実語教(傳、弘法大師作、寺子屋等で使用。「実語教註慈賢(鎌倉時代の天台座主)」「実語教諺解(覚賢慧空)」等より解説)解説・・・21
・善を見ては速かに行ひ、 悪を見てはたちまちに避けよ。 (明心宝鑑(明の箴言集)に大公が言葉として「善をみては渇くが如し、 悪を聞きては聾の如くせよ」とあり。論語・李氏第十六「孔子曰く、善を見ては及ばざるが如くし、不善を見ては湯に探るが如くす(善を行う機会があれば、逃げられはせぬかと恐れるようにとびつく。不善を行う誘惑があれば、熱湯の中から物を取り出す時のように急いで手をひっこめる)」弁魔書に「善を見て養育することは雨露の草木にかむるが如く、悪に遇うて勦絶(そうぜつ・根絶)することは鷹鸇(ようせん・鷹や隼)の鳥雀を追ふが如くすべし」。)
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