・武蔵国二宮神社、
明治期までは二宮大明神、または鎮座地である小河郷の小河大明神と称された。藤原秀郷、源頼朝、北条氏政が尊崇したとされる。武蔵国の一宮から六宮までの武州六社(武州六大明神、武蔵六所大明神(注))の一つ。御祭神は、国常立尊(くにとこたちのみこと)。現在も武蔵国総社・六所宮(現 大國魂神社)の一座に祀られ、今でも5月の大國魂神社の例大祭「くらやみ祭」に参加しているほか、周辺の地名は「二宮」と称されている。
昭和47年(1972年)に二宮神社境内一角の発掘調査で、御本地とされる金銅製薬師如来像が出土されています。
((注)神道集によれば、一宮は小野大明神、本地は文殊菩薩。二宮は小河大明神、本地は薬師如来。三宮は火河大明神、本地は観音菩薩。四宮は秩父大菩薩、本地は毘沙門天王。五宮は金鑽大明神、本地は弥勒菩薩。 六宮は椙山大明神、本地は大聖不動明)
・大國魂神社,ご祭神。中殿,大國魂大神 (おおくにたまのおおかみ) - 主祭神。大国主命と同神とされる。本地・本地釈迦如来。御霊大神 (ごりょうおおかみ)本地・地蔵菩薩.国内諸神。東殿.一之宮:小野大神(文殊菩薩)。二之宮:小河大神(薬師如来)- 二宮神社(東京都あきる野市)を指す。三之宮:氷川大神(十一面観音)。西殿。四之宮:秩父大神(毘沙門天)五之宮:金佐奈大神(弥勒菩薩)六之宮:杉山大神(不動明王)。「武蔵国総社六所宮縁起并社伝」に「多東郡小野県を以て本国之府と為す。呼ひて府中と曰ふ也。武蔵国総社六所の宮者、人王第十二代景行天皇の四十一年五月五日、威神形を現して告り曰はく、吾は是大国魂の大神也。 祠を茲に立て能く吾を祭れ。 吾を祭らずれば則四海安静ならず。 郷民等神宣に依りて神籬を営建し、称して大国魂神社と号す。 乃ち相殿五神を祭る。 伊弉諾尊・素戔鳴尊・瓊瓊杵尊・布留大神・大宮売命也。 故に六所神社と号す。 後来本地仏九尊を安んず。 其の中者、釈迦牟尼仏・聖観世音菩薩・毘沙門天、 其の左者、弥勒仏・地蔵菩薩・不動明王、 其の右者、薬師瑠璃光仏・文殊師利菩薩・十一面観世音菩薩也。是より、武蔵国造兄多毛比命、祖神下春の大神祭りて、小野の宮と号す。 然るに大国魂の大神小野県に鎮坐するを以て、本国の総社と為す。 故に小野神社を以て末社と作す也。 小野明神は、総社の西南一里許に在り。 今一宮と云ふ。」
・武蔵国一ノ宮・小野神社。現在のご祭神は「天下春命・瀬織津比咩命」。ご本地は文殊菩薩。 「神道集」巻第三に「武蔵六所大明神事」として「そもそもこの六所とは、一の宮は小野大明神と申す。 本地は文殊なり。 この仏は三世の覚母、九代の祖師なり。」