘せんや。尼父はその終わりを慎むことを誡め、金仙はその棺を担うことを示す。忘れがたく報じがたき者はそれただ厳父の徳なり。伏して惟んみれば先考故石州録事参軍弓の氏は庭訓余りあり。提撕極まりなし。常にねがいき、天善に福して、帝私に寵したまう。弓門光て爪瓞(かてつ・瓜の蔓にみがたくさんなること)の如くに蕃げからんことを。何ぞ図らん、降年短くして返真(死ぬ)すみやかならんとは。弟子等心憂の燬ひに焼かれ、肝悲しのびの戟に摧く。烏光矢の如くに激して七七たちまちに臨めり。
この故に先考の奉為に敬んで金剛頂瑜伽真実大経王経一部三巻を写し、兼ねて斎莚を設けて三宝を供養す。鐘梵断えてまた継ぎ、香花散じてまた聚まる。伏して願わくはこの善業により焭魂をたすけ奉らむ。三十七の聖(金剛界三十七尊)、足を本誓に濡し、一乗の甘露頂に佛種を灌がん。恵眼を開いて不生を見、心蓮を敷いて円鏡を鑒ん。法水を汲んで尽きることなく、仏力用いて窮まらざらん。無尽の法水を灑いで無辺の有情を沐して共に長夜の迷室を照らして早く常楽の覚路に遊ばん。」

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